現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ウイリアムズも、レーシングポイントへの控訴はせず「根本的な懸念は解消済み」

ここから本文です

ウイリアムズも、レーシングポイントへの控訴はせず「根本的な懸念は解消済み」

掲載 1
ウイリアムズも、レーシングポイントへの控訴はせず「根本的な懸念は解消済み」

 今季速さを見せているレーシングポイントだが、FIAはブレーキダクトの設計プロセスにおいて競技規則に違反があったとして、F1 70周年記念GPの金曜朝にレーシングポイントに対し40万ユーロ(約5000万円)の罰金とコンストラクターズポイント15剥奪の処分を言い渡した。

 しかし、技術規則的には問題がなかったとして、レーシングポイントはこのブレーキダクトを使い続けると見られている。

■マクラーレン、レーシングポイント裁判からの撤退を表明

 この”寛大な”ペナルティに対し、多くのライバルチームはFIAの裁定に上訴し、さらなるペナルティを求める意思を示した。

 ウイリアムズも、ルノーやフェラーリ、マクラーレンと共に、FIAに対して上訴する意思があることを通達。正式に上訴を行なうまで96時間の猶予時間が与えられた。また、レーシングポイントも裁定に対して控訴すると見られている。

 フェラーリやルノーは、8月11日(火)の夕方に上訴手続きを継続すると発表したが、マクラーレンは上訴を取り下げることを選択した。

 そしてウイリアムズも、8月12日(水)の英国時間9時30分(日本時間17時30分)の期限までに、上訴を取り下げることを認めた。

「慎重に検討した結果、ウイリアムズは正式な上訴を行なわないことを選択した」

 ウイリアムズは声明でそう述べた。その決断には、FIAが2021年以降、マシンのコピーを取り締まる方針を示したことが影響したようだ。

「我々は、2021年以降マシンの大規模なコピーを禁止するというFIAの決定を信じている。それは我々にとって最も根本的な懸念であり、それによりこの競技におけるコンストラクターの役割と責任を再び明確にするものだ。それは、F1のDNAと、ウイリアムズの核となっている信念と主義にとって必要不可欠なことだ」

 ウイリアムズの副チーム代表であるクレア・ウイリアムズは、F1 70周年記念GPの際、違法なプロセスで設計されたパーツが継続使用できる理由を理解するのは難しいと話していた。

「紛らわしいのは、競技規則と技術規則の不一致であり、事実上レースカーに装着すべきではない違法なパーツだとみなされたものを、使用することができるということです」

「それは事実上、別のチームからある程度コピーされたパーツです。私からしてみれば、それは正しいことではありません。規制に違反したにも関わらず、マシンにそのパーツが搭載されていることを見たファンは、混乱してしまうでしょう」

「とにかく、私にとってそれは全く道理に適ったことではありません」

こんな記事も読まれています

便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
くるまのニュース
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
motorsport.com 日本版
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
driver@web
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
AUTOSPORT web
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
バイクのニュース
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
motorsport.com 日本版
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
レスポンス
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
VAGUE
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
くるまのニュース
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
motorsport.com 日本版
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
レスポンス
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
AUTOSPORT web
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
Auto Messe Web
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
Webモーターマガジン
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
WEB CARTOP
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
カー・アンド・ドライバー
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
レスポンス
いまの若者にも「パブリカ」の偉大さを伝えたい! いまの大ヒット車「ヤリス」に繋がるご先祖が「超国民思い」のクルマだった
いまの若者にも「パブリカ」の偉大さを伝えたい! いまの大ヒット車「ヤリス」に繋がるご先祖が「超国民思い」のクルマだった
WEB CARTOP

みんなのコメント

1件
  • マクラーレンとウイリアムズねえ。どこからの揺さぶりがあったか、まるわかりの構図やね。でもこのままじゃいかんやろ。
    規則は守る必要があるし、違反すれば罰則も必要。悪質であれば厳罰を、というのはあたりまえなこと。
    去年のフェラーリの件でのFIAの裁定への異議をメルセデスが取り下げたのは、この辺りへの伏線だったのか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村