カーライフ [2026.05.10 UP]
スズキ歴史館がリニューアル。家族みんなで楽しめる「ものづくり」と「歴史」の空間
クルマに関する気になる話題を掘り下げたり、ニューモデルの試乗記事を紹介するコーナー。最新トレンドをわかりやすく、詳しく解説します。
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成長を続けるスズキ、その背景を歴史館に見た
快進撃が続くスズキ。世界全体の販売台数は5年連続で前年を上まわり、2025年は329万5013台(前年比1.4%増)。国内販売も軽自動車の好調やジムニーノマドのヒットを追い風に72万8952台を記録し、国内販売台数2位となった。
スズキは、「小(小さく)・少(少なく)・軽(軽く)・短(短く)・美(美しく)」をスローガンに、暮らしに密接した自動車を、手頃な価格で提供してきた。国内向けに多彩な軽自動車をラインアップする一方で、インドや欧州など170以上の国と地域に向けて普通車を販売。特にスイフトは、2025年に世界累計販売1000万台を突破し、コンパクトハッチバックの定番として着実にその地位を築いている。
そんなスズキが、「スズキ歴史館」(静岡県浜松市)をリニューアルした。そこで感じたのは、ものづくりへの真摯な姿勢と、先人たちへの敬意の深さであった。
歴史館3階は、創業から現代に至るまで、四輪だけでなく二輪や船外機を含めたスズキ商品の歴史が収蔵されている。また、2階ではクルマができるまでの流れを、社会科見学のように体験できる。
メインホールである3階には、スズキのルーツから現代に至るまでの歴代モデルがずらりと並ぶ。クルマ好きならば半日はつぶせるだろう。2階もおもしろい。自動車が企画されてから生産されるまでの一連を追体験できる展示内容で、小学校の社会科見学としても人気だという。地元浜松にまつわる自社以外の展示物があるのもユニークだ。同エリアが歴史的にも、いろいろな形でものづくりに取り組んできたことが伝わる内容で、勉強になった。
スズキのものづくりのオリジンが、機織り機(はたおりき)である鈴木式織機。従来品に比べて能率がよかったこともあり評判に。1920年に「鈴木式織機株式会社」を設立する。
そしてリニューアルを受けた1階は、家族みんなでショッピングが楽しめる楽しい空間になった。ルーツである鈴木式織機を使ったバッグや話題のインドカレーなど、公式オンラインショップの品揃えを中心に、ここでしか購入できない限定品も並ぶ。うれしいのは地元の名産品があることで、スズキのお墨付きとあれば手も伸びるというもの。ここにも、共生の姿勢がうかがえる。
[CLOSE-UP]自社の歴史と地元への敬意を込めたリニューアルオープン
リニューアルしたスズキ歴史館1階。天竜材を使った内装は自然の温もりが感じられて心地よい。お土産コーナーにはスズキグッズのほか、浜松の物産も並ぶ。ここに来るだけでちょっとした浜松観光にもなってしまうわけだ。
2025年10月にリニューアルしたスズキ歴史館。その対象となったのは1階で、これまで車両展示などを行っていたスペースを整備して「S-MALLスズキ歴史館ショップ」をオープンさせた。地元浜松産の天竜材(天竜川の上流で植樹された檜や杉)を組み合わせたオブジェが印象的で、明るくモダンな店内にたくさんのアイテムが並ぶ。従来は自動販売機などを使った販売方法だったこともあり、十分なアイテムを揃えることが難しかったが、オンラインショップの実店舗という形をとることで、相互の盛り上がりを期待する。オブジェだけでなく、店内の什器にも天竜材が、ソファの張地には現存する貴重な鈴木式織機で織られた生地を使用している。
入館方法:完全予約制
住所:静岡県浜松市中央区増楽町1301
休館日:月曜日、年末年始、夏季休暇等
営業時間:9:00~16:30(16:30閉館)
URL:https://suzuki-rekishikan.jp
現場、現物、現実を大切にしてきたスズキ
スズキの創業者である鈴木道雄氏(1887年~1982年)は、母親を楽にさせたいという思いから鈴木式織機を開発。その後、社会のニーズに合わせて二輪車、四輪車へと取り扱う製品を広げてきた。「現場・現物・現実」がスズキに伝わる精神だ。
文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌2026年5月発売号「噂のクルマNEWS ニュースキャッチアップ/リニューアルしたスズキ歴史館[家族みんなで楽しめる「ものづくり」と「歴史」の空間]」記事の内容です)
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