McLaren Elva
マクラーレン エルバ
オンライン配信された「グッドウッド・スピードウィーク」に英国自動車文化の奥深さを知る
399台を限定生産し、2020年後半からデリバリー
マクラーレン・オートモーティブは、アルティメットシリーズの新たなロードスター「マクラーレン エルバ(McLaren Elva)」を発表した。同社にとっては初のオープンコクピットカーとなる。これまでのアルティメットシリーズのP1、セナ、スピードテールと同様に限定的な生産となり、399台のみがデリバリーされる。
エルバのオーダーはすでにスタートしており、英国における価格は142万5000ポンド(税込)。マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)によるパーソナライゼーションにより、カスタマーの好みに合わせた仕様を自由に選ぶことができる。デリバリーは2020年後半からを予定。
1960年代のマクラーレン-エルバへのオマージュ
エルバの名称は、マクラーレンの創設者でるブルース・マクラーレンが1960年代にデザインしたマクラーレン-エルバ M1A(Mk I)、 M1B(Mk II)、M1C(Mk III)へのオマージュとなる。当時、グループ7仕様のカスタマーレーシングカーとして製造されたマクラーレン-エルバは、現在のマクラーレン製スポーツカーと同じように先進的なデザインとメカニズムを備えていた。
マクラーレン・オートモーティブの最高経営責任者であるマイク・フルーウィットは、エルバの発表に喜びを隠さない。
「マクラーレンは、スーパーカーとハイパーカーの限界をさらに拡大し、これまでにないドライビングエクスペリエンスをお届けしようと追求し続けています。エルバはその先駆者としての精神を象徴していると言えるでしょう。マクラーレン-エルバ M1Aとその後継モデルは、多くの点において今日のマクラーレン製モデルの精神的な先駆け的な存在です」
「新たに誕生したエルバは、最高レベルのパフォーマンス、群を抜いたライトウェイト・ミッドエンジンモデルです。この新しいマクラーレン・アルティメット・シリーズのロードスターは、ドライバーとクルマに究極的な繋がりを提供します。かつてのM1Aの遺産を受け継ぎ、公道やサーキットでのドライビングプレジャーを新しい次元へと導くでしょう」
世界初のアクティブ・エア・マネジメント・システムを採用
エルバはオープンコクピットを採用し、カーボンファイバー製シャシーとボディを備えた2シータースタイル。ルーフ、フロントウインドウ、サイドウインドウは装着されない。低く構えたノーズとダイナミックに盛り上がったフロントフェンダー、さらにそこからリヤフェンダーへと流れるようなフォルムを実現した。アクシデント時に展開するロールオーバープロテクションシステムを採用したことで、ヘッドレストのサイズを最小限の高さにとどめている。
快適なオープンエアドライブを実現するために、マクラーレンは世界初の技術で特許も取得した「アクティブ・エア・マネジメント・システム(AAMS)」を採用。このAAMSはフロントスプリッター内からエアを吸入し、コクピット前方のクラムシェルからエアフローを流すことで、コクピット周辺を穏やかな“バブル”で包み込む。AAMSはカーボンファイバー製ディフレクターによって作動し、アクティブ状態では150mm上昇してベントに低圧ゾーンを作り出すという。
F1マシンのフォルムも採り入れたエクステリア
必要に応じてヘルメットを着用することも可能だが、上部キャビンの形状がドライバーとパッセンジャーを包み込むようにレイアウトされているので安全な居住スペースは確保されている。またオプションとして、固定式フロントウィンドスクリーンを取り付けることも可能だ。
マクラーレン・オートモーティブのデザインディレクターを務めるロブ・メルビルは、エルバのデザインについて、以下のようにコメントした。
「エルバをデザインする際に私たちに与えられた使命は、最もプリミティブなドライビング経験を提供するオープンコクピットの2シーターロードスターを作り上げることでした。F1マシンからインスパイアされたエクステリアは目を見張るほど印象的なフォルムを再現し、現行マクラーレンのデザインアイコンも込められています。妥協を許さないというマクラーレンの哲学に忠実でありながら、ドライバーの関与をさらに強めた1台です」
セナをも凌ぐ加速性能を実現したハイパワー&超軽量
パワーユニットは、セナ及びセナGTRと同じファミリーの4.0リッターV型8気筒ツインターボを搭載する。各コンポーネントの軽量化やエキゾーストシステムの改良などにより、最高出力815ps/最大トルク800Nmを発揮。7速シームレスシフトギヤボックスを介して後輪を駆動し、0-100km/加速は3秒未満、0-200km/h加速はセナをも凌ぐ6.7秒で駆け抜ける。
この軽量・パワフルなパワーユニットに、マクラーレンが製造するロードカー最軽量のボディ&シャシーを組み合わたことで、並外れた加速性能、安定性、ドライバーへのダイレクトなフィードバックを実現した。
マクラーレン・オートモーティブのビークルレーン・ディレクターを務めるアンディ・パーマーは、エルバの動力性能について以下のように説明した。
「マクラーレン・オートモーティブ史上最軽量のロードカーであるエルバは、とにかく機敏で猛烈にハイスピードです。815psを発揮するツインターボチャージドV8エンジンは、あらゆる感覚を高め息を飲むようなパフォーマンスを提供します」
「エルバは真の意味で究極のロードスターです。 純粋にドライブの喜びのために存在し、クルマとドライバー、それぞれの究極のつながりを実現しました。ステアリングを握れば非常に没入感のある体験を得られるでしょう」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
併走するクルマへの目潰しでしかないのにナゼやる? 斜め後ろに「白色ライト」を点灯して走行するトラックは法令違反だった!!
イタリアーンないすゞ車?! 当時の国産車の倍もしたのにヒットしたクルマ いすゞ117クーペがオシャレすぎた!
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
クルマ愛ゆえの辛口? 自動車評論家「徳大寺有恒」没後もうすぐ10年、モータージャーナリストの私が今でも尊敬し続けるワケ
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?