エリオ・カストロネベスは、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)が少なくとも2024年シーズンはシリーズから撤退するにもかかわらず、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に継続出場したいとの意向を表明した。
2023年最終戦のプチ・ル・マンでトム・ブロンクビスト、コリン・ブラウンとともに60号車アキュラARX-06をドライブし勝利を挙げたカストロネベスはここ数年、MSRにおいて、ミシュラン・エンデュランス・カップで追加される第3ドライバーの常連となっていた。
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それ以前、カストロベネスはアキュラ・チーム・ペンスキーに所属して3シーズンをドライブしており、2020年にはリッキー・テイラーとともにDPiのタイトルも獲得している。
ブラジル出身の彼はまた、インディアナポリス500マイルレースで4勝を挙げた実績も持つが、来季のインディカーへはフル参戦ではなく、インディ500にのみ参戦する予定だ。カストロネベスに代わって、ブロンクビストがMSRからインディカーにフル参戦する。
最近、MSRの少数の持ち株を取得したカストロネベスは、来年のウェザーテック選手権においてGTPやLMP2に挑戦する機会をいまも積極的に探していると述べ、「引退寸前ではない」と強調している。
「いくつかの理由から、僕は止まりたくない、進み続けたいんだ」と48歳のカストロネベスは言う。
「デイトナ24時間で(2021年から続く)4連覇を達成できれば、それは素晴らしいことだろう」
「僕はまだ運転したいし、レースに出ていたいんだ。長年培ってきた経験を考えると、ちょっともったいないと思う。だけど、チャンスというのはあるときはあるし、ないときはないというのも理解している」
「フルシーズン参戦したいんだ。フル参戦プランに向けて取り組んでいたのだけど、それは崩れてしまった。だけど、よい経験とならないような環境に、自分の身を置くつもりはない」
「IMSAでは周囲の人々をとても尊敬している。自分が探し求めているものに当てはまるものがないのなら、ただマシンに飛び乗るようなことはしたくない」
GTDプロまたはGTDカテゴリーへの参戦を検討するかどうか尋ねられたカストロネベスは、経験不足を認めつつも、そのような可能性への扉を閉ざすことはしなかった。
「僕にとって、GTは経験がないものだ」とカストロネベスは認める。
「いや、誤解しないでほしい。(乗れば)慣れることは間違いないよ」
「これは1年間という約束ではない。クルマについて理解するには、もっと長い時間がかかる。僕の目標は、IMSAでレースを続けていきたい、ということで間違いないんだ」
「それ(来季の契約)について話すのには、1~2カ月かかると思う。最終的に、(契約を告げる)電話が鳴るといいんだけどね」
「ブラジルかコロンビアか、どこに僕がいようと(誰かが)『おい、ドライバーが必要だ!』って言われれば、準備はできているよ。 いつもたくさんの人と連絡を取り合っているからね」
「多くの人が『彼は引退した』と思っているが、僕は引退なんかしていない」
「(来季の)インディ500に出場することを発表したとき、僕は引退しないとはっきりと明言した。 ブラジルでも何らかのレースに取り組むし、ストックカーのレースをやる機会があれば、それは素晴らしいことだね」
■MSRは「成長し続けている」
カストロネベスは2004年に初めてグランダムにデビューして以来、この20年にわたってIMSAのコンペティションにおけるMSRの成長を目にして、感銘を受けてきたと語った。
「次なるレベルに進化したよね」とカストロネベスは言う。
「15年前とはまったく違うよ。マイク(・シャンク。チームの共同オーナー)はずっと成長し続けている」
「今日、彼が築き上げてきたものを見てほしい。もしワークショップを見る機会があれば、それもスゴいものだよ。それは大きな違いだ」
「彼は適切な人材を採用し、昨年のチャンピオンシップを勝ち取るための考え方を見出した。それは、彼とMSRがそこにいるに値することを証明するためだった」
「これは、誰にとっても大きな変化だ。いま、僕らは何をしなければならないかを理解している」
「僕はマイクに、ロジャー・ペンスキーがかつてスポーツカーチームを持っていたことを何度も話してきた。 突然、ロジャーはインディカーに集中したけど、それからNASCARを経て、いまは彼も(IMSAに)戻ってきた」
「ひとつのドアを閉めたからといって、他のいくつかのドアも必ず閉められるというわけではないんだ」
カストロネベスはまた、MSRのスポーツカーレースクルーのほとんどが、来年インディアナポリスで彼がドライブするチームの3台目のインディカーの活動に移ると明かしている。
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