■憧れのスポーツカーが500万円以下で手に入る?
トヨタ「GRカローラ」は、そのままでもサーキットに持ち込めるほどの高性能を誇りながら、新車価格(消費税込)568万円から手に入るという、現代において極めてコストパフォーマンスに優れた国産スポーツカーのひとつです。
【画像】超カッコイイ! これが全長4.6m級の「“格安”スポーツカー」です! 画像で見る(34枚)
最新のAWDシステムとメーカー保証という絶対的な安心感を手に入れられるGRカローラは、走りを楽しむユーザーにとって間違いのない選択肢です。
いっぽうで中古車市場に目を向けると、同じ予算かそれ以下の500万円を切る価格帯で、かつては「高嶺の花」であった高級スポーツクーペが射程圏内に入ってきます。
その筆頭が、BMWのハイパフォーマンス・ブランドである「M」が手がけた「M4 クーペ」です。
BMW M4とは、同社の4シリーズをベースに、BMW M社がサーキット走行を前提とした徹底的なチューニングを施したハイパフォーマンスモデルです。
長年親しまれた「M3 クーペ」の直系にあたるこのモデルは、流麗なクーペフォルムと圧倒的な運動性能を融合させたラグジュアリー・スポーツクーペの代表格といえます。
現行モデルは車両価格が1400万円台からとなっていますが、初代モデルであれば、その高性能をより身近なものとして手に入れることが可能です。
現在、中古車市場において500万円以下の予算で現実的な選択肢となっているのは、新しいものでは2014年から2020年まで生産された初代「F82型」です。
走行距離が2万kmから3万km台という、スポーツモデルとしてはコンディションに期待ができる個体であっても、中古車価格は400万円台後半という価格設定を見ることができます。
この初代M4(F82型)は、全長4685mm×全幅1870mm×全高1385mmというボディサイズを持っており、現行型(G82)と比較すると全長が120mm短く、全幅も抑えられた凝縮感のあるプロポーションが特徴です。
パワーユニットには、3リッター直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。標準モデルであっても最高出力431ps・最大トルク550Nmという凄まじいスペックを誇り、ルーフには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用して徹底した軽量化・低重心化が図られています。
なお、日本仕様には6速MTも設定されていましたが、中古市場での人気が高く相場も高騰しているため、この予算帯で現実的に狙えるのは、素早い変速が魅力の7速M DCT搭載車が中心となります。
500万円前後の予算では標準モデルが中心となりますが、条件によってはさらに高性能な「コンペティション」が視野に入ることもあります。
コンペティションは、最高出力を標準比プラス19psの450psまで向上させ、専用セッティングのアダプティブMサスペンションや専用20インチホイールを備えた、よりサーキット走行に特化した仕様です。
当時の新車価格は標準モデルで1075万円から、コンペティションでは1279万円だったことを考えると、その価値の高さが際立ちます。
また、この世代にはさらに特別なモデルも存在します。日本限定60台で導入された「M4 CS」は、最高出力を460psまで高め、外装各部にカーボンパーツを多用したスペシャルモデルです。
さらに、最高出力500ps・最大トルク600Nmを誇り、水噴射システムを採用した「M4 GTS」といった公道走行可能なレーシングカーも設定されていました。こうした過激な限定車を生み出した基礎体力の高さこそが、M4というマシンの魅力です。
もちろん、最新技術の結晶であり維持費の心配も少ない新車のGRカローラに対し、高出力な輸入中古車であるM4は、相応のメンテナンスや維持費を考慮する必要があります。
しかし、GRカローラと同等の予算で、直列6気筒FRクーペという「M」の遺伝子を味わえるのは、中古車ならではの特権です。
最新の安心と性能を誇るGRカローラか、それとも憧れのブランドと官能性を手にするM4か。どちらも走りを愛する者にとって、究極に贅沢な選択肢であることは間違いありません。(佐藤 亨)
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みんなのコメント
そんなにいいなら記者が買って記事にしろよ