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順位やタイムより“楽しさ”が最優先!塩山自動車が軽自動車レース“東北660シリーズ”に参戦する意義とは

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順位やタイムより“楽しさ”が最優先!塩山自動車が軽自動車レース“東北660シリーズ”に参戦する意義とは

お互いの参戦目的を認め合うレースでエンジョイ派の塩山自動車

軽自動車だけで戦うレース東北660シリーズで「楽しむこと」を大切にして走り続ける塩山自動車。軽自動車のレースに魅了され、耐久レースにも挑戦の場を広げています。今回は5時間耐久レースへの挑戦に密着。プロの技術を持ち寄りながらも笑顔を忘れないチームのレースとの向き合いかたを紹介します。

復権をかけるスズキ「アルト」!東北660選手権で“絶対王者”のマシンへのこだわりとは

予選を通過できなくても「楽しさ」を求めてレースに参戦

東北660シリーズの全カテゴリーに共通するコンセプトは、優勝をただひとつの目標に定める人も、参加することに意義を見出すエンジョイ派も、互いのスタイルを理解し尊重し合うことである。

そんなことからJAF公認レースで活躍していたドライバーから、まったくの未経験者までが同じフィールドで遊べる。2011年に東北660選手権がスタートしたときから、大会事務局および運営スタッフは常にそれを心がけ、すべての参加者に理解してもらえるよう訴えてきた。だからこそ現在のようなアットホームな雰囲気が醸成された。今回はそんなエンジョイ派を代表するチームを紹介したい。福島県いわき市が拠点の「塩山自動車」である。

リーダー役を務める塩山純一によると、もともとは軽自動車ではなく、トヨタ「プロボックス」や「サクシード」のレースに出ることを考えていたという。しかし、エビスサーキットで東北660選手権を見る機会があり、エントリーの多さやレベルによって細かく分けられたクラス、そして熾烈なサイド・バイ・サイドのバトルに目を奪われた。そこでスズキHA23型「アルト」を購入し、レギュレーションに沿ってマシンを製作した。

ところがレースは思った以上にレベルが高く、予選を通過するのもひと筋縄ではいかない。そんな状況が何戦か続き、モチベーションをなくしレースを去ってしまったドライバーは大勢いるが、塩山さんの気持ちは「とにかく楽しい!」であった。諦めるどころか仕事で繋がっている人に声をかけ、サーキットへ東北660選手権を見に来てもらったり、自身のマシンに乗ってもらい「布教」を続けていく。また、ひとりでレースに参加する人をサポートしたり、トラブルを起こしたクルマの手助けをしているうちに、塩山さんを中心とした仲間の輪はどんどん広がっていった。

プロ集団が実践する「壊れないこと」を最優先にしたマシンメイク

そんなとき、塩山さんが次の目標に定めたのが耐久レースである。自身を含め本格的なレースの経験こそ少ないものの、クルマやパーツの販売、メカニック、鈑金塗装の専門家など、自動車に関するプロが勢揃いしているグループだけに、おのずと役割の分担が決まり、かつ参戦コストも抑えられる。

今回の東北660耐久レース第2戦はシリーズ最長の5時間ということで、1台に登録できるドライバーが他のラウンドよりも多いため、2台体制となった。ちなみに決勝が200分のエビスサーキットでは、3台や4台でエントリーした過去もある。レース中はドライバーだけでなくメカニックから応援のスタッフまで、順位に固執しすぎず常に笑顔を絶やさず、全員で楽しんでいるのが印象的だ。

マシンは速さよりも「壊れないこと」を最優先し、チューニングよりメンテナンスに重きを置く。今回の耐久レースに持ち込んだダイハツL275型「ミラ」とHA36型「アルト」は、安全装備を除けば足まわりとブレーキ程度しか手を入れていない。HA36アルトにいたってはマフラーすら純正のままである。

しかし、クルマのトラブルがなく、接触を徹底して避けるレース運びが幸いし、終わってみればL275ミラは全24チームのなかで総合10位、HA36アルトも15位を記録した。ベストタイムはいずれも1分8秒台と、まずまずの速さである。

スプリントに加え耐久でも着々とレースの経験を積み重ね、HA23型アルト、L275型ミラ、HA36型アルトに関するノウハウも増えてきた。いわゆる本気組よりも歩みは遅いかもしれないが、少しずつ、しかし着実に力を付けている塩山自動車。今後も本来のコンセプトである「楽しむこと」を忘れず、モータースポーツ好きの輪をどんどん広げていくはずだ。

文:Auto Messe Web 佐藤 圭(SATO Kei)
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