アルピーヌのピエール・ガスリーが、昨年までアルファタウリでコンビを組んでいた角田裕毅について語った。ガスリー曰く、角田は人々が思っているよりも速いドライバーだという。
アルファタウリは今シーズン厳しい戦いを強いられ、長くコンストラクターズランキング最下位に沈んでいた。しかしアップデートの効果が発揮されると一気にパフォーマンスを上げ、アメリカ、メキシコシティの2戦で11ポイントを獲得。ランキング最下位を脱出したばかりか8番手に浮上し、7番手のウイリアムズとの差を12に縮めた。
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角田はマシンのパフォーマンス的に厳しい前半戦も奮闘し、3ポイントを獲得。アメリカGPでは8位入賞+ファステストラップも記録して、今季の獲得ポイントを8とした。メキシコシティGPでは力強いレースを繰り広げながらも、他車との接触でスピンし入賞を逃したが、サンパウロGPではスプリントで6位、決勝でも9位に入り、合計5ポイントを加算することになった。
その角田をよく知る人物が、アルピーヌのガスリーである。ガスリーは昨年までアルファタウリでタッグを組んでいた。そしてガスリーと角田のコンビは、現在のF1の中で屈指の仲の良いふたりとも言える。
そんなガスリーは角田について、多くの人が過小評価していると考えている。
「彼は2021年にデビューした。つまり、彼は2年半この仕事をしているというわけだ。彼はとても速いと思う。人々が評価しているよりも、彼は速いんだ」
ガスリーはそう語った。
「彼は態度を変えたと思うよ。それは、彼がF1のトップドライバーになるための必要な仕事を、過小評価してきたからだと思う。自分のことを賞賛するつもりじゃないけど、僕は彼に、F1に残り、自分の可能性を最大限に引き出すためにもっと努力する必要があることを、理解させることができたはずだ」
「彼にはそこに辿り着くだけのスピードがあると思う。彼は、自分に有利に作用するとは限らない状況に対して、もっと冷静でいる、あまり敏感にならないというゾーンに、自分を落ち着かせる必要があると思う」
「パフォーマンスを客観的に見ると……手にしているマシンのパッケージに大きく依存していることが分かる。パフォーマンスの一部は、素晴らしいことがあったとしても……何と言うか……外から見るとあまり評価できないこともあるかもしれない」
「でも、彼が非常に強いドライバーであることは、間違いないと思う」
ガスリー曰く、チームメイトだった2年の間に、角田は大きく成長したと言う。
「姿勢という面では、ゼロから70まで成長したと思う。彼の携帯電話からUberEATSのアプリを削除するところから始めて、彼の人生は変わったと思う」
「彼はジムの匂いが嫌いなんだ。でも、トレーニングに集中している。そしてアルファタウリは、ドライバーに求められる仕事をする上での倫理の教育という面で、良い仕事をしたと思う」
「今年はよく見られているわけではないけど、僕が見た限りでは、非常に強力な周回を記録していた。時には、メカニカルな問題やクラッシュが原因で、そういうのが見られないこともある」
「メキシコは、アルファタウリにとっては最高の週末だった。でも残念なことに、彼はパワーユニット交換のペナルティを受けなければいけなかった。僕にとってはその方がいいけどね」
「でもこのことは彼にとって、Q3に進出するため、あるいは力強いレースをするための最善の策だろうと感じている。小さなミスを犯すまでは、実際に力強いレースだった。でも、彼には可能性があることを間違いなく示したと思う」
「彼がそれに値する評価を得られることを願っている」
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