相反する各部の要素をクリアした18インチカスタム
ACサンクチュアリーが手がけたZ1。いつもの同店コンプリートカスタム、RCMとは少し趣が異なるようだ。18インチの前後ホイールや細身のフロントフォーク、ショート管が醸し出すシンプル感というかノスタルジック感がそう思わせるのか。
「そうですね。今回は’70~’80年代の印象を強めに持たせて製作しています。もちろんRCMの1台として製作していて、シリアルナンバーは581。RCMでは動力性能のアップや機能向上というコンセプトがあって、そこはきちんとクリアしています。その上で、パーツのセレクトや仕上げをこのようにしていますが、じつは難しいんですよ」
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ACサンクチュアリー・中村さんはこの18インチRCM・Zの背景をこう言う。ではその難しさとは、どんなものなのだろう。
「一例を挙げると、マフラー。その前に車体もですね。説明しておくと、18インチホイール仕様でも各部は補強して、タンデムステップブラケットはカットします。150幅以上のリヤタイヤを履くのに合わせてスカルプチャー・スイングアームを入れるのに相性がいいんです。ここは17インチでも同じ。ただ、ショート管をそのまま付けようとするとスイングアームに干渉する。
それでマフラーはテールパイプ部をいったんカットして、少し回転させて角度を変えてスイングアームに干渉しないように、でもここと間が空いてスカスカ感が出ないような角度で接続し直します。これに合うようなマフラーステーも作りました。ステップもノーマルバーを使いつつ油圧マスターを使えるようにロッドやマスターステーをワンオフするなど、こうした作り物が多いんです。
ほかにもリヤショックは寝かせ過ぎず、テールは上げ過ぎずなど、18インチらしい車体姿勢もきちんと合わせています。エンジンもライフパッケージ仕様で電装も一新するなど、RCMとして必要な要素もきちんと押さえてあるんです」
17インチで構築されたノウハウを改めて18インチにも適用する。今ではRCM、すなわち安心のパッケージとしてこの車両のような18インチ仕様を頼むお客さんも増えているとのこと。こうしたバリエーションも、コンプリートZの魅力のひとつに加えたい。
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Detailed Description 詳細説明
メーターはZの純正をリフレッシュした上でマウント、ステアリングステムはKYBフォークに合わせたスカルプチャーφ38ステムキットTYPE-1(フォークオフセット[60→]45mm/スパンはノーマルに同じ185mm)。適度な位置設定のハンドルバーはデイトナ・RCMコンセプトハンドルバーだ。
クラッチ駆動はワイヤ式から油圧化され、クラッチマスターシリンダーにブレンボRCSを使う。フロントブレーキマスターにも当然、ブレンボRCSを装着する。
ホワイト×ブラックによる火の玉パターンの外装ペイントはエンゼルが施した。シートはデイトナ・RCMコンセプトシートのZ用だ。
エンジンはRCMメニューの中でもロングライフ方向に振った“ライフパッケージ”が選択されていて、ヴォスナーφ67mm鍛造ピストン/PAMS ESTライナーによって排気量は[STD:903→]930ccに。圧縮比は8.5から10.8:1として、今走るための好適なレスポンスも持たせる。ヘッドは純正新品で対策部品も組み、オイルポンプはSMBトロコイド式。クラッチもZ1000Pコンバートなどひと通りのメニューが入る。
キャブレターも現代らしいレスポンスとパワー感を得るべくミクニTMRφ36mmを使う。電装も一新されていて、点火ユニットはウオタニSP2だ。
フレームは18インチに合わせてサンクチュアリーオリジナルフレーム補強ST-IIとセミワイドレイダウン加工が施され、ブラスト処理後にパウダーコート仕上げされる。スイングアームとの干渉を防ぐために純正タンデムステップブラケットはカットした上で新たにブラケットを製作している。マフラーも写真右に見えるテールパイプ部をいったんカットして、少し回転させて角度を変えて装着された。
フロントフォークはφ[36→]38mmのKYBでフロントブレーキはブレンボ・アキシャルP4 30/34キャリパー+サンスター・トラッドφ320mmホールタイプディスク。キャリパーやディスクインナーはブラックを選択し、白火の玉の外装やシルバー/ブラックのパーツと合わせている。
リヤキャリパーはブレンボP2 34でリヤディスクはサンスター・トラッドφ250mm。マフラーはスチールショートタイプの加工品を組む。
スイングアームはスカルプチャー18インチ専用セミワイドスイングアーム。これにオーリンズS36DR1Lショックを組み合わせる。ホイールはPMCソードで2.75-18/4.00-18サイズ。チェーンラインは6mmオフセットし、ドライブチェーンはエヌマ製ナロータイプのEK530RCMをチョイス。
取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部
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