スーパーGTにおけるシーズン唯一の“九州ラウンド”が今年もやってきた。10月18日、大分県のオートポリスで2025年第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』の予選が行われ、7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗/澤圭太)が2戦連続でGT300クラスのポールポジションを獲得した。
■スバルにまたも不運。Q1の2番手を活かせず
「午後から雨」という予報に反し、午前中に行われた公式練習の終盤からレインコンディションとなったオートポリスの予選日。午後の予選もフルウエットの戦いになるかと思われたが、FIA-F4第11戦の決勝後にザッと降りはしたが、その後は雨がやみ路面は乾きつつある。
そんななか迎えた予選は曇り空の下、定刻14時45分からまずはQ1 A組による10分間のセッションがスタート。コンディションは気温21℃、路面温度23℃、湿度は82%だ。路面状況はほぼ乾いているダンプコンディションということもあり、A組に出走した14台全車がスリックタイヤを選択している。
その各車は慎重にタイヤを温めていき、残り3分を切ったあたりからアタックを開始していく。これを牽引したのはオサリバンの7号車CARGUYで、1分44秒056というタイムでタイミングボードの最上段に陣取った。直後、谷口信輝の4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが1分45秒000で2番手につけるが、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが1分44秒514で2番手を奪い、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rもコンマ3秒差で初音ミクを上回っていく。
セッション最終盤に向けてアタックを続ける車両があるなか、セクター3を走行していた61号車SUBARUがコースサイドでストップ。リプレイ映像ではエキゾースト付近から炎が上がる様子が確認でき、マシンに何かしらのトラブルが発生したものと予想される。
この直後にチェッカーフラッグが振られQ1 A組のセッションは終了に。首位通過となった7号車CARGUYをはじめ、61号車SUBARU、56号車リアライズ、4号車初音ミク、666号車seven × seven PORSCHE GT3R、6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI、52号車Green Brave GR Supra GT、60号車Syntium LMcorsa LC500 GT、26号車ANEST IWATA RC F GT3の計9台がQ2進出を決めた。
コース脇にストップしたスバルBRZの回収、ならびにコース上に撒かれたオイル処理のためQ1 B組は定刻から15分おくれの15時18分開始に。こちらはセッション開始前に雨粒が落ちてきたこともあってA組とは対称的に早めのアタック合戦が見られた。
その先陣を切ったのは小林崇志が乗り込んだ18号車UPGARAGE AMG GT3で、1分50秒763をマークしていく。これを45号車PONOS FERRARI 296の篠原拓朗が1分49秒755で上回る。
降雨にともない各車のワイパーが回りだすなか、元嶋佑弥が駆る0号車VENTENY Lamborghini GT3が1分44秒466までタイムを縮めてトップに浮上。2号車HYPER WATER INGING GR86 GTの平良響がこれに続いたが、松浦孝亮駆る87号車METALIVE S Lamborghini GT3が2番手を奪ってJLOCがワン・ツーを築く。しかし5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の塩津佑介が1分44秒553というタイムでこの間に割って入ると、18号車UPGARAGEと2号車HYPER WATERも自己ベストを更新し87号車METALIVEを上回っていく。
徐々にタイムが上がっていく最中、コースの後半、とくにセクター3の路面が濡れてきたようでセクター1、2で自己ベストを出しながら最後にタイムを落とすマシンが続出。上位で自己ベストを更新したのは首位の0号車VENTENYのみで、タイムは1分44秒456。最終盤にはタイムアップが見込めないと判断し、セッション終了前にピットに戻る車両が相次いだ。
ランキング4位につける777号車D’station Vantage GT3がここで脱落する一方、Q1 B組は0号車VENTENY、5号車マッハ車検、18号車UPGARAGE、2号車HYPER WATER、87号車METALIVE、65号車LEON PYRAMID AMG、30号車apr GR86 GT、11号車GAINER TANAX Z、45号車PONOSがトップ9に入り、それぞれQ2に駒を進めている。
■コンマ5秒弱ぶっちぎった小暮を、さらにコンマ5秒以上突き放す脅威のアタック
GT500クラスの予選Q1を間に挟み、15時52分からQ1 Gr.Aと同Bの各組上位9台、計18台で競われるGT300の予選Q2が始まった。霧雨ながら雨脚は時間の経過とともに徐々に強まっており路面上の乾いたラインは消失している。この難しいコンディションに対して各車のタイヤ選択が分かれ、18号車UPGARAGEや30号車aprなどは雨用のウエットタイヤでピットをあとにした。
セッション序盤はその18号車UPGARAGEがタイミングボードの最上位に位置していたが、残り4分を切って吉本大樹がドライブする60号車Syntiumが最速タイムを塗り替える。18号車はちょうどそのタイミングでピットインし、ウエットタイヤからドライ用のスリックタイヤに交換していく。またaprの30号車も同様にスリックタイヤに履き替えてコースに戻った。
走行を重ねるごとにスリック勢のタイヤが温まり、タイムが上がってくる。昨年このオートポリスで優勝した0号車VENTENYが1分44秒619でトップに浮上。堤優威の2号車HYPER WATERが2番手につけるが、すぐに7号車CARGUYがこれを上回った。
チェッカーラップでは目まぐるしく順位が入れ替わり、666号車seven × sevenと65号車LEONが立て続けに2番手タイムを記録するなか、小暮卓史駆る0号車VENTENYが自己ベストをコンマ6秒弱更新しポールを手繰り寄せる。順位を落としていた2号車HYPER WATERが再度2番手に飛び込んできた直後、小林利徠斗が乗り込んだ7号車CARGUYが1分43秒496という驚異的なタイムを叩き出し、最後の最後にトップに浮上。見事、前戦SUGOに続くポールポジションを獲得してみせた。
直前に1分44秒070をマークしていた0号車VENTENYはフロントロウ2番手からのスタートとなり、ブリヂストンタイヤを履く2号車HYPER WATERと65号車LEONがセカンドロウを分け合うかたちに。5番手は666号車seven × sevenで、6番手以下は87号車METALIVE、6号車UNI-ROBO、52号車Green Brave、60号車Syntiumと続き、56号車リアライズがトップ10を締めくくっている。
Q2終了直前には11号車GAINERのクラッシュと、26号車ANEST IWATAがグラベル上にストップするアクシデントがほぼ同時に起こったが、セッションは赤旗が出ることなく終了した。ターン11の進入時に濡れた縁石に足を取られコントロールを失った11号車は、雨で濡れた芝生の上を滑りガードレールに激突したことでリヤが大破したものの、ステアリングを握っていた大木一輝は自力でマシンを降りている姿が確認されている。
なお、Q1A組を2番手で通過した61号車スバルは、マシントラブルに見舞われた影響でQ2出走が叶わず。Q2最後尾の18番手に終わった。
https://twitter.com/jsports_motor/status/1979448945651630546
[オートスポーツweb 2025年10月18日]
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