日刊自動車新聞は、ビッグモーター前社長の兼重宏行氏のインタビュー記事を2005年5月19日付の中国版に掲載していた。関西圏で有名だった中古車販売会社に資本参加した直後で、業界の注目を集めていた。兼重氏が登場した記事は、ほかのマスコミも含めてほとんどない。記事は以下の通り(原文ママ)。
大証2部上場のハナテンに、山口県岩国市に本社を置くビッグモーターが資本参加する。ハナテンの第三者割当増資10億円を引き受け業務提携することで、ビッグモーターは中古車展示場の全国展開へ弾みをつける。05年度は売上高で400億円をめざすビッグモーターの兼重宏行社長に資本参加の狙いなどを聞いた。
―ハナテンとの提携に踏み切った経緯は
「当社は従来から07年をメドにジャスダックへの株式公開をめざしており、幹事証券会社を通じて今回の話があった。ハナテンは中古車業界の老舗で、関西圏では強いブランド力を持っている。そのブランドの魅力に惹かれた」
―提携の具体的な内容は
「ビッグモーターは中国地区を始め、四国、九州、関東に小売り拠点を展開している。関西地区へは04年に進出したが、今回の提携でこの地域での店舗網は一気に拡大する。ただ、看板はブランド力のあるハナテンを継続使用したい」
「ハナテンへは常勤役員を派遣する計画だが、向こうにも優秀なスタッフがそろっており、今後は両社で人的交流も図りたい。このほか、オークションなどの事業の詳細を目下、把握している段階で、6月をメドに提携による相乗効果をどう引き出すか検討していく」
―グループ各社を含めて現在は41店を展開しているが、その特徴は
「当社の場合は全て直営店だ。小売り拠点は20店で、残りは買い取り専門店だが、展示場への商品供給を狙った買い取りが中心。AA会場への出品が大半を占める他社とは異なる。小売り拠点も5千坪の大型展示場に徹しており、顧客サービスの一環として全拠点には指定工場を併設している」
「ハナテンは業界の草分け的な存在で、多店舗展開の先輩だが、展示場のコンセプトでは当社と異なる。中古車の売買だけでなく当社は整備、新車販売を含めた独立系メガディーラーをめざしている。今年4月の新卒採用で社員数は620人になったが、今後も新規出店を継続していく」
―来年は創業30周年を迎えます。今期の経営目標は
「周年にはこだわってないし、記念イベントも行わない。05年3月期は売上高が320億円で前期に比べ24%増えたが、経常利益は8億円で横ばいの見通しだ。小売り拠点はすべて黒字だったものの買い取り専門店が今は足を引っ張っている。今期(4月~06年3月)は売上高400億円、経常利益10億円でそれぞれ前期比25%増を見込んでいる。拠点長には粗利益の目標意識を徹底させ、売上高経常利益率で5%の確保が当面の目標だ」
(北沢 伸夫)
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