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F1第3戦木曜会見:「今もあの感動を忘れていない」10年前の母国表彰台を語るリカルドと、複雑な心境のマグヌッセン

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F1第3戦木曜会見:「今もあの感動を忘れていない」10年前の母国表彰台を語るリカルドと、複雑な心境のマグヌッセン

 今年のF1第3戦オーストラリアGPにはダニエル・リカルド(RB)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と、ふたりのオーストラリア人ドライバーが参戦する。2013年のマーク・ウエーバー(レッドブル)とリカルド(当時トロロッソ)以来であり、この週末が例年以上に盛り上がることは間違いない。

 しかもピアストリはメルボルン生まれ。アルバートパーク・サーキットのすぐ近くで育った。

F1オーストラリアGP FP1:マクラーレンのノリスが首位発進。角田は26周を走り5番手につける

Q:オスカー、あなたは数年前まで、私たちが今いるこの公園内でサッカーやクリケットをしていたんですよね。 オーストラリアGPは、どれほど特別なのでしょうか?
ピアストリ:母国レースである上に、自宅の近所で開催されるんだからね。間違いなく特別なレースだよ。

Q:去年ここで、F1初ポイントを獲得しています(8位入賞)。今年は表彰台を期待していますか?
ピアストリ:正直に言って表彰台に上がるには、少なからぬ幸運が必要だと思う。開幕2戦を見る限り、レッドブルとフェラーリがトップ2にいて、僕らは少し離れたところでメルセデスと争っている状況だからね。でもサウジアラビアでは、フェラーリをある程度追い詰めるところまで行けた(シャルル・ルクレールに次ぐ4位入賞)。だから(表彰台の)可能性はないわけじゃない。

 一方リカルドは、開幕2戦はノーポイント、予選でもチームメイトの角田裕毅に及ばずと、現状は決して楽観できるものではない。

Q:ヘルムート・マルコは先週、RBのふたりのドライバーについて、かなり率直な発言をしました。 角田裕毅の予選の速さは素晴らしいが、あなたは解決策を見つける必要がある、と。この種の発言は、煩わしいですか。それともさらにモチベーションが上がりますか?
リカルド:全然、気にしていないよ。僕たちドライバーにとって一番重要な仕事は運転だけど、それと同じくらい、あなた方メディアの人たちとこうして話すことも大事だ。そして物事がうまくいってない時は、どうしてもポジティブな話は少なくなる。それは十分わかっているよ。でも僕は今も十分自分を信じているし、ここにいる価値があると思っている。今週末は、まずはQ3進出を最初の目標にしたい。決して簡単なことじゃないのは分かっているけどね。

 ちなみにリカルドはちょうど10年前の2014年、レッドブル移籍後初レースだった母国グランプリで2番グリッドから2位表彰台を獲得した。しかし直後に燃料流量違反で失格という、悔しい思いを味わった。以来ここまで、リカルドは母国で表彰台に上がれずにいる。

Q:ふたりのうちどちらが先に、母国で最初に表彰台に上がれそうですか?
リカルド:僕は10年前に、一度上がっているんだけどね。僕は今も、あの表彰台の感動を忘れていない。僕の頭のなかには、オーストラリア国歌が流れていたしね(優勝はニコ・ロズベルグで、ドイツ国歌が演奏された)。

Q:オスカー、あなたは13歳でした。レースを観戦していましたか。
ピアストリ:もちろん。TVだったけどね。失格を知った時、「でもチェッカーは2位で受けた」と思ったのを覚えているよ。そんな凄いドライバーと10年後に一緒にレースをするなんて、本当にワイルドなことだ。ふたりともいい週末を過ごして、母国の観衆に誇りを持ってもらえることを願っているよ。

 そしてこのレースでリカルドに代わって2位に上がったのが、F1デビュー戦のケビン・マグヌッセン(当時マクラーレン、現ハース)だった。

Q:あなたがオーストラリアでデビュー戦初表彰台を獲得した2014年は、ハイブリッド初年度でもありました。エンジン変遷の視点から、この10年のF1をどう評価していますか。
マグヌッセン:テストドライバー時代は、古い自然吸気エンジンばかりで走っていた。V10とV8気筒、両方を運転したんだ。それに比べると、今のハイブリッドエンジンのパフォーマンスははるかに印象的だと思う。でも一方で、古いエンジンにはどこか懐かしさを感じるし、何よりあのサウンドが大好きだ。なのであの時代がもしかしたら戻ってこないかと、心のどこかでは思っているよ。でも世界は前に進み続けているし、テクノロジーも進化し続けているからね。

Q:改めて、10年前のオーストラリアGPを振り返ると?
マグヌッセン:ものすごく大昔の気がする。前世の出来事と言っていいくらい(笑)。あれ以来、本当にたくさんのことが起こったしね。 初めてのF1レースで表彰台に上れたことは今も誇りだけど、でも同時にあれから10年間走り続けてきたのに表彰台に戻れないのはとても悔しい。そこは複雑な気持ちだよね。

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