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90分に拡大、さらに大雨襲来のFP2。メルセデス終盤アタックで1-2! 角田裕毅15番手|F1カナダGP FP2

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90分に拡大、さらに大雨襲来のFP2。メルセデス終盤アタックで1-2! 角田裕毅15番手|F1カナダGP FP2

 カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台にF1カナダGPフリー走行2回目が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録した。

 FP1ではサーキットに設置されている監視カメラシステムにトラブルが発生。ほとんど走行ができずに赤旗終了となったことで、FP2は開始時間が30分前倒しされ、さらにセッションの時間も90分に拡大して行なわれることになった。

■システム障害でF1カナダGPのFP1はほぼ走行できず。続くFP2では開始を30分前倒して90分のセッションに

 セッション開始時刻の現地16時30分のコンディションは、気温は23度、路面温度は39度。ドライでのセッションスタートとなったものの、FP1でほとんど走れなかったこと、さらに雨雲がサーキットに近づいていたことで、セッション開始と共に各車が続々とコースに姿を現した。

 FP1でギヤボックスのトラブルに見舞われたアルピーヌのピエール・ガスリーも、FP2開始時点から走行を開始。この他、多くのマシンがミディアムタイヤを装着した。

 マシンにアップデートを投入しているチームも多く、アストンマーチンやウイリアムズは、持ち込んだ大型アップデートのチェックを行なった。

 セッション序盤からトップに立ったのはフェラーリのカルロス・サインツJr.。ユーズドのミディアムタイヤから早々に新品ソフトタイヤへ履き替えて1分14秒196をマークし、僚友シャルル・ルクレールが2番手に続いた。

 セッションが20分経過すると、多くのマシンは一度ピットイン。新品ソフトタイヤに履き替えてタイム計測へ出たものの、すぐに赤旗が提示される。ニコ・ヒュルケンベルグのハース『VF-23』がエンジンブローを起こし、ターン1手前で止まったのだ。

 しかしFP1とは異なり、早々にセッション再開。残り53分というところでグリーンフラッグが振られた。FP1の実質キャンセルによりタイヤの返却義務がFP2後となったこともあり、ほとんどのマシンが新品タイヤを投入していた。

 その後エステバン・オコン(アルピーヌ)にもトラブルが発生し、このセッション2度目の赤旗中断となったものの、こちらもすぐに再開となった。

 ミディアムタイヤでのロングランへ移るドライバーも多く、アルファタウリ勢は時折1分16秒台に入れるロングランペースを発揮。燃料搭載量は未知数だが、タイムだけを見るとレッドブルやフェラーリを上回るパフォーマンスだった。

 一方で、序盤にミディアムタイヤで走り込んでいたメルセデス勢はここでソフトタイヤを投入。ジル・ビルヌーブ・サーキットは通常あまり使われていないため、走行を重ねることでの路面の改善幅は大きく、ルイス・ハミルトンが1分13秒718でトップに立った。

 サーキット上空が徐々に陰り、路面温度が34度にまで低下する中、残り15分というところで、レースコントロールからウェット宣言が出された。

 この時点で雨は降っていなかったものの、レッドブルは2台にインターミディエイトタイヤを履かせ、1周だけ走行。メルセデスやフェラーリ、アルファタウリなども続いてインターミディエイトタイヤで走り、リスクを冒すことなく追加のインターミディエイトタイヤを取得の権利を得た格好だ。

 残り5分を切ったところで、サーキット北側から大雨が襲来。これまでインターミディエイトタイヤを履いていなかったドライバーもここでインターミディエイトを投入し、極低速でサーキットを周回してピットへ戻った。

 雨量がさらに増え、コース上に留まることすら難しいコンディションへと変わる中で、90分間のセッションは終了。セッション後半にタイムを出したメルセデス勢がワンツーという結果となった。ハミルトンから0.027秒遅れで、チームメイトのジョージ・ラッセルが続いた。

 サインツJr.が3番手、アロンソが4番手とスペイン人ふたりがメルセデス勢の後ろに並んだ。

 5番手ルクレール以降、フェルスタッペン、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ランス・ストロール(アストンマーチン)、ガスリーというトップ10。アルファタウリ勢は角田裕毅が15番手、ニック・デ・フリーズが16番手となった。

 グランプリ2日目以降もモントリオールは降雨が予想されており、各車はFP2ではあまりできなかったウェットでの走り込みも行なっていくことになるだろう。予選・決勝と、サプライズが起こる可能性もゼロではない。

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