F1で7度のチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハー。この記録は、2020年のルイス・ハミルトンに並ばれるまで、難攻不落の最多チャンピオン記録として、F1界における金字塔となっていた。
そのシューマッハーが、自身5度目のチャンピオンを獲得した2002年のシーズン序盤に走らせたF1マシン”フェラーリF2001B”が、オークションに出品されることになった。このオークションは8月16日から19日にかけて行なわれる予定で、オンラインで入札が受け付けられるという。
【ギャラリー】オークションに出品されることになったフェラーリF2001B
今回出品される車両は、フェラーリF2001Bのシャシーナンバー215とされている。このシャシーは、2002年のシーズン序盤戦、オーストラリアGPとマレーシアGPでシューマッハーがドライブしたまさにその個体であるという。しかもオーストラリアGPでは優勝、マレーシアGPでは3位に入っており、”表彰台を逃したことのない”珍しい1台であるという。
フェラーリは2002年シーズンに向けてニューマシンF2002を準備していたが、信頼性の面で開幕直後は前年型のアップデート版であるF2001Bを使用。当時のシューマッハーは「できるだけ早く新車を使いたいが、それはこのクルマ(つまりF2001B)よりも優れていて、信頼できる場合に限り」と語っていた。
このF2001Bは3リッター自然吸気V10エンジンを搭載。最高回転数は18500rpmで、約900馬力を発生していたという。車両重量は600kgで、2023年シーズンのマシン(798kg)よりも200kg近く軽い。
気になるのは落札価格だ。近年では、歴史的なF1マシンの価格が高騰しており、このマシンもかなりの高値になると予想される。
昨年、ササビーズのオークションには、やはりシューマッハーがドライブしたフェラーリF2003-GAが出品され、1490万ドル(約21億5000万円)で落札された。2017年にはシューマッハーのF2001も出品され、こちらは750万ドル(約10億8000万円)。今回のF2001Bも、同等の金額になるのは必至だろう。
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