マクラーレン育成ダンがポールポジション獲得。ただし他車との接触で審議対象に……｜FIA F2モナコ予選

　モンテカルロ市街地サーキットを舞台に開催されているFIA F2第5戦モナコ。予選セッションでは、マクラーレン育成であるローディンのアレクサンダー・ダンが最速タイムを記録した。

　今回のF2モナコ戦は通常とは異なり、22台がグループAとグループBに分かれて、それぞれ16分間の計時予選を行なうというスタイル。グループAにはカーナンバーが偶数のドライバー11名、グループBにカーナンバーが奇数のドライバー11名が出走し、2グループ合わせて総合最速となったドライバーがポールポジションということになる。

　まずグループAでは、最初の計測で1分21秒792をマークしたウイリアムズ育成のヴィクトー・マルタンス（ARTグランプリ）が暫定トップにつけた。

　2回目の計測ではMPモータースポーツのリチャード・フェルシュホーらに一度上回られたものの、3回目の計測でマルタンスが1分21秒145までタイムを改善し、再びトップに浮上。最終アタックではこのタイムを上回るドライバーは現れず、まずはマルタンスがグループA最速となった。

　続くグループBは波乱の出だし。最初のアタックに向けて各車がより良いトラックポジションを探す中、ダンとVARのラファエル・ヴィラゴメスが最終コーナーで交錯し、ヴィラゴメスがウォールの餌食となったのだ。2台はセッション後の審議対象となった。

　一時赤旗中断となったグループBは、残り12分で再開。トラフィックで苛立ちを見せたダンだったが、まず1分21秒781をマークしてグループ暫定トップに浮上すると、続くアタックで1分21秒437を刻み、他を引き離した。

　最終アタックでダンは1分21秒142をマークして自身が持つ最速タイムを再び更新。その後方ではイエローフラッグ提示でタイムを計測できないドライバーもおり、ダンがグループB最速となった。

　そしてダンは結果的にグループAでマルタンスが記録したタイムを上回り、総合最速。日曜日に行なわれるフィーチャーレースのポールポジションを獲得した。グループA最速のマルタンスは2番手フロントロウに並ぶ。

　その後ろは最速タイムが記録されたグループBのドライバーが奇数列、グループAのドライバーが偶数列に並ぶこととなる。ただ、ダンは前述の通り接触で審議対象となっており、今後グリッド順に変化が出るかもしれない。

　土曜日のスプリントレースは上位10台がリバースグリッドとなるため、グループAで5番手となったDAMSクシュ・マイニがポールからスタートする。

　ARTグランプリの宮田莉朋はグループBに出走し、1分22秒179でグループ6番手。スプリントレース、フィーチャーレース共に11番手からスタートする。