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8年目も有力候補 ボルボV60 B4(2) 最大の魅力は流暢な乗り心地 デジタル過多な現代へのアンチテーゼ

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8年目も有力候補 ボルボV60 B4(2) 最大の魅力は流暢な乗り心地 デジタル過多な現代へのアンチテーゼ

静かで滑らかな4気筒エンジン 0-100km/h加速7.5秒

ボルボのステーションワゴンを選ぶ人は、動力性能より、合理性や洗練性を優先するはず。だとしても、エントリーグレードとなる2.0Lマイルド・ハイブリッド、B4でも決して遅いわけではない。

【画像】最大の魅力は流暢な乗り心地 ボルボV60 欧州には残るステーションワゴンの選択肢 全122枚

今回のテストでは、濡れた路面で、0-100km/h加速を7.5秒で処理してみせた。1730kgある前輪駆動でトラクションが限られ、発進直後はフロントタイヤがもがいていたが。

最大トルクは30.4kg-mと、2026年の基準では細め。発生回転域も1500rpmと低く、大人4名と荷物を積んだ状態では、もどかしく感じられる場面はあるだろう。プラグイン・ハイブリッドで四輪駆動のT6なら、0-100km/hを5秒台で処理してくれる。

4気筒エンジンは静かで滑らか。回転上昇もリニアで、高負荷時には僅かにこもった、心地良いサウンドを優しく耳へ届ける。5000rpm以上では、息苦しそうになるけれど。

優秀なブレーキ 最大の魅力は流暢な乗り心地

中国のGWM傘下の企業、HYCET社製の7速デュアルクラッチATは、普段使いの条件なら変速はスムーズ。他方、高速道路での追い越しなどでは、キックダウンが遅れ気味になる。信号ダッシュではギア選びに迷い、変速ショックを伴うこともあった。

試乗車のタイヤはミシュラン・プライマシー4で、濡れた路面でのブレーキングは優秀。約110km/hからの停止を、48.8mでこなしている。急制動を何度か繰り返してみたが、耐フェード性にも優れるようだ。

V60最大の魅力といえるのが、流暢な乗り心地。アダプティブダンパーを装備せずとも、傷んだグレートブリテン島のアスファルトで快適性を維持していた。ドライブモードを選ぶ手間なく、条件を問わず心地良く、理想的な設定といえる。

ただし舗装の剥がれた穴の処理は、やや苦手な様子。強い衝撃が届くことがあった。

大得意な長距離巡航 燃費は平均15.1km/L

アルミホイールはB4でも19インチとスポーティだが、シャシーの設定はコンフォート志向。それでも、ステアリングは適度に重く、反応は軽快。サスペンションは、カーブでのボディロールを巧みに抑え、平穏に郊外の道を急げる。

長めのノーズと低めのルーフラインで、風切り音は小さめ。操縦性と快適性が高度にバランスし、運転の楽しさは高くないとしても、長距離の巡航は大得意といっていい。

燃費は、日常的な条件で平均15.1km/L。高速道路での巡航では14.2km/Lへ低下したが、2022年に試乗したプラグイン・ハイブリッドのT6を1割ほど上回ってみせた。

V60 T4の英国価格は、4万5190ポンド(約949万円)。グーグル・ベースのタッチモニターに熱線内蔵ステアリングホイールなど、装備は充実している。ウルトラ・グレードを指定すれば、パノラミック・ガラスルーフや高音質なサウンドシステムなどを得る。

洗練された北欧のステーションワゴン

登場から8年が経過した、V60。部分的には旧世代感が滲むが、洗練された北欧のステーションワゴンという、固有のポジショニングは今でも魅力的といえる。

価格もお手頃なB4は、SUVとは異なる上質で賢明なファミリーカーを欲する人にとって、候補の上位へ加えたい内容にある。主なライバルよりパワフルで、スタイリングも美しい。走りのバランスにも優れる。

タッチモニターのソフトウェアは最新だが、その主張は控えめ。デジタル過多な最新モデルに対する、望ましいアンチテーゼ・ワゴンといえそうだ。

ボルボV60 B4 ウルトラ(英国仕様)のスペック

英国価格:4万9790ポンド(約1046万円/試乗車)
全長:4778mm
全幅:1850mm
全高:1432mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:7.5秒
燃費:12.4km/L
CO2排出量:143-156g/km
車両重量:1730kg
パワートレイン:直列4気筒1969cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:196ps/4750-5250rpm
最大トルク:30.4kg-m/1500-4500rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック/前輪駆動

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN

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