北米大陸を代表するNASCARカップシリーズにて、ジョン・ハンター・ネメチェクとエリック・ジョーンズを走らせるレガシィ・モーター・クラブ(LMC)は、現地7月30日付で戦略的オーナーシップ・グループに新たに9名を加えることを発表。そのメンバーにはNTTインディカー・シリーズの元王者3名が含まれており、スコット・ディクソン、トニー・カナーン、ダリオ・フランキッティら豪華な顔ぶれが、オーナーであるジミー・ジョンソンのもとに参画する。
大陸最高峰のシングルシーターにて通算11回のチャンピオン獲得と、世界3大レースに数えられる聖典『Indianapolis 500(インディアナポリス500)』で計5回の優勝を誇る面々は、カップでトヨタ・カムリXSEを走らせるチームの戦略的オーナーシップ入りに合意。今回拡大されたグループにはスポーツ、エンターテインメント、ビジネス、メディア、金融、ホスピタリティといった各界での著名な人物も名を連ねている。
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「これは従来のオーナーシップ・グループとは一線を画すものだ」と、自らもパートタイム・プログラムで3台目のカムリXSEを走らせる“JJ”ことジミー・ジョンソン。「ここには競争、リーダーシップ、イノベーション、ストーリーテリング、そして永続的な組織の築き方を理解している人々が集まっている。彼らの出身分野は異なるが『レガシィ』がモータースポーツや文化の領域において、根本的に異なる存在になり得るという共通の信念を抱いているんだ」
そのLMCによれば、このグループ全体で30回以上のチャンピオン獲得、複数のMVP受賞、グラミー賞受賞、あるいは数十億ドル規模の企業への関与といった実績を有しており、ディクソン、カナーン、フランキッティらは、MLBメジャーリーグベースボールのスター選手でもあるブライス・ハーパーやチェイス・アトリー、元男子プロテニス選手のアンディ・ロディック、サーフィン界で11度の世界王者を獲得するケリー・スレーターらと並び、各界の実業家や起業家らと協業していくことになる。
「偉大な組織は、勝利するために何が必要か、そして組織を築き上げるために何が必要かを理解している人々によって作られる」と続けたジョンソン。「このグループが持つ資質、多様性、そして視点は、レガシィが目指す方向性を如実に物語っている」
そのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)での“クラウンジュエル”を終え、ひさびさのブレイクウイークを迎えているNASCARカップシリーズは、決勝ステージブレイク(ステージ間の休憩)時を含むコーション(黄旗)期間の長さに対する批判を認識しており、この問題に対処するための変更を検討しているという。
「もしNASCARファンがコーション期間の長さに不満を抱いているなら、NASCAR側も同じように不満を感じていると断言できる」と語るのは、NASCARのレーシング・コミュニケーション担当副社長であるマイク・フォーデ。「我々はグリーンフラッグ下でのレースを望んでおり、可能な限り早くそれを再開したいと考えている」
この7月末に開催された『Brickyard 400(ブリックヤード400)』では、トラック全長や平均速度に対し、ステージブレイク直前のタイミングの悪いコーションにファンの不満が噴出。車両規定との相性やレース展開のショーアップ、その相関に見直しの必要を迫る最新の事例となった。
「あれほど終盤のタイミングだと、もう後戻りはできない」と、ステージ1終了間際にカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)がクラッシュし、ステージを終えるために1周だけグリーンフラッグ走行を強いられた状況を振り返るフォーデ。
「コーションのプロセスを最後まで消化する必要があり、そこから隊列を整え、ピットロードを開放し『チューズ・ルール(リスタート時のレーン選択)』を行う必要があった。ふたたびグリーンフラッグ走行に戻るために、時間を短縮する術はないんだ」
ペースカーが隊列を先導するタイミング、同一周回車および周回遅れのマシンに対してピットロードが開放されるまでの時間、そして前述の『チューズ・ルール』の手順など、コーションが宣言されるといくつかの手順が踏まれる。さらにコース上の処理(清掃や撤去)に掛かる時間も影響してくる。
ドライバーがリスタート時のレーンを選択できる『チューズ・ルール』は2020年に導入されたが、これによってコーション走行が1周分追加されることになったが、今後はプロセスを迅速化するべく「特定のサーキットでは選択位置を見直す余地があるかもしれない」とフォーデは続ける。
「それは我々も検討課題として認識している。グリーンフラッグ走行に戻ることは我々にとって重要だ。イエローからグリーンに戻るまでの所要時間を厳密に記録、分析しており、可能な限り多くの周回数を消化したいと考えている。我々としても、その『緑色の数字』(競技ラップ)を少しでも多くしようとつねに努力しているんだ」
「もちろん『ステージブレイク』については、当然ながら大きな話題になっている。我々もその議論や反応は耳にしているし、目にしてもいる。ただ、それに関して新しい情報はないし、下手に語るのもためらわれるほどだ……実際、これ以上言うべきことは何もない。現在導入されている形態で今後も継続される。そこに新しい動きはないよ」
[オートスポーツweb 2026年08月03日]
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