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トヨタ2台が接触とペナルティでポジションダウン。レース前半はフェラーリ勢が1-2維持【WECイモラ決勝】

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トヨタ2台が接触とペナルティでポジションダウン。レース前半はフェラーリ勢が1-2維持【WECイモラ決勝】

 4月20日、イタリアのイモラ・サーキットで2025年WEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』の決勝がスタート。レースの折り返しを迎えた時点ではフェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)がハイパーカークラスをリードしている。

 LMGT3クラスの首位はチームWRTの46号車BMW M4 LMGT3(アハマド・アル・ハーティ/バレンティーノ・ロッシ/ケルビン・ファン・デル・リンデ)だ。

【途中経過】2025年WEC第2戦イモラ 決勝スタート3時間後

 2月末に中東のカタールで実施された、2025年シーズン開幕戦から6週間の間隔を空けて行われているWEC第2戦イモラ。週末をとおして天候の変化が読みづらい状況のなか、決勝は曇天のドライコンディションに。気温19℃、路面温度27℃、湿度50%でスタートを迎えた。なお、予報ではレース中に、にわか雨が降る可能性が指摘されている。

 36台のマシンは、元F1チームオーナーのジャンカルロ・ミナルディ氏のフラッグ振動を合図にフォーメーションラップを開始し、セーフティカー先導の2周を経てスタートのときを迎えた。6時間レースのオープニングラップは両クラスとも大きな混乱なく終え、ハイパーカークラスでは51号車フェラーリ、83号車フェラーリ、15号車BMWの上位3台に動きはなく、その後ろで7号車トヨタのマイク・コンウェイが姉妹車8号車を抜いて4番手に上がったほか、93号車プジョーが36号車アルピーヌをかわして6番手に順位を上げている。

 また、クラス最後尾の18番手スタートとなった50号車フェラーリは1周目で3つ順位を上げた。ニクラス・ニールセンが乗り込んだ50号車はその後もじわりじわりとポジションを回復していき、スタートから30分後には12番手に。同じ頃トヨタは4番手と5番手につける2台のポジションを入れ替え、ブレンドン・ハートレーの8号車を先行させた。

 スタートから35分後。GTカー同士のアクシデントが発生したターン3のコース清掃のため短いフルコースイエロー(FCY)が導入される。その30分後に最初のルーティンピットが始まり、上位勢では7号車トヨタが先陣を切った。姉妹車8号車と15号車BMWがこれに続き、スタートからトップ2を占めるフェラーリ勢はさらにスティントを引っ張り、最後に入った51号車は7号車より3周長く走っている。

 2時間目のハイライトは10番手近辺から最初のピットストップを経て6番手に順位を上げてた20号車BMWと50号車フェラーリによるバトルで、ピットイン以前から50号車を抑えていたレネ・ラストの防衛戦は30分近くにわたって続いた。最終的には、スタートから1時間20分となるのを前にターン3のブレーキングで前に出たニールセンに軍配が上がり、最後尾スタートの跳ね馬の次なるターゲットは7秒先行するトヨタ7号車に移っている。

 スタートから1時間半過ぎ、セーフティカーが導入される。ターン18で31号車BMWにヒットされた27号車アストンマーティンが高速でクラッシュしたためだ。これにより51号車フェラーリと約2秒差でトップに食らいついていた83号車フェラーリが3番手以下に築いていた10秒以上のギャップは帳消しに。一方で15号車BMWと8号車トヨタ、7号車トヨタと50号車フェラーリの間にあった各5秒ほどのタイム差もゼロになった。

 15分後のリスタートからまもなくLMGT3クラスで2回目のルーティンピット作業が始まり、じきにハイパーカークラスでも動きが出始める。このなかでは最初のピットインもタイミングが早かった50号車がルーティンの作業を行っていく。直後、ターン14~15のシケインで7号車トヨタと20号車BMWが接触。後者のリヤエンドが壊れコース上に落下したため2度目のFCYが入った。

 各車2回のピット作業を終え、トップは3は変わらずも20号車と7号車はともに順位を落とし、ハートレーから平川亮に交代した8号車トヨタもFCY手順違反のドライブスルーペナルティを受けて12番手に沈んだ。この結果50号車フェラーリが4番手となり、36号車アルピーヌが5番手に。FCY中に短時間の給油のみが許されるエマージェンシーサービスに入った7号車トヨタが6番手。7番手は5号車ポルシェだ。

 レース折り返し直前の時点では、トップを走る51号車と83号車のフェラーリ2台のギャップは約13秒に開いている。そこから約3秒間隔で15号車BMW、50号車、36号車アルピーヌが続き、6番手につけている7号車トヨタがすぐ前を走るライバルに仕掛けている。平川が乗り込んだ8号車はコース上で2台をパスして10番手に。12番手に下がった後、入賞圏内に戻ってきている。

 LMGT3クラスは、ポールを獲得した46号車BMWが最初のFCY明けにトップから陥落。4番グリッドから順位を上げてきた21号車フェラーリに首位を奪われる。しかし、スタートから1時間を前に行われたルーティンピットで21号車が5秒間ペナルティを消化した関係で、ふたたび46号車が前に出る。3番手には87号車レクサスがつけている。

 注目のバレンティーノ・ロッシは3時間目に入る直前に登場した。クラストップでアマハド・アル・ハーティからバトン受けたが、初回のピットストップでタイヤを替えていた31号車BMWがアウトラップで先行し、ロッシの46号車は3番手に。2台のBMWの前には87号車レクサスがおり、3番手からトップに躍り出たかたちだ。

 2時間半を前に46号車のロッシがティムール・ボグスラフスキー駆る姉妹車をパスして2番手に浮上。この時点でトップとは14秒のギャップがあったが、3回目のピットストップを終えると46号車が逆転に成功。87号車は2番手に下がり21号車フェラーリが3番手、31号車BMWは4番手に順位を下げている。佐藤万璃音組95号車マクラーレンは現在クラス8番手だ。

[オートスポーツweb 2025年04月20日]

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