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来年再上陸するオペルの成功は“庶民派ドイツ車”という地味キャラをどう見せるかにかかっている

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来年再上陸するオペルの成功は“庶民派ドイツ車”という地味キャラをどう見せるかにかかっている

ドイツのオペルが15年ぶりに日本に帰ってくる

少し前から話題になっていましたが、2月18日、ドイツの自動車メーカー「オペル」が、2021年後半に日本で復活すると発表しました。

2006年に撤退したオペルですが、90年代後半の最盛期には日本で年3万8000台超を売り上げたこともあります。「ヴィータ」「ザフィーラ」「ベクトラ」といったモデルを覚えている人も多いのではないでしょうか。

最近の大きな変化として、2017年にGM(ゼネラルモーターズ)傘下からプジョーやシトロエンが属するPSAグループの一員となっています。日本導入モデルなどの新世代モデルは、ハードウエア的にフランス車の血を引いていると言えるでしょう。

2021年に日本に導入されるのは下記の3車種で、価格や目標台数などは公表されていません。(※発売時には改良や変更などが加わる可能性もあります)

・「グランドランドX(写真3枚目)」
CセグメントのSUVで、「プジョー 3008」や「DS7 クロスバック」と共通のプラットフォーム。日本にはガソリン車とハイブリッド車を導入予定。
・「コルサ(写真1、2、5枚目)」(※日本では別の名前になる予定)
Bセグメントのコンパクトハッチバックで、新型は次期「プジョー 208」などと共通のプラットフォーム。日本ではガソリン車とEVを導入予定。
・「コンボ ライフ(写真4枚目)」
コンパクトMPVで、「プジョー リフター」や「シトロエン ベルランゴ」の兄弟車。日本には5名乗り/7名乗り両方を導入予定。

今回は撤退しない! 本国CEOが熱い決意を語る

現在はスタート時のディーラーとして東京・横浜・名古屋・大阪・神戸でパートナーを募集中。ディーラー名は「Autohaus(アウトハウス)+TOKYOなどの地名」となります。プジョーシトロエン系のディーラーが候補の中心になりそうですが、独立店なのか、同じ敷地や店舗でフロアを分けるのかは店舗によって異なるのかもしれません。

発表会に登壇した本国オペルオートモビルGmbHのミヒャエル・ローシェラーCEOによれば、日本は(中国、北米に次ぐ)3番目に大きな自動車市場で、クルマへの品質要求も高いなど、マーケットとして重要な存在と考えているんだとか。さらに「今回は撤退することはありません!」という決意のほども表明してくれました。

販売台数などの具体的な数字は非公表でしたが、2019年のPSAグループの日本での販売台数は1万5586台で、そのうち最も若くシェアが小さいDSブランドが676台だったというあたりがヒントになるかもしれません。「顧客満足に努めつつ、収益を高めれば台数は自然とついてくる。あるべき姿でシェアを伸ばしつつ、早急に以前の販売台数を目指す」と、ローシェラーCEOは言います。

編集的には、フランス車のように振り切れているわけではなく、ドイツ車と言っても庶民派という、輸入車では珍しい地味キャラなポジショニングをどう活かすか、ブランド戦略のさじ加減が難易度高めに思えたりもしました。とはいえ日本で買える輸入ブランドの選択肢が増えるのは大歓迎。これからはオペルブランドのニューモデル情報にも注目ですね。

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みんなのコメント

145件
  • 「今回は撤退することはありません!」
    過去に複数回撤退してるから信用できない。
  • いつの間にやらGMからPSAの傘下になってたのか
    かつてヤナセ時代はヴィータやアストラでお世話になった(壊れまくった)思い出深いオーナーもいるのでは
    日本導入のうち コンボ ライフはプジョー リフターやシトロエン ベルランゴのフェイスリフト版…同じクルマ3車種も日本で売る必要あるのだろうか
    ドイツ製といっても安かろう悪かろうのイメージだし、珍車扱いで終わると思うけど…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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