ポール獲得もフェルスタッペン弱気「正直あまり自信はない」マクラーレンのピアストリ抑えられるか

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1サウジアラビアGP予選でポールポジションを獲得した。しかし、2番グリッドに控えるオスカー・ピアストリを決勝レースで抑える自信がないという。

　フェルスタッペンはサウジアラビアGPで、6位と苦しい結果に終わった前戦バーレーンGPから一転して速さを発揮。0.01秒と僅かな差ではあるが、ピアストリを上回ってポールポジションを獲得した。

　ジェッダ市街地サーキットの高速コーナーに対し、レッドブルがセットアップの方向性を見つけたことや、よりスムーズな路面となったことで、状況が変わってきたと見られている。

　しかしポールスタートのフェルスタッペンは、決勝レースで勝てる可能性は低いと言う。マクラーレンがロングランではタイヤマネジメントで優れていることもあり、依然として劣勢に立たされていると考えているのだ。

「正直に言ってしまうと、今のところあまり自信はない」

　フェルスタッペンはそう語った。

「僕のロングランは、オスカーや（そのチームメイトの）ランド（ノリス）と比べると、特に良い結果だとは言えない。全力を出すつもりなのは間違いないけど、僕にそれだけ（勝つ）十分な力があるのかといえば、それは分からないんだ」

「金曜日にテストしていたのと比較すると、マシンは間違いなく少し前進している。それがタイヤライフにとって助けになってくれればと思っているんだ。まあ、やってみるよ」



　フェルスタッペンはミディアムタイヤを履いたときの競争力にも懸念があると語った。なおフェルスタッペンはピレリがレースタイヤとしてベストと考えているハードタイヤを、まだ走らせていない。

「秀でた競争力を発揮するのに十分かどうか分からない。特にミディアムタイヤではね」

「ハードは触ってないから分からないんだ。FP3のように少し気温が上がると、僕たちにはかなりペースが足りていないことが分かる。レースでは、高い温度で安定すると、基本的に大部分のチームはより苦戦するんだ」

　フェルスタッペンが苦戦を予想する一方、2番グリッドのピアストリは、今シーズン3勝目に向けてチャンスがあると見ている。

「僕らのペースは良いと思う。レッドブルとマックスは、先週（バーレーンGP）よりも間違いなく競争力を増しているようだ」

　ピアストリはそう語った。

「（フェルスタッペンが勝利を掴んだ）鈴鹿は、ここのような高速コーナーの多いレイアウトとは全く異なる。少なくとも彼らが多少競争力を増しているのは理にかなっていることだと思う。そこが明日のレースにも反映されるのか、様子を見てみよう」

「自分たちのマシンには自信がある。ここはDRSゾーンがたくさんあるし、それが鈴鹿との良い違いだ。だから前にいけるといいね」