<2030年までに2種類のプラットフォーム技術を確立する>
6月17日、マツダが「2030年に向けた新たな技術・商品方針」というテーマで近未来戦略を発表しました。柱は「スカイアクティブ マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」と「スカイアクティブ EV専用スケーラブルアーキテクチャー」を2030年に向けた基礎技術として確立する、というもの。
マツダ新生の象徴となるか 2022年登場 旗艦次期マツダ6(旧アテンザ)の可能性
前者はマイルドハイブリッド、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、EV(電気自動車)とマルチに対応可能なアーキテクチャー(基本設計ようなもの)で、後者は前輪駆動を基本に、バッテリー搭載量などを自在に変えることで多様なボディサイズに対応できる電気自動車専用アーキテクチャーです。
<直6縦置きのプラットフォームを今から新開発!?>
中でも注目は「スカイアクティブ マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」のラージ群で、マツダの中期計画などで存在は知られていましたが、このラージ群専用の“ガソリンとディーゼルの直列6気筒エンジンを新開発する”と同時に、“そのエンジンをフロントに縦置きするプラットフォームを用意する”ことが明言されました。
その例として、6気筒ガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッド、6気筒ディーゼルエンジン+48Vマイルドハイブリッド、4気筒ガソリンエンジン+プラグインハイブリッドという3タイプを現時点で想定しているとのこと。駆動方式はFRと4WDの両方が存在します。
<フラッグシップ登場は意外に早いかも…その理由は?>
ちなみにスモール群の4気筒プラグインハイブリッド(エンジン横置き)は2022年~2025年のローンチが発表されましたが、同じタイミングで前述の直列6気筒エンジン搭載車も誕生するとなれば、直6モデルはフラッグシップ級となるのは間違いありません。
そして、そのデビューは意外に早そうです。というのも、2050年のカーボンニュートラルはすでに既定路線で、マツダ自身も2030年には新車ラインナップを100%電動化する(そのうち25%は純粋な電気自動車)といっています。マツダの規模で直列6気筒エンジンを新規開発するとなると、一般論として、開発費の回収には10年単位が必要でしょう。つまりラージ群の発売が遅れれば遅れるほど、開発費の回収が難しくなります。
つまり、思っているよりも早い時期にマツダ初の直列6気筒エンジン搭載車に乗れる日がやってくると期待できるわけです。
なお、生産ラインについてはエンジン横置きモデルとエンジン縦置きモデルを同時に行なえる混流生産を可能とすることで(※従来の一般的な自動車生産工場では難しい)、設備投資のリスクを減らしているということですから、6気筒エンジン車を開発したことによってマツダの経営に深刻な影響が起きるということはなさそうです。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1、2枚目:マツダ ビジョン クーペ(2017年)
3枚目:ラージ群のガソリン・マイルドHV縦置き車台
4枚目:ラージ群のディーゼル・マイルドHV縦置き車台
5枚目:ラージ群のガソリンPHEV縦置き車台
6枚目~:マツダ ビジョン クーペ(2017年)
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みんなのコメント
ここを無視すると、今後はどんなにスタイリッシュでも
評価が下がってしまうよ。
この外見でどれだけ燃費を伸ばせるか。もう馬力戦争
なんか時代遅れだから。
300psもあれば十分でしょ。リッターあたり12km
くらい奔らないと ね。