この記事をまとめると
■トヨタ・クラウンは15代目までほぼ日本専売車種だった
こんな静かで快適なクルマ……存在するのか! 世界が腰を抜かした「初代セルシオ」があまりにも凄いクルマだった
■16代目から海外でも展開し人気を博している
■センチュリーは中国市場でも展開され注目されている
クラウンは世界市場でも憧れのクルマ
いまでは中国やアメリカなどグローバル市場でもラインアップされているのがクラウン。過去にも仕向け地をかなり絞って輸出した実績はあるのだが、長い間ほぼ日本国内専売車のような存在となっていた。
実際、70年代前半あたりにはアメリカで販売されていたこともあり、30年前に筆者が学生時代、ロサンゼルス地区の某トヨタ系ディーラーを勝手に表敬訪問したときには、そこのセールスマンのひとりが、「トヨタといえば、ウチではクラウンに乗っていたんだよ。あれはいいよな」と話しかけてくれたことをいまも覚えている。
韓国でもかつて、60年代後半から70年代前半にかけ、現地でクラウンをライセンス生産していたことがあり、古い世代のひとには成功のシンボルとして印象深く残っているという。その後、韓国でもレクサス車の販売を始めたときには、かつてのクラウンに思いを馳せる古い世代と、アメリカ留学経験のある若い世代がアメリカで実際にレクサス車を見て知っていたこともあり、好調なスタートを飾ったと聞いたことがある。
中国では改革開放経済の初期に、おもに華南地区と聞いているが、改革開放経済の恩恵をいち早く授かった富裕層の多くがクラウンセダンに乗っていたこともあったようで、やはり現地では成功者の象徴となっていた。そして時が経ち、中国の自動車産業の存在が世界に注目され始めた2005年、現地合弁会社となる一汽トヨタで当時のゼロクラウンの現地生産及び販売が始まった。
※画像は日本仕様
すでにクラウンブランドは中国でもクルマ好きを中心に浸透しており、ゼロクラウンは我も我もとなり、たちまち中国でヒット車となった。そして現在、中国でもクラウンシリーズは充実しており、調べてみるとセダン、スポーツクロス(クロスオーバー)、クラウン・ヴェルファイア、クラウン・クルーガーがラインアップされている(日本でのスポーツとエステートはラインアップされていない)。
センチュリーは海の向こう側でもスペシャルだった
クラウンの漢字名は皇冠となる。あくまで一汽トヨタがラインアップするモデルとなっているが、じつは中国ではトヨタ、レクサスに次ぐ、トヨタ第三のブランドが存在する、それがセンチュリー(世極/センチュリーではなくセキュウと読むようだ)である。
「あれっ? 漢字で書けば[世紀]では?」と思ったひとも多いだろうが、中国では上海GM(上海通用)が高級ミニバンGL8の派生モデルとして世紀(センチュリー)をラインアップしていることもあり、センチュリー(世紀)ではなく、セキュウ(世極)としているようである。
調べると、販売が始まったのは2024年1月となっている。そして、2025年4月末から5月上旬の会期で開催された、第21回上海国際モーターショー(上海国際汽車工業展展覧会)の会場内、トヨタ&レクサスブースがある展示棟に向かうと、そこには世極ブースが存在していた。現状ラインアップされているのは日本国内でのセンチュリー(SUVタイプ)のみとなり、モノグレード、価格は198万元(約3960万円)となっている。
ブースには歴代のセンチュリー(セダン)が置かれていたが、初代後期と2代目は希少な左ハンドル車が展示されていた。あまりにもレアなのか、知り合いのセンチュリー愛好家は画像を見ると興奮していた。ブースにはGRMNも展示されていたが、あくまで参考展示となっていたようである。
地元メディアの報道によると、フェイスリフトを受けた2025年モデルが展示されていたとのことである。日本版カリナン(ロールスロイス)とか、中国紅旗(中国一汽のブランドで国家主席専用車など中国超VIPご用達ブランド)のライバルといった表現があちこちで使われていた。
ちなみに販売先は政府や行政機関などかなり絞り込まれているとのことであった。日本でも特別なクルマとなっていることは来場者の多くも十分知っているようで、展示車に近づくことはできないのだが、来場者はそれでも展示車に熱い視線を送っていた。
確かに中国でセンチュリーをトヨタブランド車として販売するのはもったいない話にも見える。トヨタは日系ブランドのなかでもとくに多彩なモデルラインアップをもつ総合メーカーなので、トヨタブランドと切り離して、新たなブランド創設ということも、仕向け地によって可能としているのである。
また、クラウンという存在が意外なほど世界各地で一流ブランドとして浸透しており、これがトヨタ車のブランドステイタスをより高めることにつながっているものと考えている。
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