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アウディが新デザインフィロソフィー発表!タテ基調のバーティカルフレームと電動ハードトップを採用

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アウディが新デザインフィロソフィー発表!タテ基調のバーティカルフレームと電動ハードトップを採用

アウディ初の電動格納式ハードトップを採用

アウディが新たなデザイン哲学を体現したコンセプトカーを発表しました。「Audi Concept C」とネーミングされたコンセプトカーは、オール電動の2シータースポーツカーで、垂直フレームを特徴とする新フロントフェイスや初採用の電動開閉式ハードトップを備えての登場です。同ブランドの今後の量産車デザインの方向性を示す重要なこのコンセプトカーは、ファンならずとも刺激的なスタイリングです。

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2シーター電動スポーツに込めたブランドアイデンティティの新機軸

イタリア・ミラノでAudi Concept Cとして発表されたコンセプトカーは、同社が掲げる新しいデザイン哲学のStrive for clarity(明快さの追求)を象徴する存在で、今後の量産モデルに強い影響を与えることが明言されている。CEOゲルノート・デルナーは、単なるデザインの刷新に留まらず、企業全体の再構築をも視野に入れた大規模な変革であることを強調した。

今回の新デザイン哲学の核となるのは、ラディカルなシンプルさ。無駄を削ぎ落とすことで感情に訴えるデザインを目指したもので、従来の高性能や技術的先進性に加え、感性や文化的インパクトを生み出すブランドを目指すという。Concept Cは2シーターの電動スポーツカーで、アウディの新しいブランドフェイスを具現化。その中心に据えられるのが「垂直フレーム」だ。1936年のアウトウニオン・タイプCや2004年の第3世代A6に着想を得た要素で、アイコニックかつ未来的なデザインとしてリシャッフルされた。視線を中央へ集め存在感を際立たせるだけでなく、ブランドの歴史と革新性を一体化する役割を担っている。

フロントとリアには新しい4素子ライトシグネチャーを採用。各ヘッドライトとリアライトに4つの水平要素を配置することで、昼夜を問わず視認性と独自性を発揮。アウディの未来の視覚的アイデンティティを形作る要素として位置付けられている。

特筆すべきは、アウディのロードスターとして初採用の電動格納式ハードトップだ。2分割のルーフ構造を持ち、モノリシックな造形を保持しながら、オープンエアの走行体験も実現する。従来のソフトトップやクーペにはないエレガンスと、コンバーチブルの解放感を両立させる。

新デザイン哲学を投入した斬新なインテリア

インテリアでは明快さを徹底的に追求。2名の乗員に十分な空間を確保しつつ、ドライバーを中心にした設計となっている。操作系はアルマイト処理されたアルミニウム製で、触感・視覚ともに高品質を感じさせる。「アウディクリック」と呼ばれる操作感と機械的な精緻さを体現。ステアリング中央のアウディリングは金属製で、細部まで精密な仕上げが貫かれている。内装の色調はチタニウムを基調とし、自然素材を組み合わせることで温かみと上質さを両立。間接照明は自然な色調を採用し、素材の質感を引き立てながらソリッドな印象を強めている。

操作系統にはシャイテックが導入されている。シャイテックとは技術的感性と直感性の両立を生み出す概念だ。10.4インチの折りたたみ式センターディスプレイは状況に応じて必要な情報を提示し、ステアリングやセンターコンソールのハプティック操作系と組み合わせることで、シンプルかつ精密な操作性を実現する。

アウディは2025年末までに20以上の新モデルを投入し、プレミアムセグメントで最も若いポートフォリオを実現するという。2026年にはエントリー向けEVを生産開始予定で、さらにF1参戦も控える。最先端技術や素材、ソフトウェア開発の加速を目指すと宣言している。

Concept Cは同社の将来計画の象徴であり、ブランドが追求する明快さとエモーショナルな魅力を統合する存在でもある。単なるデザインスタディを超えた、量産車への橋渡しを担う先駆者でもあるのだ。

【AMWノミカタ】

Audi Concept Cは、アウディが抱える現代の課題に対する明確な回答だ。電動化とデジタル化が急速に進む自動車市場では、技術だけで競合車と差別化することは難しい。そこで同社が掲げたのが「明快さ」と「感情的価値」の両立だ。「明快さ」はとくに無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインに垂直フレームや新しいライトシグネチャーといった新しいアイデンティティ的な要素の組み合わせで、将来の量産車に直結する現実的なソリューションとして表現されている。

一方で「感情的魅力」はエモーショナルなデザインだけでなくシャイテックや物理的操作系の高品質化を通じ、ユーザーがデジタルとアナログの双方を直感的に楽しめる環境の提供で、ブランドの個性強化が目的だ。これまでもTTやR8のような感性に訴求する素晴らしいデザインのモデルが存在していたが、次世代アウディは最先端の技術力に加え、デザイン力による感情的魅力をさらに沸き立たせていると言える。

文:Auto Messe Web AMW
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みんなのコメント

8件
  • たーぼー
    アウディってかブガッティ
  • さのまる
    『これからのデザイン、もうやることないねー』『過去のデザインだと何が良かったかな?』『やっぱり初代TTが良かったよね』『そうだなー よし、その路線で行こう!』(いまココ)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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