現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダファン「涙」の消滅! 他メーカーにはない「らしさ」全開の絶版車4選

ここから本文です

マツダファン「涙」の消滅! 他メーカーにはない「らしさ」全開の絶版車4選

掲載 50
マツダファン「涙」の消滅! 他メーカーにはない「らしさ」全開の絶版車4選

 マツダにしかできない独創性に根強いファン多し

 現在は車名をグローバルと同じく「MAZDA○」や「CX-〇」、「MX-〇」といったタイプに変更しているマツダ(ロードスターを除く)。デミオがMAZDA2になったように、その意思を受け継いでいるモデルもある一方で、消滅してしまったマツダ車も少なくない。

RX-7&8だけじゃない! バスやトラックまであるマツダのロータリーエンジン搭載の「意外な」モデルたち

 そこで今回は、現在は姿を消してしまったマツダの過去の名車を振り返ってみたい。

 1)MPV

 ロードスターと同じく、マルチパーパスヴィークルという車型をそのまま車名にしてしまったMPV。初代モデルは1988年に北米市場向けにリリースされ、日本では1990年1月から販売がスタート。

 まだミニバンという言葉が浸透していなかった時代の車両であったが、アメリカ向けということもあり、広い車内と3リッターV6の余裕の動力性能は新たな魅力にあふれていたのだ。

 1999年には2代目へフルモデルチェンジ。ミニバンブーム真っ只中ということもあり、スライドドアを備えたモデルとなり、当時提携関係にあったフォード製V6エンジンをラインアップしていた。

 2002年4月のマイナーチェンジでは、2リッターと2.5リッターのエンジンを新開発の2.3リッターと3リッターへと置き換えられている。

 2006年に登場した3代目はマツダらしいスポーティなミニバンとなり、マツダスピードアテンザなどにも搭載された2.3リッターターボエンジンを搭載したグレードも設定。

 残念ながらマツダのミニバン撤退の影響を受けて2016年に終売しているが、マツダらしい走りのよいミニバンとして、未だにファンが多いモデルだ。

 2)ランティス

 カペラの後継車種として登場したクロノスが3ナンバーとなったことで、ファミリアとクロノスの間を埋めるために1993年に登場したランティス。

 ボディタイプは4ドアクーペと名付けられた5ドアハッチバックボディと4ドアセダンが用意されていたが、エクステリアはまったくの別物。じつはそれぞれ異なる新型車として開発されていたのが理由とされている。

 エンジンは直列4気筒1.8リッターのほか、V型6気筒2リッターをラインアップ。4ドアクーペは当時の全日本ツーリングカー選手権への参戦を視野に入れて開発されており、ニュルブルクリンクでの走行テストも実施されるほどだった。しかし、残念ながらレースでの活躍は叶わず、早々にファミリアへバトンタッチしている。

 マツダのヨーロッパ拠点がデザインしたエクステリアはクセが強く、好き嫌いの分かれるものだったが、実質的な後継車種もないため、根強いファンの多い1台である。

 マツダはミニバンもプレミアムコンパクトも得意だった

 3)ビアンテ

 背の低いプレマシーと大柄なMPVという2つの3列シート車の間を埋めるために、2008年に登場した2リッタークラスのミニバンがビアンテだった。

 ノア/ヴォクシーやセレナといった競合がひしめくジャンルに投入されたビアンテは、あえて5ナンバーサイズにこだわることを捨て(ベースとなったのがアクセラ系のプラットフォームだったということもあるが)、同クラスのミニバンとしてはもっとも広い室内空間とスライドドアの開口部面積を誇っていた。

 エクステリアもマツダらしいダイナミックなもので、ヘッドライトがフェンダーを貫きサイドウインドウと一体化しているようなデザインとなっており、走りもマツダ味の強いファンなものであったが、知名度に勝るライバルには歯が立たず、フルモデルチェンジされることもなく2018年に10年に渡るモデルライフに終止符を打った。

 4)ベリーサ

 2代目デミオをベースとした上質なプレミアムコンパクトとして2004年6月に登場したベリーサ。プラットフォームやパワートレインこそデミオと共通であるが、内外装はデミオとは全く異なる意匠となっている。

 とくに上質感には力が入れられており、ピアノブラックを用いた内装や、このクラスの車両としては珍しい本革シートの採用、2重としたウェザーストリップや厚みを増した静音ガラスなど、プレミアムコンパクトに恥じない力の入れようとなっていた。

 登場から12年という長いモデルライフとなったベリーサではあったが、定期的に特別仕様車が設定されるなど、商品力の向上には余念がなく、大ヒット車種とまではならなかったものの、一定の評価を集めたモデルと言えるだろう。

 現行MAZDA2のプレミアム路線の影には、ベリーサのときの経験が生きているのかもしれない。

こんな記事も読まれています

WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
バイクのニュース
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
バイクのニュース
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
AUTOSPORT web
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
レスポンス
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ベストカーWeb
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
Auto Messe Web
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
月刊自家用車WEB
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
テスラ モデル3に爆速モデルが登場! 0→100km/加速タイムはなんと3.1秒だ!!
Webモーターマガジン
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
くるまのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
レスポンス
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
バイクブロス
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ベストカーWeb
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
バイクブロス
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
月刊自家用車WEB
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
AUTOSPORT web
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
くるまのニュース
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
WEB CARTOP

みんなのコメント

50件
  • ビアンテよりプレマシーやろ!
  • ミニバンのMPV、プレマシー、ビアンテを一気にやめたときも顧客離れを起こしたが、自社開発のボンゴをやめてダイハツ/トヨタのOEMにスイッチした時のほうが地味に顧客離れが進行しているね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.3227.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.5155.1万円

中古車を検索
デミオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.3227.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.5155.1万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村