【MotoGP】スプリント6連勝のマルケス、レース運びは慎重に「クアルタラロが逃げていきそうだったから、我慢した」

　ドゥカティのマルク・マルケスは、MotoGP第6戦フランスGPのスプリントで優勝。これで開幕からスプリント6連勝となった。

　マルク・マルケスは2番グリッドから好スタートを切ったものの、ポールシッターのファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）がトップをキープした。マルク・マルケスはクアルタラロがペースダウンするのを辛抱強く待ってから、オーバーテイクを仕掛けていった。

　一度はクアルタラロに抜き返されたマルク・マルケスだったが、6周目の2回目のトライでオーバーテイクに成功。半周で0.5秒ほどのリードを築くと、マルク・マルケスに追いつくライダーはおらず、マルケスがトップチェッカーを受けた。

「僕はミスをしないようにしなければいけない」

　すでにアメリカズGPとスペインGPの決勝レースで転倒を喫しているマルク・マルケス。スピードという点では、自分と張り合えるライダーがいないことを自覚している彼にとって、最大の敵は自分自身だと言える。

「安定しているので感触は良い。ファビオが逃げていきそうに見えたから、十分に我慢強く戦えた」

　ポイントリーダーだったアレックス・マルケス（グレシーニ）がスプリントを2位で終えたことで、マルク・マルケスは再びポイントリーダーの座を奪還し、弟を2ポイントリードしている。

「今回もアレックスがそこにいて、彼のレベルを再確認した」

　そうマルク・マルケスは語った。

「彼はとても上手く乗れている。一貫性が彼のストロングポイントのひとつだからね」

　マルク・マルケスは、スプリントで3位となったフェルミン・アルデゲル（グレシーニ）についても言及した。

「あのチームには、転倒したライダーを助ける家族のような雰囲気がある。だからフェルミンについても僕はハッピーだよ」