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ドライバーや乗員、歩行者にも優しい! 衝突安全性に優れた国産車トップ5とは?

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ドライバーや乗員、歩行者にも優しい! 衝突安全性に優れた国産車トップ5とは?

■衝突時に乗員と歩行者、その双方を守る国産車トップ5

 国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が発表している、「自動車アセスメントJNCAP」は、「予防安全性能評価」と「衝突安全」という二つの観点からクルマを評価することで、安全な車の普及を目指したものです。

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 今回は後者の実際に衝突してしまったときに乗員や衝突された歩行者の安全性を評価する「衝突安全」に焦点を当て、乗員保護性能、歩行者保護性能、PSBR(シートベルトリマインダー:8点満点)、3つの点数の合計を比較。そのトップ5をご紹介していきます。

●第5位 マツダ「CX-3 XDツーリング」(2015年モデル)

 第5位に輝いたマツダ「CX-3 XDツーリング」は、CXシリーズの末弟に位置するコンパクトSUVモデルです。

 その点数の内訳は、乗員保護性能92.64点、歩行者保護性能91.62点、PSBR4点となっており、3つの合計は188.2点。とくに「CX-3」は歩行者保護性能に優れており、7位にランクインしている同クラスのSUVトヨタ「CH-R」に比べ8.91点上回っています。

 また、2015年式の「CX-3 XDツーリング」の中古価格は130万円台から240万円台となっており、高年式のため中古販売台数もそこまで多くはないようです。

●第4位 スバル「レガシィ アウトバック」(2014年モデル)

 第4位にランクインしたスバル「レガシィ アウトバック」は、車内前方に装備されたステレオカメラで前方を監視し、障害物を三次元的に認識することで、自動ブレーキ、クルーズコントロール等を制御する運転支援システム「アイサイト」を世界に先駆けて2008年より搭載。

 2014年モデルではそのver.3が搭載されることで、さらに安全性能が高められていますが、点数の内訳は乗員保護性能93.29点、歩行者保護性能89.59点、PSBR6点となっており、合計はマツダ「CX-3」をわずかに上回る188.8点となっています。

 スバル「レガシィ アウトバック」の2014年モデルの価格は130万円台からとなっていますが、現在、スバルは大規模なリコールが届けでられているので、対象の車両の場合には注意が必要でしょう。

●第3位 トヨタ「クラウン・ハイブリッド アスリートS /クラウンロイヤル」(2012年モデル)

 2018年6月に5年半ぶりにモデルチェンジしたクラウンですが、14代目となる先代モデルがトップ3に食い込んでいます。

 このモデルでは、トヨタ車初となる、最大30km/h程度減速し、衝突を回避あるいは衝突の被害を軽減する新型プリクラッシュセーフティシステムなどの他、ハイブリッド車全車に衝突時の歩行者頭部の衝撃緩和を促すポップアップフード(ボンネット)を標準装備。

 その結果、点数の内訳は乗員保護性能91点、歩行者保護性能92.74点、PSBR6点となっておりトータルは189.7点、とくに対人に対する安全性能面が高評価に直結しているようです。

 14代目の「クラウン・ハイブリッド アスリートS /クラウンロイヤル」の中古車は、120万円台からとなっていますが、中古市場でも人気車種のため、低走行車に場合には比較的高値が付けられる傾向にあるようです。

■トップに輝いたのは現在、注目を浴びるあのメーカーの一台

●第2位 マツダ「CX-8 XD プロアクティブ」(2017年モデル)

 第2位の座に輝いたマツダ「CX-8 XD プロアクティブ」は、マツダの国内向け新世代商品としては初めての3列シート採用モデルで、先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が備えられています。

 これにより、後退時のブレーキサポートや、AT誤発進抑制機能、車線逸脱警報システムなどが追加され、さらに安全性が高められましたが、その気になるスコアは、乗員保護性能96.67点、歩行者保護性能90.23点、PSBR4点で、今回紹介する中では最も高い乗員保護性能を誇ります。

 また、年式も新しこともあり中古車価格は300万円以上と高く、販売数も相当、少なくなっています。

●第1位 スバル「インプレッサ 2.0i-L EyeSight / XV」(2016年モデル)

 見事、トップに輝いたスバル「インプレッサ 2.0i-L EyeSight / XV」は、第4位にランクインした「レガシィ アウトバック」と同じく「アイサイト」ver.3を搭載。

 また、このモデルでは歩行者との衝突を検知した場合、ピラーやフロントガラス下部といった硬いパーツを覆うようにエアバッグが展開する「歩行者保護エアバッグ」を日本で初採用。室内にも7つのエアバッグを備えるなど、安全機能にかなり力が注がれています。

 点数は、乗員保護性能95.02点、歩行者保護性能96.07点、PSBR8点でトータル199点をマーク。歩行者保護の加点が優位に働いた要因となっています。

「レガシィ アウトバック」同様、エンジン内部のパーツの不具合によるリコール問題で悩まされているスバルの「インプレッサ 2.0i-L EyeSight / XV」の中古相場は170万円台からで、比較的走行距離の少ない車両でもお買い得感のある値段設定が多く見受けられます。

※ ※ ※

 国土交通省は、2018年11月2日に宣伝などで「自動運転車」という言葉を使わないようにすることで国内自動車大手と合意したと発表しましたが、現在の法律上では最終的に自動車を運転するのはあくまでも人間です。  いくら衝突性に優れているといっても、周囲に迷惑の掛かる運転や無茶なドライブは避ける必要があります。 【了】

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