スーパーGT第3戦マレーシア・セパン、ポールポジションからスタートして2年ぶりの優勝を目指した19号車WedsSport ADVAN GR Supraだったが、無念の5位でチェッカーを受けることになってしまった。
スタートから懸念されていたウォームアップ性も問題なく、順調に首位をキープしていた19号車WedsSportの国本雄資だったが、9周目のGT300が絡むかたちで2番手の8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの松下信治にインを刺され、国本は接触を避けるように動いて2番手となってしまった。国本が序盤を振り返る。
【ポイントランキング】2025年スーパーGT第3戦セパン終了時点
「スタートから思ったよりもタイヤ温まってくれて、最初の5周ぐらいで結構、後ろを離していたので『このまま行ってくれ!』と思っていたのですけど、ちょっとタイヤの温度が上がってきたところで若干8号車の方がペースが良くなってきました。そしてGT300のトラフィックが始まってラインが制限されると、ペースが保てないというかロスが大きくなってしまった。そこがすごく課題かなというペースでした」
「8号車に並ばれた時、普通に前に誰もいなかったらクロスラインで全然抜き返せるような感じだったのですけど、8号車はGT300にぶつかって、それで止まって戻っていたので、ちょっとあれは意味がわからないですね」
その後はタイヤが厳しくなったことで、19号車と国本は早めの21周めピットに入った。
「ペース的には8号車のが若干良くて、少しずつ離されてしまったし、これ以上、自分のスティントを伸ばすこともできなかったので、も本当に行き詰まってるような感じでした」と国本。
後半スティントを担当した阪口晴南も、周回数が増えていくにつれて順位を落とす展開となってしまった。
「レース終盤は周回数も多かったこともあって、もう正直、タイヤがズルズルでした。グリップがなくなって厳しかったです」と阪口。結局、19号車WedsSportはポールポジションから、5位でレースを終えることになった。
「もちろん今回は大きいチャンスだったと思うし、勝ちたいというのはチームのみんなが思っていたので、こういう結果になって残念だとは思いますけど、でも、だからと言って今回のレースを100回繰り返したとしても、この順位のままだと思います。あのペースの中では、もうこれ以上の順位はないとは思っているので、特に苦しい時、セカンドスティンの周回が長いところでのパフォーマンスをもっと向上しないと、ここから上の順位はいけないと思います」(阪口)
19号車WedsSportの坂東正敬監督も、ポールからの5位にレース後は厳しい表情を見せる。
「悔しいですね。悔しい。今日はさすがトムス、37号車(Deloitte TOM'S GR Supra)あっぱれです。完敗です。ウチは37号車に比べて足りないものが多すぎましたね」
「自分たちが持ってるポテンシャル、クルマにしてもそうだし、フリー走からの路面の変化にも、やはりもうちょっと幅広い感じで戦えるようなタイヤを作っていかないといけない。レースになると、ちょっとした変化で想定していたタイヤのグリップが変わってしまう。37号車はすごいですね」と坂東監督。
優勝を争うレースができたことで、19号車WedsSportに新たな課題も見つかったようだ。予選での速さは改めて証明されたことからも、次の富士のスプリントではどのようなパフォーマンスを見せることができるだろうか。
⚫︎39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraは決勝日の午前4時すぎまで作業
前日の予選Q2でエンジン周りのトラブルに見舞われた39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra。出火の原因がタービンなのかエンジン本体なのかはこれから調査が必要とのことで、ひとまず決勝に向けてエンジンを交換することになったが、エンジンを交換したのちにエアコンの不調も発覚したことで追加の作業が発生し、結局決勝日の朝4時過ぎまで作業が続くことになってしまった。
その後の決勝では10番手スタートから、オープニングラップの2コーナーで1号車au TOM'S GR Supraを追突してしまい、ドライブスルーペナルティを受けて最後尾に後退。さらに、スタート前にグリッドにつく際のペースが規定の80km/h以下で遅すぎたということで、10秒タイム加算のペナルティが追加されて14位と言う、散々な展開でレースを終えリことになってしまった。
⚫︎スタート前に24号車リアライズコーポレーションADVAN Zがトラブルで離脱
フォーメーションラップが始まり、クルマが動き出した瞬間、24号車リアライズコーポレーションADVAN Zのマシンがコース上にストップ。そのまま動かなくなってしまった。24号車はそのままメカニックに押されてガレージへ。レース後にチームに聞くと、プロペラシャフトのトラブルとのこと。レースをスタートすることなく今回のセパン大会を終えることになってしまい、チームスタッフたちは肩を落としていた。
[オートスポーツweb 2025年06月29日]
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