1954年、東京モーターショーの前身である「全日本自動車ショウ」が開催されてから、2019年で65年が過ぎた。そんな東京モーターショーの歩みを、当時のニューモデルやコンセプトカーなど、エポックメイキングなモデルを軸に紹介する。今回は1995年の第31回ショーを振り返ってみたい。
ミニバン系の出展が増えたが、スポーツカーの展示も多かった
1995年の第31回ショーは、前年の1994年にデビューしたホンダ オデッセイの爆発的ヒットを受け、各社ミニバン系の参考出品車が見られたのが印象的だった。一方で、走る楽しさを訴求したトヨタ MRJやホンダ SSM、マツダ RX-01など、スポーツカーの展示も多かった。また、ハイブリッドカーのプリウスがワールドプレミアしたのもこの年のショーだった。
■ホンダ SSM
S800の生産終了以来途絶えていた、ファン待望のホンダ製FRスポーツ・コンセプトが「SSM(スポーツ・スタディ・モデル)」。ロングノーズの2座オープンボディは1999年4月に発売されるS2000のベースとなるのだが、この時点では全長3985×全幅1695mmと5ナンバーサイズに収められていた。骨格にキャビンアッパーフレーム(S2000ではハイXボーンフレームに改称)を採用して、オープンは車体剛性が低いという定説を覆したのもホンダならではの独創技術と高く評価されている。
エンジンは、前後重量配分を50:50にするため、ボディのフロントミッドにインスパイア用のG型をDOHC VTEC化した2L直列5気筒を搭載。200ps以上のパワーを正確に後輪に伝えるため、NSXに搭載したFマチックを進化させたシーケンシャル電動セレクト5速ATが組み合わされる。インパネには情報をひとつの画面に集中したマルチモードディスプレイメーターを採用。車速や回転数など基本情報のほか、カーナビの表示も可能にした。さらに、独立押しボタン式スターターやカード式イグニッションスイッチなど進化した操作系で高揚感を高めるのも、ドライバーの心に刺さる演出だ。
■トヨタ MRJ
2人乗りがネックとなってMR2に手が出ない潜在ユーザーに提案する、2+2のミッドシップスポーツ。全体を曲面で構成したスタイリングは、トヨタの欧州のデザイン拠点、EPOCの作品だ。左右のリアピラー(?)の付け根に移されたエアインテークがミッドシップであることをさりげなく主張する。プラットフォームはSW20型MR2用をリアシートスペースを稼ぐためホイールベースを230mm延長し、これに全長3995×全幅1695×全高1240mmのボディを架装した。
リアミッドに横置きされるエンジンは1762ccの7A-FE型をベースに、5バルブDOHCヘッドや可変バルブタイミング&リフト機構などでチューンしたワンオフ・スペシャル。出力は未公表だが、1.6Lの4A-GE(5バルブ)が165psだから、180ps以上を想定しているものと思われる。リアサスペンションにスーパーストラットを採用したり、ルーフをオープンエアドライブが楽しめる電動格納式にするなど、遊び心あふれるコンセプトカーに仕上がっていた。
■マツダ RX-01
RX-01は「操る楽しさを極限まで突き詰めたアドバンスド・リアルスポーツ」として参考出品され、当時は次期RX-7のスタディかと話題を呼んだ。最大のポイントは、13B型RE(ロータリーエンジン)をベースにサイド排気とドライサンプ化で高出力と小型化を両立したMSP-REの搭載だ。サイド排気の採用で、吸排気ポートの開口タイミングをオーバーラップさせず吸気ポートが拡大できるようになった結果、自然吸気ながら220ps/22.0kgm(目標値)を発生している。
さらにエンジン搭載位置を後方に205mm移動してヨーモーメントを減らし、ドライサンプ化で50mm下方に移動して重心を下げることで、車両のコントロール性と安定性向上も実現している。前後バルクヘッドメンバー間をハイマウントバックボーンフレームで繋いだ高剛性ボディは、全長4055×全幅1730mm、ホイールベースは2345mm。FD3S型RX-7よりひとまわり小型ながら、同等の居住空間と2+2シーターを実現していた。
一方、インパネは車両情報を瞬時に把握できるよう大型回転計を中心に4連アナログメーターと集中ワーニングを配置。スポーツカーの基本に則ったタイト感のあるコクピット全体が、ドライバーを中心にデザインされたものとなっている。
■トヨタ プリウス
トヨタは、1995年の時点で当時としては驚異的な30km/Lの超低燃費を目指したハイブリッドシステムを既に提案していた。フロントに直列4気筒 1.5LのD-4エンジンと電気モーターを搭載。内外装やシステムなどに少し手直しを受けて、2年後の1997年には世界初の量産型ハイブリッド乗用車として市販化された。
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