今年の年次イベントはショートサーキットで開催
日本を代表するクラシック・アバルトを中心とするオーナーズクラブである『クラブ・アバルト・ジャポネ』によるサーキットイベント、『グランプレミオ・スコルピオニッシマ』が3月20日に富士スピードウェイで行われた。
【画像】希少新旧アバルトが集結!『グランプレミオ・スコルピオニッシマ』の模様 全25枚
これまで同クラブは、年次イベントとしてアバルト・ディの中で3度にわたりアバルトのクラシケモデルによるサーキットデモンストレーションランを行い、国内外から多くの反響を得てきた。
そこでクラブ・アバルト・ジャポネにしかできない、アバルトらしい年次イベントとして開かれたのが『グランプレミオ・スコルピオニッシマ』なのである。
富士スピードウェイのショートサーキットを1日占有し、サーキット走行はもちろん、クラブミーティングの場としても楽しめるプログラムが用意された。
イベント名の『スコルピオニッシマ』は、イタリア語でサソリを意味する『スコルピオーネ』に、絶対最上級を形成する『~ISSIMA』を付け加えた造語となる。すなわち『最もアバルトらしい』という意味が込められているわけだ。
新旧の特別なアバルトが集結
クラブ・アバルト・ジャポネのイベントだけに貴重なクラシック・アバルトを始めとする49台が集まった。フィアット600をベースとする750GTザガート、1000ビアルベーロに加え、シムカ2000コルサなどのGTモデルに加え、スポーツプロトタイプの1300SPが並んだ。
フィアット600をベースとするベルリーナ系は、最初のモデルである750デリバツィオーネから850TC、1000TC、そして1000TCRこと1000ベルリーナ・コルサ・グループ2といったアバルトを象徴するハコが勢揃いした。またチンクェチェントをベースとする595系も2台が姿を見せた。
このほか124アバルト・ラリー、131アバルト・ラリー、ランチア・ラリー・エヴォリューション2など、アバルトが手掛けラリーで活躍したコンペティションモデルも雄姿を見せた。
このほか21世紀になってアバルト・ブランドが復活してから送り出された500/595/695の各タイプや、グランデ・プント、124スパイダーも数多く参加した。
124スパイダーの中には、アバルトのスペシャルショップとして支持されているトゥルッコが製作した124GTが参加し、高いパフォーマンスを披露した。このほかカラビニエーリ(イタリア国家憲兵隊)カラーで仕上げられたマニアックな124スパイダーも注目を集めていた。
走行プログラムは時代やパフォーマンスを考慮した5クラスに分けられ、それぞれ午前2本、午後に1本の走行枠が用意された。また走り足りないオーナーのために、15時の閉会式の後はフリー走行枠が設けられ、17時のコースクローズドまで存分に走ることができた。
今年のサプライズは2台のニューフェイス
事前にエントリーリストが発表されていたが、当日のピットには大きなサプライズが用意されていた。それは2021年に発表された『アバルト1000SP』と、1970年『フィアット・アバルト3000スポルト・スパイダー・プロトタイプ』(以下フィアット・アバルト3000)がやってきたのである。
日本初上陸となるフィアット・アバルト3000は、1970年にデビューしたフィアット・アバルト2000スポルト・スパイダー(SE019)の発展型で、355HPを発揮するV型8気筒エンジンをミド搭載する。現存するのは2台だけだ。
フィアット・アバルト3000は、完璧なコンディションに保たれていた。今回はル・マン覇者である関谷正徳氏のドライブでデモランが行われ、アバルトらしい豪快なエキゾーストサウンドをメンバーに披露した。
日本初披露となったもう1台がアバルト1000SPだ。アバルト・クラシケが往年のフィアット・アバルト1000SPを、現代のロードカーとして再解釈して2021年に発表された。基本部分はアルファロメオ4Cコンペティツィオーネを用いる。
今回はご先祖となる1000SPの拡大版である1300SPの横に展示され、そのエッセンスが再現されていることが確認できた。
こうして参加者は存分にアバルトのドライビングを堪能し、メンバーとアバルト談議で盛り上がった充実したサソリ漬けの休日となり、満足げな表情で帰途についた。
日本を代表するアバルトのオーナーズクラブであるクラブ・アバルト・ジャポネによる年次イベントだけに、そのレベル世界トップクラスにある。次回のイベントでは、新たなアバルトの姿を見ることができるに違いない。
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