自動車界の主流となって久しいSUV。各社で豊富に用意されているが、新型SUVも続々登場。2024年3月に登場予定のホンダ WR-Vは200万円台前半という驚きのプライスだ。そこで200万円台以下でオススメのコンパクトSUVを選んでみた!!
※本稿は2024年1月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、ホンダ、三菱自動車、スズキ
初出:『ベストカー』2024年2月26日号
大注目のホンダWR-Vに「大穴」三菱RVRもイイね!! 200万円台で選べる大満足コンパクトSUV6選
■基本設計は古いけど……実力の高さは侮れない
三菱 RVR(230万6700~283万2500円) 2010年に登場し、2019年に内外装を変更。エンジンは1.8L直4SOHCを搭載
今はSUVの人気が高く、国内で新車として売られる小型/普通乗用車の30%以上を占める。特に全長が4500mm以下のコンパクトSUVが好調だ。そこでここでは200万円台以下のお薦めトップ6車を紹介したい。
6位はRVR。2010年の発売だから設計は古いが、全長が4365mmと短いわりにホイールベースは2670mmと長い。その効果で走行安定性に不満はない。
5位はエスクード。全長を4175mmに抑えて最小回転半径も5.2mだから、狭い裏道でも運転しやすい。
ハンガリー製の輸入車で、運転感覚は欧州車風だ。ステアリング操作に対する反応が正確で、SUVではよく曲がる。
パワーユニットは1.5Lハイブリッドで6速ATを装着する。シングルクラッチ方式だから変速する際に時間差が若干生じるが、ダイレクト感が伴って走りは楽しい。
スズキ クロスビー(194万1500~233万5300円) 2017年登場。パワーユニットは1Lターボのマイルドハイブリッドを搭載
4位はクロスビー。プラットフォームはホイールベースを含めてイグニスと共通で全長も3760mmと短い。SUVでは珍しい5ナンバー車で、最小回転半径は4.7mだ。
全高は1705mmと少し高く車内も広い。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。
前後方向の足元空間はハリアーと同程度だ。最低地上高は180mmで悪路のデコボコも乗り越えやすい。
■唯一無二のコンパクトクロカン
スズキ ジムニーシエラ(186万3400~208万4500円) 軽自動車のジムニーをベースにオーバーフェンダーや大型バンパーを装着し、1.5Lエンジンを搭載したコンパクトクロカン
3位はジムニーシエラ。軽自動車のジムニーの拡大版だが、車内の広さは同じだ。外装パーツやタイヤサイズなどの変更で、全長を155mm、全幅を170mm拡大した。
注目すべきは走行性能で、エンジン排気量は1.5Lだからジムニーの2倍以上になり、全幅とトレッドの拡大により走行性能が一層向上した。悪路走破力は日本で購入可能なSUVでは最も優秀だ。
2位はヤリスクロス。2023年の1カ月平均登録台数は約8400台で(ハッチバックのヤリスを除く)、SUVの国内最多販売車種だ。
全長は4200mm以下に収まり、全幅は1765mmと少しワイドながら街中で運転しやすい。衝突被害軽減ブレーキは、右左折時にも直進車両や歩行者を検知するなど先進的だ。
■待望のホンダコンパクトSUV!!
ホンダ WR-V(209万8800~248万9300円) 1.5LガソリンエンジンとFFの組み合わせのみを用意
1位はWR-V。ヴェゼルは現行型でハイブリッドのe:HEVを中心としたグレード構成に変わり、売れ筋価格帯も300万円を超える。
その結果、先代ヴェゼルなどのホンダ車ユーザーが他社のコンパクトSUVに移り、現行型の販売は伸び悩む。
そこで先代ヴェゼルのノーマルエンジン車の代わりに投入したのがWR-Vだ。
エンジンは1.5Lのノーマルタイプで駆動方式も2WDのみだが、車内は現行ヴェゼルと同等に広い。
価格は先代ヴェゼルの1.5Lエンジン車と同じ200万~250万円で、ヤリスクロスと同程度だ。人気車になるだろう。
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