『スター・ウォーズ』の生みの親は、ファッション最大の夜に正真正銘の“ダッドシューズ”で登場した。
メットガラにスニーカーで出席すること自体は、そう大胆なことではない。今年のレッドカーペットでも、多くの男性が伝統的なドレスシューズではなくスニーカーを選んでいた。ジョー・バロウはグッチによるブルーのスーツにブルーのスニーカーを合わせ、スパイク・リーはブラックタイの装いに「エア ジョーダン 3」を合わせるという自身の定番スタイルにこだわった。
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メットガラはブラックタイが基本だが、ルールというのは破るためにある。ファッションにおいては特にそうだ。しかし、スニーカーで出席することと、格安ランニングシューズで出席することは別である。レッドカーペットにそのような格好で出向いても咎められないには、この100年で最も重要なクリエイターのひとりで、それを裏付ける資産の持ち主でなければ難しい。ジョージ・ルーカスはその両方に当てはまる人物だ。
『スター・ウォーズ』や『THX 1138』を生み出した映画監督ジョージ・ルーカスは、妻のメロディ・ホブソンとともにメットガラ2025に現れた。ホブソンはブローチやチェーンで飾られた、さりげなくビジューがちりばめられたツイードのスーツを纏い、この夜のテーマである『Superfine: Tailoring Black Style(華麗なるブラック・スタイル)』を見事に体現していた。
一方のルーカスはもっと控えめで、シンプルな3つボタンのネイビースーツをチョイス(しかも、ボタンを3つとも留めていた)。これが、ふたりの関係性をよく表している。愛妻家のルーカスはホブソンの同伴なしに公の場に出ることはめったになく、ショッピングモールのフードコートで妻の買い物を待っていることも多い。彼が注目を浴びるのを好まない男なのは昔からそうで、この夜の華やかな舞台でも自身はシンプルに徹し、ホブソンにスポットライトを譲ったようだ。
ジョージ・ルーカスのスニーカーは性格の表れ?
それでも、彼は靴のチョイスで注目を集めずにはいられなかった。レッドカーペットで彼が履いていたのは、オールブラックのナイキ「フレックス エクスペリエンス RN 7」。「フレックス エクスペリエンス」は現在12世代目となり、「RN 7」は発売から数年経っている。
つまり、ルーカスは5年前にこのシューズを気に入り、履きつぶしてもいいように替えを何足も購入しておいた可能性が高い。だとすれば実にオヤジくさい行動だが、このシューズを買ったとき、彼はメットガラに履いていくことを念頭に置いていたのだろうか? おそらく違うとは思うが。
たいていの場合、メットガラ出席者がレッドカーペットでスニーカーを履くときは、そこにある種のステートメントが込められている。高貴なドレスやタキシードに囲まれるなかで、表向きカジュアルなアイテムで意図的にコントラストを生み出してやろうというものだ。
対してルーカスの靴選びは、むしろ彼の性格の延長のように感じられる。彼はキャリアの大半を、外部からの干渉をほとんど受けずに自分のやり方で物事を進める自主性の獲得に費やしてきた。彼が自費で制作した『スター・ウォーズ』前日譚3部作が、今世紀で最も賛否の分かれる、しかし芸術的には2つとない作品となっているのもそのためだ。
ルーカスは自分のやり方を貫けなければ、そもそもやりたいとも思わない人物である。2012年、『スター・ウォーズ』の権利をついにディズニーに売却したのもそのためだ。その取引によって、彼は今後の人生において、誰からの干渉もはねのけるような金額を手にした。どのスニーカーを履くべきか指図されることもない。
あれほど意志が強く頑固な人物が、ただのイベントに無理をしてドレスシューズを履いていかなかったというのは、世界の、いや銀河の理に適っている。だって、ルーク・スカイウォーカーを生み出した人物を、ドレスコードを理由に追い払うなんてできるだろうか?
From GQ.COM
By Tres Dean
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama
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