ルノーはロシアGPの予選Q2を走行せず、11番と12番グリッドを確保した。この戦略について同チームのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールが説明した。
今回のロシアGPでは、レッドブルの2台とトロロッソの2台、そしてマクラーレンのフェルナンド・アロンソという合計5台がグリッド降格ペナルティを受けることになっている。そのうち3台がQ2に進出、セッション開始と同時に10台がコースインした時点で、走行せずにセッションを終えれば、11番手と12番手で予選を終えられることを示していた。そのためルノーはQ2を走行しないことを選択した。結局、ルノー勢を含む5台がQ2を走らないという珍事となった。
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Q3に進出しないということは、決勝レースをスタートする際に自由にタイヤを選択できるということだ。今季のルノーは一般的に、ライバルよりもタイヤに厳しいと言われている。そのため、決勝で好結果を得るためには、ハイパーソフトタイヤでスタートするのを避けたかったのだ。
アビテブールは、このルールを変更する必要があると主張する。
「最善を尽くさないということを自分たちで決定するのは少し奇妙だし、厄介なことだ」
そうアビテブールはmotorsport.comに対して語った。
「ペナルティやタイヤ、そしてデグラデーションやQ2で使ったタイヤがスタートタイヤになることなど、全体的な状況について、何かを言うべきだ」
「何かがあれば、ルールを決めたすべての人たちに対して、何らかのメッセージを送る」
「今シーズンは、予選で11位と12位を確保しようとしている。その方が明らかにアドバンテージがあるからだ」
「しかし、これを確実に手にできる方法はないと我々は結論付けた。11位や12位を目標にできる方法はないんだ」
「ただ今回は初めて、ペナルティがあったことによって、それを手にできることがはっきりしていた」
アビテブール曰く、事前にすべてのシナリオを話し合ったという。
「Q1の前に計画していた。我々には、確認しておきたいことがいくつかあった。そのうちのひとつは、Q2に残るマシンはどこなのかということだ。もしペナルティを受けるクルマが5台ともQ2に残っていた場合、どんなタイヤを使ってもQ3に残ることができたはずだ」
「そして2番目に、Q1で我々のペースを見てみたかった。予選が普通に進めば、我々はQ3に進めるかどうかを確認したかったのだ」
「5番グリッドからスタートすることができれば、11番手からスタートするよりも良いだろう。しかし残念なことに、我々のペースでは、5番手になることはできなかった。だからベストな戦略は、11番手と12番手だった」
「だから我々は、実際にそれを目指すことを決めた。おそらく、現在のセットアップにしてみれば、良いポジションだろう」
「シンガポールでは予選11位、12位、13位のドライバーたちが、7~9位でフィニッシュした。それは極端だったが、ハイパーソフトが持ち込まれる度に、このグループにはかなりそういうことが起きる」
アビテブール曰く、1周目に事故が起きる可能性が高いことも、予選11位と12位を目指す決断を後押ししたと語る。
「また、セーフティカーが出動する可能性とのバランスを取る必要もあった。ここでは、1周目にセーフティカーが出る可能性がかなり高い。それは、我々が考えておかなければいけないことだ」
「スタート直後にアクシデントが発生した場合、例えばソフトタイヤを履いていたら、レースが台無しになってしまうかもしれない。その決断は単純だが、スタートタイヤをどうするかは、依然として大きな決断だ」
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