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人気中古車実車レビュー【メルセデス・ベンツ Cクラス】乗って納得! 小さなプレミアムセダン

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人気中古車実車レビュー【メルセデス・ベンツ Cクラス】乗って納得! 小さなプレミアムセダン

輸入車 [2023.08.04 UP]


人気中古車実車レビュー【メルセデス・ベンツ Cクラス】乗って納得! 小さなプレミアムセダン

メルセデスベンツ “最上級”のCクラス限定発売 特別装備を多数採用

今回の人気モデル:メルセデス・ベンツ Cクラス
[メルセデス・ベンツ Cクラス]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年7月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年9月号の内容です)

試乗レポートではわからない、身近でリアルな使い勝手を実車を取材してレビューするのが、「人気中古車実車レビュー」。デザイン、装備、使い勝手をレビューしつつ、中古車相場についても中古車販売店に取材し掘り下げます。

Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


メルセデスの魅力が詰まった小さな高級車
 今回チェックするのは、ドイツを代表するプレミアムブランドであるメルセデス・ベンツのコンパクトセダン「Cクラス」。取材させていただいたのは、2015年登録の「C200 アバンギャルドAMGライン」で、走行距離は4万1000km、販売価格は228万円です。

 実車チェックを行うのは、自動車ジャーナリストの竹岡圭さん。Cクラスの実力をユーザー目線で細かくチェックしていただきます。
 「Cクラスは、デザインを見てわかるとおり、Sクラスに似ているでしょ。つまり、コンセプトは、『小さなSクラス』なんだよね。それが、内外装デザインのような目に見えるところから、安全性、走りの上質感といった目には見えないところまで徹底されている。初めて乗った人は『これがメルセデスか!』って感動するだろうし、もっと大きなモデルから乗り換えても満足できる実力派なんだよね」と竹岡さん。

 今回の取材車両は、2014年から2021年まで販売された先代モデル。グレード構成は、2017年までの前期モデルは、1.6L直4ターボの「C180(156馬力)」、2L直4ターボの「C200(184馬力)」、「C250(211馬力)」、2.1L直4ディーゼルターボの「220d(170馬力)」、2L直4ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドの「C350e(システム合計で279馬力)」。2018年の改良からは、「C200(184馬力)」が1.5L直4ターボ+モーター、「C220d」が2Lディーゼルターボの新世代エンジンを搭載します。

 「そうそう。後期モデルと現行型の『C200』は排気量が1.5Lになったんだよね。もちろん、燃費とか環境性能とか、時代が求める要素をクリアするために必要なことだし、発進するときはモーターがサポートするから不満はまったくない。だけど、2Lのパワフルさは、純粋に運転したときの感覚として魅力的なのよ」

 また、先代Cクラスは歴代モデルで初めてエアサスペンションを採用しているのも特徴(AMGライン装着車)で、今回の取材車両も搭載。竹岡さんによれば、エアサスのメリットは乗り心地のよさで、スポーティな走りを楽しめながらも、衝撃は上手に吸収する、まさにメルセデスらしい走りの世界があるそう。

 『メルセデス・ベンツ東名横浜 サーティファイドカーセンター』の李さんによれば、この車両をオススメしてくださった最大の理由は価格。ボディカラーがシルバーであるため、黒や白に比べてお買い得なのだとか。また、2015年モデルではあるものの「認定中古車(1年保証)」に該当し、1年間の走行距離無制限保証が付帯。前オーナーは新車購入時からの同店ユーザーで素性がしっかりとしていること、年式からすると走行距離も少なめであることも、オススメする理由だとのこと。

 「先代は後期モデルでもデザインは大きく変わらなかったから、古いクルマだというイメージがまったくない」と竹岡さん。

 メルセデスを代表する車種だけあって中古車の流通台数も豊富。先代Cクラスは、メルセデスファンはもちろん、初めてのメルセデスとしても太鼓判を押せる1台です。 


「AMGライン」にはエアサスが標準装備
 取材車両である「C200 AMGライン」は、上級グレードの「C200」に人気のメーカーオプション「AMGライン」を装備したもの。専用デザインのバンパーやホイールの採用に加え、内装も上質かつスポーティなテイストでまとめられており人気が高い。2015年モデルながら走行距離もまだ4万1000kmと少なめだ。


取材協力|メルセデス・ベンツ東名横浜 サーティファイドカーセンター
 「Cクラスは、メルセデスの歴史あるコンパクトセダンで、優れた安全性と走行性能、そして上質なしつらえに加えて、取りまわしのよさから、幅広いお客様にご愛用いただいています。こちらのおクルマは、228万円というお買い得な価格に加えて、1年の保証付きですので安心してお乗りいただけます」と営業部主任の李さん。

SHOP DATA
住所:東京都町田市鶴間7-2-1
TEL:042-799-5601
定休日:水曜日(祝日は営業いたします)
営業時間:10:00~18:00
URL:https://www.stern-setagaya.co.jp


メルセデス・ベンツ Cクラスの実車をチェック!

【デザイン】AMGライン特有のスポーティで迫力あるフロントマスク
 「とにかく顔のインパクトがすごい」と竹岡さん。特に注目したのがフロントバンパーのデザインで、「これ、純正でこんな大きなメッキパーツが付いていたんだ!」と驚きの表情。取材車両は、「AMGライン」装着車なので、前後バンパーがスポーティな独自デザインとなります。先代Cクラスは、当時のSクラスを思わせるデザインを採用しており、サイズを超えたインパクトの持ち主。誰が見てもメルセデスだとひと目でわかることは、ブランド商品として優れています。


「AMGライン」に備わる18インチのアルミや前後バンパーのおかげでスポーティ。シート調整のスイッチがシート型なのは伝統的デザイン。

【装備】当時のSクラスに範を倣った装備類は今見ても魅力的
 装備もSクラスとの関連性を感じさせる内容で、まさに歴代から続く「小さな高級車」のDNAを感じさせる。ステアリング制御を含めた運転支援システムを搭載。インフォテインメントシステムは、画面への直接的なタッチ操作は非対応だが、手元のマウスのようなデバイスにはタッチセンサーも組み込まれているなど凝った内容。また、取材車両の「C200 アバンギャルドAMGライン」には、歴代Cクラスで初めて採用されたエアサスが備わるのも大きなポイントです。


車線をキープする高度な先進安全機能、手元で操作可能なインフォテインメント機能、クルマのキャラが変わるドライブモードも装備する。

【使い勝手】実際に使って納得老舗ならではのホスピタリティ
 プレミアムセグメントのセダンということで、運転席や助手席の人が快適で使いやすいのはある意味当たり前。竹岡さんが特に感心していたのが後席で、まずスペースがしっかりと確保されていること、さらに肘置きの作りのよさやカップホルダーの位置、エアコン吹き出し口など、後席の乗員がきちんと快適に過ごせるよう配慮が行き届いていると指摘。また、ラゲッジルームは通常時で445Lと大きく、後席が3分割でアレンジできるところも使い勝手のよさにつながっています。


新型に比べるとスイッチが多いが、運転中に目線をずらす時間が少ないという意味では安全。ゴルフバッグは3セットを搭載可能だ。

年式を感じさせないデザインと使い勝手のよさ

竹岡 圭 レビュー

デザイン[★★★★☆]
 Cクラスといってもメルセデスはこうじゃなくっちゃ!と、改めて納得できるデザイン。AMGラインは、クロームのリップスポイラーが効いていて、オシャレ度満点。白&黒に比べると人気薄と言われるシルバーのボディ色も、クロームと合わさると途端に好印象。Sクラス譲りの室内も、ブラックの木目が高級感たっぷりです。


装備[★★★★☆]
 「Hi!メルセデス」が装着されていないことを除けば、不満はありません。メルセデスはADAS系の取り組みが早かったので、この時代でも現状でほかに引けを取らないものが付いているんですよね。センターのパソコンのマウスのような操作系統は使いやすいとは言えないけれど、古さをまったく感じさせない装備はさすが。


使い勝手[★★★★★]
 Sクラスと間違えるくらいの車格感と言われたCクラスなので、サイズにも余裕があります。後席も大人が十分寛げるスペースが確保されており、使い勝手はEクラスに近いかも。とはいえ、街中でも気負わずに取りまわしやすいサイズ感と小まわり性で、本当に利便性の高い、どこに出しても恥ずかしくないモデルといえますね。


編集部 レビュー

デザイン[★★★★★]
 フラッグシップモデルのSクラスとの共通点が多いだけあって、デザインは高級車の王道で、その完成度も世界屈指のレベルにあります。特にフロントマスクの品質感は、今の基準で見てもハイレベル。内装もラグジュアリーかつスポーティな雰囲気が漂っていて、多くのユーザーが好むはず。先代でも十分魅力的です。


装備[★★★★☆]
 取材車両が先代の前期モデルということで、じつは少々心配でしたが、実際にチェックするとまったく問題なし。プレミアムブランドのなかでもいち早く先進安全装備を採用しており、快適装備に関しても不満なし。インフォテインメントシステムの液晶モニターが小さく、画面でのタッチ操作に対応していないのが残念。


使い勝手[★★★★★]
 本当によく考えられているクルマだと改めて実感しました。運転しながら確実に操作できるように考えられたスイッチや操作系、開放的でストレスの少ない視界、小物入れのふたなどの操作感も上質で心地いい。後席も手抜きなしで、身長170cm代の大人が前後に座っても大丈夫。毎日使うのが楽しくなるクルマです。

メルセデス・ベンツ Cクラスのモデル主要変遷やスペック情報を見る


ライバルモデルをチェック!

BMW 3シリーズ(先代)
 ここで紹介しているなかでは、最も年式が古くなるスポーツセダン。2015年以降の後期型であれば、先進安全装備も充実しており、価格と内容のバランスが取れていてオススメ。

中古車参考価格帯:90万円~380万円(12年~19年 セダンのみ)


アウディ A4
 2016年から販売されている現行モデル。シャープな外装デザインで品質の高さを主張。インテリアはデジタル化が進み、メーターも液晶ディスプレイで、今見ても先進感がある。

中古車参考価格帯:140万円~590万円(16年~23年 セダンのみ)


メルセデス・ベンツ CLAクラス(先代)
 「コンセプトスタイルクーペ」をベースに新しいカテゴリーに挑戦した初代CLA。Cクラスよりもひとまわり小さいボディサイズで、当然後席スペースもその分狭くなっている。

中古車参考価格帯:110万円~350万円(13年~19年 AMGを除く)

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