毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。今回は4月9~10日に開催されたPRE-TEST “Round ZERO”です。
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野左根「昨年より戦える状況が整ってきている」Astemo Pro Honda SI Racingで2年目を迎える野左根航汰/全日本ロード“Round ZERO”
ロードレースファンの皆様、ご無沙汰しております。オフシーズンはいかがお過ごしでしたでしょうか?
お陰様で当ブログの連載は5シーズン目となっています。またこのように皆さんとお会いでき、大変嬉しく思っています。しかしながら、モータースポーツを取り巻く環境も時代とともに変異し、今シーズンは不定期連載となりそうな予感です。
とはいえ当ブログの例年のノリは変わりません!それでは、2025年シーズン1発目の当ブログをご覧ください!いつものごとく、内容は編集部にお任せし、私の視点でお送りします。
日本での2025年シーズンはスケジュールの関係やその話題性から四輪に押され気味ですが、二輪だって負けてはいません。小椋藍選手のMotoGPデビューに始まり、鈴鹿8耐ではヤマハがファクトリー体制での参戦を発表して役者が揃う感が全開です。
例年であれば開幕を迎えている全日本ロードですが、今シーズンは“Round ZERO”という大々的なテストで幕を開けました。
地方選手権を取材している私は一足先にシーズンインしていたものの、テストとはいえ全日本ロードが開幕するということで、編集部員と春のもてぎへ駆けつけました。
無料開放されたピットウォークには、本戦なみに賑わっていたような印象を受け、嬉しい限りです。
今回のテストで、私が目を付けたのはコチラ。
2025年モデルから、ヤマハYZF-R1にもウイングレットが取り付けられました。
近年のバイクは空力が重要なファクターとなおり、MotoGPではおなじみです。というわけで、市販車がベースとなっているJSB1000クラスの車両において、各メーカーの空力デバイスの形状を比較してみました!
まずは、各メーカーのアッパーカウル周りのアップをご覧ください。
なんとなーく『ハネ』がついているのは分かりますが、形状はいまいち掴みにくいです。
続いて、走行中のマシン。この角度でみると、その大きさや形状の違いがよく分かります。
このようにみると、BMWがいかにも『ハネですッ』という自己主張全開で一番存在感があり、ホンダが一番こじんまりした形状となっています。また、ドゥカティやアプリリアのMotoGPマシンでは空力デバイスは存在感がある形状ですが、市販車は意外に控えめ。今シーズンから装着されたヤマハが、最もMotoGPマシンに近いような印象を受けます。
尚、カワサキとスズキのマシンには、未だにウイングレットが装着されていません。
余談ですが、2024年の鈴鹿8耐における『チームスズキCNチャレンジ』で使用されたGSX-R1000Rには、ウイングレットが装着されていました。
JSB1000クラスはレギュレーションの関係でカウルの形状は変更できませんが、すでに発表されている8耐仕様のGSX-R1000Rでは2024年仕様と異なるウイングレットが装着されています。(https://www.as-web.jp/bike/1195790?all)
同じようなアングルから比較してみると、メーカーの特色が出ていますね。個人的にはカウルと一体感があり、マシン全体の印象に大きく影響していないホンダCBR1000RR-Rのハネが好きかなぁ?
ところで、自己主張が強い『ハネ』ですが、そもそも効果があるのでしょうか?
長くヤマハYZF-R1に乗っている某選手にウイングレットの効果を尋ねてみたところ、「明らかにダウンフォース効果がある。ウイリーが抑えられ、高速コーナーではフロントの荷重が増える」という回答でした。
MotoGPでエアロダイナミクス競争が激しい理由がわかるような気がしました。飽くなき探求心というか、技術者の創意工夫に感服です。
楽しんでいただけましたでしょうか?皆さんの今後の観戦に役立てば幸いです。
そして、2025年シーズンの当ブログもよろしくお願いしますッ!!!
[オートスポーツweb 2025年04月17日]
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