伝統の優美さと最新のデジタル技術、そして高効率な電動化機構が融合した!
新型メルセデス・ベンツCクラスの特徴
1.概要
2.エクステリア
3.第4世代のMBUX
4.インテリア
5.パワートレイン
6.シャシー性能と運転支援システム
7.日本市場への導入時期と予想価格
1.概要
8月17日、メルセデス・ベンツは、新しい「Cクラス」を発表した。
新しいCクラスは、新世代の車載オペレーティングシステム「MB.OS」を採用。内外装デザインを刷新し、かつEuro 7排出ガス規制を見据えた高効率な電動化パワートレインを搭載する。
2.エクステリア
フロントマスクには、クロームサラウンドに輪郭照明(コンターライティング)を組み込んだ新設計のラジエーターグリルを採用。このグリルはスリーポインテッドスターをモチーフとした立体的なクロームパターンを備え、市場に応じて中央のエンブレム自体も発光する仕様となっている。
グリルとヘッドライトを結ぶハイグロスブラックパネルに加え、ヘッドライトのデイタイムランニングライトおよびセダンのテールランプにはスターデザインのシグネチャーが施された。
また、乗降時の演出としてサイドシル部分に新開発のライトプロジェクターが内蔵され、ドア開閉時にメルセデス・ベンツのパターンが路面へと投影されるほか、ドアミラーからもスターマークが照射される。
セダンの空力性能を示すCd値は0.24、ステーションワゴンは0.26を達成し、ドアミラー形状の見直しやフロントガラスへの追加シールの配置、排気系をケージ状のブラケットでマウントする新構造などにより、風切り音や微振動を低減した高い静粛性を実現した。
足元には新デザインの18インチホイールをはじめとする17〜19インチのラインナップが用意され、AMGホイールの選択肢も拡充。さらに、力強い造形の前後バンパーや、新たに設定された「ラベンダーシルバーメタリック」および「ムーディースカイグレーメタリック」のボディカラーが外観を彩る。
従来からのAMGラインをさらに際立たせる仕様として、ハイグロスブラック仕上げのスポイラーリップや専用スポーツシート、レッドのステッチとシートベルトなどを組み合わせた「AMGライン・プラス」も初設定された。
3.第4世代のMBUX
車内空間における最大のハイライトは、自社開発のチップ・トゥ・クラウド構造を持つ新アーキテクチャ「MB.OS」の導入だ。MB.OSはハードウェアとソフトウェアを完全に分離し、インフォテインメントから自動運転、走行性能、快適機能に至るまでを統合制御する。全車両ソフトウェアの定期的なOTAアップデートに対応しており、購入後も機能の追加や性能向上が可能だ。
コックピットには、12.3インチのインストルメントクラスターと11.9インチの縦型センターディスプレイを配置。最新の高性能マイクロプロセッサとゲームエンジン「Unity」によるリアルタイム3Dグラフィックスを採用したことで、描画の滑らかさと表現力が向上した。
操作系では、マルチファンクションステアリングホイールにディストロニックなどを操作するロッカータイプのスイッチと音量調整用のローラーが配され、直感的な物理操作と静電容量式タッチパネルの操作性を両立する。
インフォテインメントには第4世代となる「MBUX」を搭載。「Hey Mercedes」で起動するMBUXバーチャルアシスタントは、ChatGPTやMicrosoft Bing、Google Geminiなどの人工知能を統合したマルチエージェント技術を車載システムとして初採用した。文脈に応じた最適なAIが応答し、短期記憶を活用した複雑な対話が可能となっている。一般的な知識の回答にとどまらず、最新の株価や為替レート、スキー場の積雪状況の案内、会話の文脈に合わせた音楽やポッドキャストの自動再生までこなす。さらに、画面上のゼロレイヤーにはアバターが表示され、メルセデススター型や人型など3種類のビジュアルから好みに応じて選択できる。
ナビゲーション機能も強化。Google MapsをベースにGoogle Cloudの車載AIエージェントを融合し、目的地の詳細検索や空き駐車場の案内が対話の中でスムーズに行える。「MBUXサラウンドナビゲーション」では、周囲を走る自動車やバイク、歩行者の動きを3Dグラフィックスでドライバーディスプレイにリアルタイム表示し、自車のウインカーやライトの点灯、加減速状況までも再現する。加えて、拡張現実(AR)ナビゲーション技術も導入され、進行方向の矢印やガイド情報を実写映像やヘッドアップディスプレイ上に直感的に重ね合わせて提示する。
4.インテリア
インテリアは「Welcome home」のコンセプトに基づく。
内装材には、ラグジュアリーファッションから着想を得た「ビーチブラウン」や鮮やかな「チェリーレッド」の素材が追加されたほか、オープンポア仕上げのバーチウッドやハイグロスシルバーのメタルミックスファブリックなどのトリムが揃えられている。
音響面では、Dolby Atmosに対応した強化型「Burmester 3Dサラウンドサウンドシステム」を設定。15基のスピーカーと710Wの出力を誇り、立体的な音場を10段階で調整できるだけでなく、シートベルトの装着状態を検知して乗員数や座席位置に合わせて自動で最適な音場に調整する新機能が追加された。
室内環境を整える「エアバランスパッケージ」には、空気中の微粒子を捕集し有害物質を吸着する活性炭フィルターと酸素イオン発生機能、専用パフュームアトマイザーが備わる。64色から選べるアンビエントライトは、ダッシュボードからドアパネルにかけて光のラインが包み込むように配置され、エアコンの温度変更時の色彩フィードバックや、ブラインドスポットアシストが危険を検知した際にドアハンドル部で赤く点滅警告を発する。
5.パワートレイン
新型Cクラスの内燃機関ラインナップは、全車に48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされ、将来施行されるEuro 7排出ガス基準の要件を満たすよう最適化。トランスミッション「9G-TRONIC」のハウジング内には第2世代のインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG 2.0)が内蔵され、最大17kWの出力と205Nmのトルクでエンジンをアシストし、コースティング走行や効率的なエネルギー回生、滑らかなエンジン再始動を実現するという。
ガソリンエンジンには、2.0リッター直列4気筒の「M 254 EVO」を搭載。このエンジンには新開発の48V電動補助コンプレッサーが組み込まれた。発進時やコーナーからの立ち上がりなど、ターボチャージャーが本格的に過給する前の極低回転域において電動コンプレッサーが瞬時に過給圧を立ち上げることで、ターボラグを解消し、リニアで力強いレスポンスを発揮。出力展開は、C 200(130kW/177hp)、C 250(160kW/218hp)、C 300(190kW/258hp)となっており、C 300には約20秒間にわたり出力を20kW(27hp)引き上げるオーバーブースト機能も備わる。
ディーゼルエンジンには、2.0リッター直列4気筒の「OM 654 EVO」が採用され、C 200 d(120kW/163hp)とC 250 d(147kW/200hp)を用意。可変ジオメトリーターボと2,200barのコモンレール直噴により優れたトルクと低燃費を両立し、HVO100やB10、B20といったバイオ燃料の使用にも対応する。
プラグインハイブリッド(PHEV)モデルは、ガソリンエンジンに100kW(136hp)・440Nmを発揮する高出力電気モーターを組み合わせ、後輪駆動および4MATIC(四輪駆動)がラインナップされる。最上位のC 400 e 4MATICでは、システム全体で最大出力290kW(395hp)、最大トルク650Nmを発生する。正味容量19.53kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載したことで、電気のみでの航続距離はWLTPモードで最大100kmに達し、日常的な走行の大部分をゼロエミッションでカバー可能だ。充電性能も優れており、11kWの普通充電(AC)に加えて、最大55kWの急速充電(DC)にも対応している。
6.シャシー性能と運転支援システム
走行性能の面では、サスペンションの剛性向上と可変ダンピング機構の再チューニングが施され、長距離移動時の優れた快適性を損なうことなく、ワインディングロードでの俊敏性と回頭性が一段と高められたと謳う。
さらに、このセグメントでは先進的な「リアアクスルステアリング(後輪操舵)」を採用。車速100km/h未満では後輪が前輪と逆位相に最大2.5°切れ、最小回転半径を43cm短縮して10.64mとすることで狭い路地や駐車場での取り回しを向上させる。100km/hを超える高速域では前輪と同位相に操舵され、高速車線変更時や緊急回避時の車両安定性を高めている。
安全運転支援システム「MB.DRIVE」は、最大10基の外部カメラ、5基のレーダーセンサー、12基の超音波センサーと、毎秒最大254兆回の演算を誇る水冷式高性能コントロールユニットによって構成。車線変更を自動で行うアクティブレーンチェンジアシストや、赤信号や一時停止標識の手前で適切に減速を支援する機能などが組み込まれた。駐車支援においては、直前に前進したルートを記憶して自動でステアリングとブレーキを制御しながら後退できる「リバース機能」が追加され、狭い行き止まりなどでの後退をアシストする。
ヘッドライトシステムには次世代の「デジタルライト」をオプション設定。マイクロLED技術と高性能チップの採用により、従来型と比較して高解像度の照射エリアを約40%拡大しながら、消費電力を最大50%削減した。照射光を路面形状や走行状況に合わせてダイナミックに変化させるウルトラレンジハイビームや、対向車や先行車を幻惑することなく照射を最適化する部分ハイビームなども備える。
7.日本市場への導入時期と予想価格
欧州市場における新型Cクラスは、全エンジンバリエーションの注文受付が2026年8月18日より開始。日本市場への具体的な導入時期については現在のところ公式なアナウンスはないものの、これまでのメルセデス・ベンツの新型車導入サイクルを鑑みると、欧州での発売から概ね半年から1年後となる2027年前半から中頃にかけての日本上陸が予想される。
また、価格設定についても現時点では未定である。しかし、ドイツ本国でのC 200セダンの開始価格が48,844EURO(付加価値税込)に設定されていることや、現行型Cクラスの日本国内での新車価格帯(¥7,440,000〜)、さらに今回の大幅な技術的アップグレードや機能向上を考慮すると、日本市場における新型モデルの価格は¥7,500,000台から¥8,000,000台付近からのスタートになるものと推測される。
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みんなのコメント
物理ボタンやパフュームアトマイザーの復活は良いが、価格は大幅アップだろうな。
デザインについては、何も言いたくないレベル。
まあ、かつての最善か無かの時代には存在し得なかったであろう車。