日本での成功のカギは価格設定と技術力
2023年に日本市場での販売を開始した中国の大手自動車メーカー・BYDは、2026年後半に軽乗用車のBEVモデル(電気自動車)を導入すると発表しました。
【画像】日本専用の軽自動車EVのヒントはここに!? BYDが中国市場向けに展開するコンパクトEV「シーガル」を写真で見る(34枚)
これに合わせて新たな人材の募集を行うそうとのことで、その募集専用サイトは5月に立ち上がるそうです。日本市場に対するスピーディな対応が感じられる動きと言えます。
日本市場において、軽自動車は販売台数を稼げるモデルと言えます。その年によって多少の違いはありますが、近年の自動車販売シェアの約4割は軽自動車となっているのです。しかし、軽自動車は日本独自の規格であり、低価格帯であるため利益率も低く、輸入車ブランドが過去に軽自動車を販売した例はほとんどありません。
過去にあった実績を見てみると、輸入車ブランドが展開していた小型モデルを軽自動車規格に合わせて販売する規格対応の例が見られた程度です。たとえば、2001年に登場した「スマートK」は、輸入元のベースモデル「スマートクーペ」の全幅を日本の軽規格に収めるため、リアトレッドやタイヤ幅、フェンダーを縮小するなどして軽枠に適合させた希少な例でした。
ですが、今回の発表では「日本専用設計の軽乗用電気自動車」を市場導入するとありました。軽自動車規格に合わせて一から専用設計するモデルを輸入車ブランドが開発するのは異例のことです。
これまでも、スピード感のあるディーラー網の普及や、毎年1モデル以上導入するなど、BYDが日本市場に向けて真剣に、そしてこの市場で成功するという姿勢はとても強く感じられるものがありました。しかし、専用の軽自動車を開発するという動向に関しては、多くの自動車関係者を驚かせた発表です。
グローバル市場で快進撃を続けてきたBYDにとっても、軽自動車を開発するのは初めてのこと。ノウハウが少ない軽自動車開発に対して、優れた人材を確保したいという背景から、新たな人材の募集も行うようにしたものと思われます。
BYDが軽自動車市場参入に対するSNSでの反響とは
今回の発表では、「軽自動車ビジネスのマーケティングや販売に関する知識と経験を備えた人材を広く募集」とのこと。詳細は分かりませんが、現段階でこのような人材募集が行われていることを考えると、決まっているのはBEVモデルということのみで、ターゲット層やコンセプトなど、目指す軽自動車像はこれから決まるのかもしれません。
BYDの軽自動車という点で注目したいポイントは多くありますが、最大のポイントはやはり車両価格値段です。軽自動車EVといえば、日産「サクラ」と三菱「eKクロスEV」が先行する存在でありますが、こちらは約260万円からとなっています。この価格に肉薄できるかが、ひとつのポイントとなってくるでしょう。
BYDの技術としてアピールしているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、価格を安くできるというメリットがあるので、BEVモデルということを差し引いて「軽自動車として」魅力的な価格になるかに注目したいところです。
まだまだ日本でBEVの普及が進んでいるとは言えない状況ですが、BEV軽自動車としてのBYDなりの最適解は、どんなモデルとして答えを出してくるのか。2025年秋のジャパンモビリティショーで何かしらの発表があるかもしれないので、続報に期待しておきたいところです。
BYDが軽自動車市場参入についてSNSではどのような反響があるのでしょうか。
「安く手に入るならそれに越したことはない」「選択肢を出さない日本車メーカーの尻に火がついたのでは?」と、EV市場の競争がユーザーにとってメリットであるという声が目立ちました。
特に期待の声が多かったのが「価格」と「航続距離」。BYDが日本の軽EV市場に投入するモデルについて、「サクラより安く、航続距離も長ければ補助金込みで売れる可能性は高い」「200万円以内で買えると信じている」といった希望的観測も多く見られました。
一方で、「本命は軽PHEVでは?」と見立てる声もあり、「BYDはPHEVが得意で、日本メーカーは軽のPHEVを持っていない。発売されれば独壇場になる」との指摘も。すでに中国では日本の軽規格に近いサイズの車両が流通しており、「日本の安全基準さえクリアできればBYDの優位は揺るがない」という現実的な意見も出ています。
また、近年のBYDの動きについて「正規ディーラーが続々と全国に展開している」「デザインも良い」「スライドドア仕様が出れば日本の軽と真っ向勝負になる」と、商品力だけでなく販売体制の充実にも注目が集まっています。
ただし、「それでも日本メーカーには頑張ってほしい」とのエールも根強く、日本勢の巻き返しを期待する声も共存しています。
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みんなのコメント
購入するには勇気が入りますけどね。