■ミニバン初の「電動4WDモデル」 安定感アップ
日産のミディアムサイズミニバン「セレナ」の現行型は発売以来、「プロパイロット」による先進運転機能、独自のハイブリッド「e-4ORCE」による高い走行性能と燃費性能が支持されています。
そして、2024年11月14日、電動4WD「e-4ORCE(イーフォース)」を追加設定して発売しました。一体どのような特徴があるのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが「新型セレナ」です!(40枚)
セレナは1991年、「バネットセレナ」として登場しました。扱いやすい5ナンバーサイズのボディに、両側スライドドアや3列シートを備えた使い勝手の良さ、手軽な価格などが評価され、ファミリー層を中心に支持されています。
販売台数ランキングでもミニバンクラスでは上位に位置しており、日産の屋台骨を支える重要なモデルです。
現行型は2022年11月にフルモデルチェンジした6代目。
最新の「Vモーション」採用によるデザインの一新や、プロパイロットの機能向上を図ったほか、パワーユニットには2リッターガソリンモデルに加えて、第2世代へとアップデートされたe-POWERにより、燃費や走行性能の向上を図りました。
インテリアも大刷新されており、直線基調のインパネや大画面のインフォテインメントディスプレイの採用、ボタン式シフトによるフラットで凹凸のないコンソールなどで先進感を高めました。
リアシートは酔いにくさを追求し、後席乗員の快適性も向上しています。
セレナのグレードラインナップは、標準モデルのほか、スポーティなエアロを備える人気グレード「ハイウェイスター」、高速道路の同一車線走行時にハンズオフ可能な「プロパイロット2.0」や静粛性の向上を図った最上級モデル「ルキシオン」を用意します。
さらに、プレミアムスポーティな専用内外装を備えたカスタムモデルの「AUTECH(オーテック)」、車中泊が可能なベッドキットを搭載した2列シート仕様の「マルチベッド」など、多彩なバリエーションを持つことも特徴です。
2024年9月には新色追加が行われ、「クリスタルブラウン」「クリスタルブラウン/利休ルーフ」、ボンネットやルーフ、ドアミラーなどの受け面が「利休」カラーになる斬新な塗り分けの「クリスタルブラウン/利休ルーフ・フード」を設定。
カラーバリエーションも豊富です。
そして今回、e-POWER車に「e-4ORCE」を搭載した4WDモデルが新設定されました。
e-4ORCEは、「アリア」や「エクストレイル」といった電動車に搭載されている日産独自の電動四輪制御技術です。
e-POWERならではの4輪のリニアなモーター駆動に加え、ブレーキ制御も適切に行うことで、滑りやすい路面での安定性向上や、思い通りの力強い加速、カーブでも安定した走りを実現します。
さらにドライブモードセレクターには専用の「SNOW」モードが追加され、雪道での安定感を高めました。
また、前後輪の最適な駆動コントロールによって、カーブや減速時の車両姿勢の変化も抑制され、乗員の頭の動きなどを減らすことができ、車酔いの低減にもつながるといいます。
最低地上高は通常の135mmから15mm高い150mmへとアップさせ、走破性能の向上も図っています。
今回、このe-4ORCEがミニバンに採用されるのは初の例だといい、セレナではフロントに最大出力163馬力・最大トルク315Nmのモーター、リアに82馬力・195Nmのモーターをそれぞれ搭載。
組み合わせるエンジンは通常のe-POWERと同様の1.4リッター3気筒ガソリンエンジンです。
このe-4ORCE搭載に合わせ、リアフロアやリアサスペンションを新設計。モーターの配置などを最適なレイアウトとすることで、2WDモデル同等の室内空間を確保しました。
なお、日産によると駆動部品配置のために2列目シートには若干の盛り上がりがあり、7人乗りのみとなっているほか、最上級モデルのルキシオンはプロパイロット2.0ユニット搭載の関係で設定がありません。
※ ※ ※
新型セレナ e-4ORCEはベーシックな「X」、中級モデル「XV」、最人気の「ハイウェイスターV」に設定され、価格(消費税込)は361万4600円から408万8700円です。
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みんなのコメント
正直…『魅力の無くなったメーカーの話題は無理に作らなくていいよ』
若かりし頃は日産党だった人間の率直な意見です。