■フェラーリの跳ね馬の紋章を使うことを許されたリストランテ
フェラーリのお膝元であるマラネッロは、近年は観光地として、十分に楽しめる街として成長している。フェラーリのレンタカーやミュージアムなど、体感して、見て、学んでフェラーリを満喫できる観光地、それがマラネッロだ。
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しかし、腹が減ってはなんとか、というやつで、食事はだれでも気になるところだろう。そこで、とりあえず行っておかなければならないリストランテ(レストラン)をひとつご紹介しよう。
フェラーリの旧正門前にむかしからあるリストランテ「キャバリーノ」は、フェラーリの創設者エンツォも、職務のかたわらこのキャバリーノの食事をとっていたことでも有名だ。そのため、エンツォの写真が店内のいたるところに飾られている。
フェラーリオーナーにとっては、キャバリーノはエンツォが食べていた料理を味わえるということで、マラネッロに訪れた際に必ず立ち寄る聖地のような存在である。店内への入口には、世界各国のフェラーリクラブのステッカーが貼られていることでも、そのことをうかがい知ることができる。
レジの後ろもフェラーリのグッズや、キャバリーノを訪れたフェラーリ関係者の写真などがズラリと飾られている。
店内の雰囲気は、イタリアのどこにでもありそうなクラシカルなリストランテといった風情。ここで供される食事はもちろんイタリアンだ。モデナあたりの伝統的なイタリアンといったところだろうか。洗練されたスタイリッシュな料理ではないが、これがモデナ地方の伝統料理というわけだ。
日本人にはちょっとボリュームは多めだ。事前に料理を頼むときに、どれくらいの量なのかを確認して、無理だと感じたらあらかじめ減らしてもらうといいだろう。
モデナ近辺だけでなく、イタリアの料理はチーズがふんだんに使われるものが多く、そうしたこってりした味に飽きが来ていたので、メニューにはなかった「アーリオオーリオ ペペロンチーノ」をオーダーしたら、作ってくれたこともあった。
生ハムも日本の感覚で頼んだら、お上品な盛りつけではなく、ボリュームたっぷりに盛りつけられてきて、ひとりで食べるのに精一杯だ。デザートも同じようなボリュームなので、一品ずついろいろな料理をオーダーして、同行した人たちとシェアして楽しむのがいいだろう。
このキャバリーノは、フェラーリのオフィシャルのイベントにもケータリングしている。本社のすぐ近くにあるフィオラーノのサーキットでの試乗会の際も、こちらのリストランテからケータリングされていたようだった。
フィオラーノのピットでエスプレッソを頼んだとき、シュガーの袋がキャバリーノのものであったので、きっとこちらもキャバリーノからのケータリングだったのだろう。マニアの中には、この跳ね馬の紋章が入ったシュガーを使わずに持ち帰る人もいるようだ。
キャバリーノで使われる食器にも跳ね馬の紋章が入っているが、エンツォに愛されていたリストランテだからこそ、跳ね馬の紋章を使っても許されたのだ。つまり、フェラーリのオフィシャルリストランテといった存在である。
ちなみにキャバリーノは、ドバイのフェラーリ・ワールドにも出店している。
●Ristorante Cavallino
リストランテ・キャバリーノ
・住所:Via Abetone INferiore 1, 41053 Maranello, Modena
・TEL:05360941160
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みんなのコメント
その時、後の360モデナになる偽装車がフェラーリ本社前を走り去った時は感動でしたね。
キャバリーノでの料理は牛タンの煮込が最高に美味かったのを覚えてる。