メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1イギリスGPでマシントラブルに見舞われノーポイントに終わった。しかしそれまでは2番手を走行しており、逆転での優勝も狙えるパフォーマンスだった。
ポールポジションから決勝を迎えるも、スタートではフェラーリ勢の先行を許したアントネッリだが、ルクレールよりもピットインを10周遅らせる戦略で猛追。トップを走るルクレールとのギャップを縮めにかかっていた。
■”セーフティカー解除”の表示はソフトウェアのミス。FIAがイギリスGPのSC先導フィニッシュを説明「レギュレーションの手順に従った」
しかし、コプス・コーナー立ち上がりで縁石に乗った際、マシン左フロントの空力パーツが破損。複数回のピットストップでポジションを落としたアントネッリをチームはリタイアさせることも検討したが、それでも本人はレース続行を希望し、9番手でチェッカーを受けた。ただトラックリミット違反による5秒のタイムペナルティを受けてしまい、最終結果は15位に終わった。
メルセデスのトト・ウルフ代表はF1 TVのインタビューでレースを振り返り、チームのシミュレーションではアントネッリは残り6周の時点でルクレールに追いつき、優勝を懸けたバトルになるはずだったと明かした。
「ああ、厳しいレースだった。レース終盤は最高の展開になっていたはずだからね」
「タイヤのオフセット(周回数差)が非常に大きかったので、シャルルに残り6周で追い付く計算だった。しかし、これは機械を使ったスポーツだ。こういうことも起こり得る」
またウルフは、アントネッリの車両にダメージが確認された当初の状況についてこう説明した。
「我々も状況を完全には把握しておらず、安全上の理由からピットへ入れるべきかどうか議論していた。しかし彼は1周、また1周と走り続け、『走れる』と訴えていた」
「その結果、トラックリミットを取られてしまったんだ。もしかするとトラックリミットの運用方法については見直して再評価する余地があるかもしれない。(失ったのは)2ポイントとはいえ、これがシーズン終盤に効いてくる可能性だってある」
アントネッリがノーポイントに終わった一方で、チームメイトのジョージ・ラッセルは途中スローパンクチャーの不運に見舞われながらも、結果的には2位で18ポイントを積み重ねることができた。
これは終盤のセーフティカーに助けられた部分も大きい。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のスピンアウトで3番手に上がったラッセルは、セーフティカー出動を受けて各車がフレッシュタイヤへと交換する中でステイアウトを選択。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)の前に出て2番手となった。もしレースが再開していればハミルトンらの追撃に遭っていた可能性が高いが、レースはセーフティカー先導のままでチェッカーが振られた。
ウルフはこう語る。
「我々もこのまま終わってくれることを望んでいた。品のソフトタイヤを履いたルイスが後ろにいたから、(レースが再開すれば)チャンスはほとんどなかっただろう」
「だから、この形で終わってくれたことはジョージにとっても本当に良かったと思う。彼は最近、マシンの合わせ込みにかなり苦労していたから、2位という結果は彼にとって非常に重要だし、チームにとっても大きな意味がある」
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みんなのコメント
アントネッリが有利だっただろうけど、10周新しいとは言えデグは進んでいるので、アッサリ抜ける程の優位性があったかどうかは不明だしね。
タイヤを酷使して追いついた頃には優位性を失ってるし、
ギャップが大きくなれば追いつくのもの大変になる。
メルセデスはフェラーリと違って普段そんな変な作戦取らないのに
なんで今回に限って奇策に出たんだ?