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まもなく6代目が発売!家族の在り方を追求し続けるホンダ「ステップワゴン」のあくなき挑戦

掲載 更新 17
まもなく6代目が発売!家族の在り方を追求し続けるホンダ「ステップワゴン」のあくなき挑戦

平成と令和の家族とクルマの関係はどう変わったのか

ホンダは、1996年に発売した初代ステップワゴンと、今年の春に発売予定の新型ステップワゴンの並列展示および、新型のカットモデルのお披露目等を行なう特別展示を3月24日(木)~4月15日(金)までHondaウエルカムプラザ青山にて開催。

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それにあわせて特別取材会が行なわれ、タレントの鈴木あきえさんや株式会社ボーネルンドの副社長の中西みのり氏に加え、新型ステップワゴンの内外装のデザインを担当した2人とトークセッションを実施。それぞれの立場から家族とデザインの結びつきについて話すとともに、新型のデザインに隠された“ひみつ”について語った。

ということで、そんなステップワゴンの特別展示やトークセッションの様子を写真とともにレポートしてみたい。

懐かしい時代にタイムスリップできる空間が出現!?

今回の特別展示では、平成8年(1996年)に発売した初代ステップワゴンと、令和では初めてで約7年ぶりのモデルチェンジとなる、この春発売予定の新型(6代目)を並列展示。

家族みんなの“楽しい”が生活のまんなかにあった時代と、多様な考え方を認め合う時代に作られたクルマのデザインや仕様の違いを楽しめるようになっている。

そして、その展示方法にも工夫がされており、初代ステップワゴンの車内には、当時のゲームボーイやたまごっち、Baby-G、ポケベル、インスタントカメラなど、DIME世代には涙が出るほど懐かしいアイテムの数々がディスプレイされている。

「車内テレワーク空間」に感激する鈴木さん

一方、新型ステップワゴン スパーダは、家族の成長に合わせた多彩な使い方ができるよう、乗る人が自由に居場所を選べるシートアレンジを、実際に乗り込んで体験できるようになっている。また、ニューノーマルなライフスタイルに合わせ、独自のシートアレンジを活かした「車内テレワーク空間」を提案。

さらに、新型ステップワゴン エアーのボディをカットしたモデルも登場。ホンダ史上最大となる室内空間を実現した広さやデザインのこだわりを確認することができる。また、車内は家族で出かける際のシーンを再現。家族が一緒に出かける中でも、多様化する個人の趣向に合わせた使い方を提案している。

その他にも、子供と一緒に楽しめるオリジナルナンバープレートが作れる体験コーナーも設置。初代から新型までの車種がデザインされた6種類から好きなものを選んで、自由に描いた自分だけのナンバープレートを作ることができる。また、初代から新型までの歴史を紡ぐ「すごろく」で遊ぶこともできる。

■新型ステップワゴン特別展示 概要
期 間:3月24日(木)~4月15日(金)
時 間:10:00~18:00(3月24日は 13:00 より開始)
場 所:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区南青山 2-1-1Honda 青山ビル 1 階)
内 容:
1996 年発売 初代ステップワゴン展示(乗り込み不可)
2022 年春発売予定 新型ステップワゴン スパーダ展示(乗り込み可)
2022 年春発売予定 新型ステップワゴン エアー カットモデル展示(乗り込み不可)
オリジナルナンバープレート制作体験
初代ステップワゴンと新型ステップワゴンの歴史を紡ぐすごろく体験
※日によりレイアウトが異なる可能性があります。
入場料:無料

「家族とデザイン」をテーマにトークセッション

そして特別取材会のトークセッションでは、2児の母として数々のテレビ、ラジオ番組などで活躍する鈴木あきえさんと教育玩具・遊具の輸入・開発・販売とあそび場づくりを行なうボーネルンドの中西みのり副社長が登壇。

さらに新型ステップワゴンのインテリアデザインを担当した本田技術研究所の矢口史浩氏、エクステリアデザインを手がけた大西優一氏を交え「デザインが家族の日常にもたらすもの」をテーマに語った。

鈴木あきえさん

まず、今回の特別展示で、新型ステップワゴンとボーネルンドがコラボレーションした理由を矢口氏が説明。初代ステップワゴンが、クルマと家族の関係性を持った商品として登場し、それ以来、家族を中心としたクルマとして開発。

つまり、ステップワゴンは、決してクルマが主役ではなく、暮らしをもっと豊かにして家族を幸せにする道具やアイテムであり、そんな部分が、ボーネルンドの商品に対する考え方と近いため今回のコラボレーションに至ったのだという。

インテリアデザインを担当した矢口史浩氏

そして、そんな家族のカタチも昔と今ではかなり違ってきているのだと大西氏は説明。初代ステップワゴンのテレビCMで「子供と一緒にどこへ行こう」というフレーズがあったように、1990年代は家族みんなで一緒に同じことをするという価値観だった。

しかし現代は、家族で一緒にいたとしても、それぞれ別のことをやっていることが多く、それぞれのやりたいことや時間を大切にするという考え方に変わってきているという。そんな家族の姿を「同時多幸家族」と呼んでいるのだとか。

エクステリアデザインを手がけた大西優一氏

それに対し中西氏は、女性の社会進出が増えたことにより、父や母といった家族の役割の変化という理由があるものの、子供にとって親や家族に対する欲求というものは変わらないため、いかに余裕をもってその欲求に応えていくかが大切なこと。

それには、親が豊かな時間を過ごすことで、子供とやさしく接したり楽しく過ごせるのではないかと述べた。これには、2人の子供を持つ鈴木さんも、いたく共感していた。

株式会社ボーネルンド 副社長の中西みのり氏

また、そんな家族のあり方や幸せの感じ方が多様化している中でも、家族と一緒に過ごす時間を大切に思っているホンダは、家のリビングと同じようにほっとくつろげるような空間のインテリアデザインを目指したという。

さらに、多彩なシートアレンジを採用することで、家のリビングの模様替えをするのと同じように、個々の居心地のいい場所をアレンジできるよう工夫を凝らしている。

そして、最後に大西氏は、「新型ステップワゴンを通じて、素敵な暮らしをひとりでも多くの方に体験してもらいたい」と述べ、矢口氏は「“人を中心”といったホンダの考え方のひとつであるところを非常に大切にして作りました」と新型ステップワゴンに対する想いを話した。

さて、1996年に5ナンバーサイズのミニバンとして華々しくデビューを飾り、その圧倒的な人気によりトヨタや日産を慌てさせたステップワゴン。

ところが、画期的なわくわくゲートが特徴の2015年に登場した5代目では、苦戦を強いられ、トヨタ「ノア/ヴォクシー」や日産「セレナ」の後塵を拝することに。

そして、いよいよ登場する6代目の新型ステップワゴン。その家族を中心としたクルマづくりで、ミニバンに於けるホンダの復権なるか、注目したい。

関連情報:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/new/

取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
クルマは走らせてナンボ!をモットーに、どんな仕事にも愛車で駆けまわる日々。クルマのほかにもグルメや家電、ファッション情報、また小学館Men’s Beautyでは、男性に向けた美容・健康法、化粧品情報なども発信。

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みんなのコメント

17件
  • 納期長いし、ワザと売れない車作ったんだね。
  • 挑戦というよりも、むしろ戦うことを諦めた不戦敗みたいなデザインだよな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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