ウライア・ロードスターBCとは
text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
【画像】パガーニ・ウライア・ロードスターBC【細部まで見る】 全81枚
クルマ好きにとって聖地といえる、イタリア・モデナに本拠を構えるパガーニ・アウトモビリ。創業者のオラチオ・パガーニにより、芸術性とテクノロジーを融合させた独創的なハイパーカーが送り出されてきた。
新たにパガーニ・アウトモビリの輸入元となったスカイ・グループの手により、最新作となるウライア・ロードスターBCが日本初上陸、アジア圏での初披露が行われた。
このウライア・ロードスターBCは、ウライア・シリーズの最新作であるとともに、クーペBCの単なるロードスター版ではなく、最高出力を11ps高めて830psに。
軽量化も推し進められ、車重は1250kgという最強仕様となっている。
その発表は2019年7月に行われ、同年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでワールドローンチ。
40台限定生産で、価格は308万5000ユーロ(約3億9488万円)。世界中から大きな注目を集め、すでに完売となっている。
スタイリングは、クーペBCを基本に、タルガトップのロードスターへと変更。クーペの特徴だったガルウイング式のドアは、一般的な横開き式に変えられている。
フロントの大型ロア・スポイラーや大型のリア・ウイングは受け継がれ、公道で許される地上高を確保しながら、280km/hで500kgのダウンフォースを得ることを目標に設計。
フロント部分で効果的なダウンフォースを発生させ、リアで流気を排出することで常にダウンフォースを車体の中心に保つ。リアウイングは公道走行時でも効果を発揮するという。
エンジンはAMG製V12 内装は?
インテリアは過去のモータースポーツやグランツーリズモといった伝統に敬意を表し、現在、未来を融合させた官能的な仕上がりに。
アナログ表示のメーターやシートデザインによりクラシカルな雰囲気を漂わす。
搭載されるエンジンは、AMG製M158型6L V12ツインターボ。最高出力はクーペBCに比べ11ps高めた802ps/5900 rpmを発揮。
最大トルクは107.1kg-mを2000-5600rpmと幅広い回転域で発生する。
組み合わされるギアボックスは、レーシングマシンでおなじみのXトラック製7速シーケンシャル・タイプを、重量マスを車両中心寄りにするため横置きで搭載。
AMTのクラッチのユニットは、トリプル・ディスクと電子制御ディファレンシャル、レーシングスタイルの3ウェイ・カップリング・システムで構成。一般的なデュアルクラッチ式に比べ35%もの軽量化を果たした。
カーボンファイバーとカーボンチタンを基本としたモノコックは、従来のモデルに比べねじり剛性が12%、曲げ剛性は20%高められ、運転時の動的レスポンスを向上。
サスペンションは前後ともレーシングマシンと同様のアームによるダブルウィッシュボーン式で、プッシュロッド式のダンパーを備える。
ボッシュ社が開発した電子システムによってサスペンションが制御され、ダイブ、スクワット、ロールを抑制するだけでなく、車両のコントロール性と安全性をより高めたという。
パガーニCEOが考える日本
タイヤは専用開発されたピレリPセロ・トロフェオRで、通常走行時は1.9gの横向加速度だが最大値は2.2g、縦方向の減速時も2.2gという驚異的なグリップを達成し、高いコントロール性を実現。
フロントに265/30R20、リアに355/25R21が組まれる。
14本スポークデザインを採用した軽量鍛造ホイールのリム部分には、ターボチャージャーにも使用される強靭なアビオナル合金が使用された。
ブレーキはブレンボ製でローターはカーボンセラミックとされ、フロントに6ピストン、リアは4ピストンキャリパーが備わる。パワーにふさわしい制動力を確保している。
このように各部の剛性を高めながら軽量化を推し進めたことにより乾燥重量は1250kgを実現し、圧倒的なパフォーマンスに貢献した。
イタリアはコロナ禍で移動制限が発令され、パガーニ・アウトモビリCEOのオラチオ・パガーニ氏が来日できないため、ビデオでプレゼンテーションが行われた。
そのなかでパガーニCEOは「日本のお客様は芸術面と技術面においても知識豊富な方ばかりです。わたしは個人的にも日本が大好きなので、参加できなかったことを残念に思いますが、次の機会に必ずお会いできると信じています」
「パガーニ社は多くのプロェクトに取り組んでいます。日本のメーカーが環境に配慮して水素を活用していることは人類の歴史に大きく貢献すると考えます。パガーニでも、2025~2026年を目途に類似プロジェクトに取り組むべく動き始めています」
「また燃料消費量の削減および、ヒート・エンジンを使用しないクルマの製作も目指しています」と語った。
続いてスカイ・グループでパハイパーカーを担当するムーヴ株式会社取締役の笠井裕太氏が登壇。パガーニと契約したことについて、「理由の1つが、生産台数の限定性によるエクスクルーシブ性。スカイ・グループの精神と一致します。2つ目が直接的な競合車がいないユニークさというポイントです。独自性がカスタマーに喜んでいただけると考えています」と説明した。
スカイ・グループでは、兵庫県神戸市の三ノ宮駅近くにパガーニのショールームを開設。東京の品川区戸越には、2人のメカニックが常駐するサービス拠点を設け、本格的な活動をスタートさせている。
ウライア・ロードスターBC スペック
車両価格:308万5000ユーロ(約3億9488万円)
全長×全幅×全高:未発表
ホイールベース:未発表
車両重量:1250kg
エンジン種類:5980cc 60°V12 SOHCツインターボ
最高出力:802ps/5900rpm
最大トルク:107.1kg-m/2000-5600rpm
トランスミッション:7速AMT
駆動方式:縦置きミッドシップ
最高速度:非公開
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みんなのコメント
>「パガーニ社は多くのプロェクトに取り組んでいます。
>続いてスカイ・グループでパハイパーカーを担当する
とにかく誤字も多く、それが気になって中身が全然入ってこない。そしてどこかで読んだことのある記事の焼き増しレベル情報でしかない。これって本当にプロが書いた記事?
クルマ関係のメディアは、近年本当に劣化が激しいが、素人に記事を書かせるな。
こんな記事で給料がもらえるのか。