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復帰後初優勝を飾ったM.マルケス「ミック・ドゥーハンとの30分の会話が手助けになった」/MotoGP第8戦決勝トップ3コメント

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復帰後初優勝を飾ったM.マルケス「ミック・ドゥーハンとの30分の会話が手助けになった」/MotoGP第8戦決勝トップ3コメント

 MotoGP第8戦ドイツGPの決勝レースがザクセンリンクで行われ、MotoGPクラスで優勝を飾ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、2位のミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、3位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が会見に出席。レースを振り返った。
 
■マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/決勝:優勝

「まだ何が起こっているのかわからないよ。僕の(レース)キャリアのなかでもすごく厳しい時間だった。この優勝は、今後の後押しになるだろう。厳しい状況にあるときにはね」

MotoGP第8戦ドイツGP:M.マルケス、復活の優勝。オリベイラの猛追を振り切り、1年半ぶりに表彰台の頂点に立つ

「3戦連続、転倒でレースを終えてここ(ザクセンリンク)に来た。身体的にだけじゃなく、精神的にもきつかった。フィニッシュラインを超えたときに、僕を助けてくれたすべての人たちのことを思ったよ。一人では不可能なことだった。支えてくれる人やチーム、ドクター、理学療法士、マネージャー、家族、友人が必要だった。彼らは僕がカムバックするのをすごく助けてくれたんだ」

「きっと次のレースでは、また本来の状況に戻るだろうね。でも今日は楽しむとき、みんなに感謝するときだ。特に、ホンダには感謝したい。ここまで僕を信じてくれた。チームにも感謝している。僕にとっては、素晴らしい、すごく大事な優勝になるだろう。もちろん、HRCファミリーにとってもね」

「これまでよりも身体的な限界があまりない状況で走る、初めての週末になるだろう、と木曜日に言っていたと思う。ここは右コーナーが少なく、つまりタイムをロスするコーナーが少ないからね。左コーナーでもまだライディングポジションが100パーセントというわけではないけれど、速く走るのには特に問題ない。こうしたすべてがこの結果につながった」

「今日は完ぺきなスタートが切れて、1周目もパーフェクトだった。雨が落ちてきたのがわかって、『今日は僕の日だ』と思ったよ。攻め続け、以前のように走っていた。それからギャップを築いたけれど、ミゲール(・オリベイラ)が僕に追い付こうとしているとわかった。きっと難しいだろうと思ったけど、自分を信じていた。攻めるのも、自信を持つのも大変だったけれどね。困難な状況であるということ以上に、3戦連続での転倒について考えていたんだ。だから、今日は完走するのも大事なことだった。そして、素晴らしい形でそれを成し遂げたんだ」

「怪我をしたときには、また強いライダーとしてカムバックできると思っていたよ。でも、MotoGPバイクにポルティマオ(第3戦ポルトガルGP)で乗ったときから、自分のレベルが(トップから)程遠いことがわかったんだよね。そしてその時点で、今後のレースが厳しいものであることがはっきりした」

「だから、すべてを忘れて自分と自分の仕事に集中していた。つまり、外からのコメントはすべて忘れて、チームと、僕を助けてくれる人たちに耳を傾けることに集中したということなんだ」

「僕は役立つコメントを見つけようともした。つまり(WGP 500ccクラスで5度のチャンピオンを獲得した)ミック・ドゥーハンとの電話での会話のことなんだけど。ムジェロで彼と会って、1992年に彼が今の僕と同じような状況だったと知った。そのあと30分ほど電話で話をして、彼が話すことをすべて、よく聞いた」

「ドゥーハンはそのときの状況を説明してくれたんだけど、それは僕とまったく同じ状況だった。バイクを理解しようとし、思うように走れず、ミスをして転倒もした。あるレースでは速く、あるプラクティスでは遅い。でもそれがなぜだかわからない……。あのミック・ドゥーハンとの会話のおかげで、プッシュし続けることができたんだ」

■ミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)/決勝:2位

「今日のパフォーマンスには満足だよ。レースのキーポイントは、雨が落ちてきたときだ。マルクはすぐにグリップレベルを理解して、(後方との)ギャップを築いた。そのとき彼のすぐ後ろにいなかったから、僕としては理想的な状況ではなかった。僕が集団のなかにいる間に、マルクは差を広げていた」

「それから2番手に上がって、すごくがんばったよ。彼にプレッシャーをかけ、できる限りのことをした。タイヤをマネジメントするには難しい状況だったけれどね。マルクに挑むには、かなりタイヤを使ってしまっていたから。そして、マルクがレースをコントロールしているように感じていた。残り3周から最後まで、彼は少しプッシュしていた。そのときには、僕はもう“空っぽ”だったよ。そこで決めたんだ。僕はバイクをピットにちゃんと戻そう、2位を獲得しようってね」

「シーズン序盤、自分たちの状況をどう好転させればいいのか、ほんとにわからなかったよ。テストチームからやってきたパーツに頼ったりもしたね。僕たちは、グループですごくいい仕事をしたと思うんだ。(KTMの)4人のライダーで取り組み、そしてテストチームのダニ(・ペドロサ)は第三者的立場にいて、すごく貢献してくれた。このプロジェクト全体に、とても貴重な情報を提供してくれたんだ」

「そして、この接戦のカテゴリー、グリッドの中で、少しずつ力を発揮している。それぞれのディテールのどこを最大限に引き出せるかわかれば、前に進める。そしてまた、レースでの完走も必要だ。ポテンシャルを示しても、完走できなかったレースもある。そして、ムジェロでは少しよくなって、こういう風に続けていく必要があると、情報を得ることができた」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:3位

「とてもいい日だったよ。今朝、セクター2がよくないところだとわかった。きっと苦しいレースになるだろうと思っていたよ。そしてレースでは、6、7コーナーですごく遅かった。ほかの部分では問題なかったんだけど。午前中、チームには『ペースはいいんだけど、優勝争いは難しいみたいだ』って伝えた」

「彼ら二人(マルク・マルケスとオリベイラ)はとても速かった。目標はドゥカティの前でフィニッシュすること、表彰台を獲得すること。そしてそれを成し遂げた。かなり苦しいというわけではなかったけれど、以前のレースのような感じではなかったんだ」

「(1周目の)1コーナーはかなり悪かったよ。スタートはよかったんだけど、1コーナーでブレーキを遅らせるのは難しかったんだ。そこは僕が努力しないといけなかったところで、フィーリングがよくなかった」

「雨が降り始めたとき、(フラッグ・トゥ・フラッグのレースになった)ル・マンを思い出した。あのときはよかったんだけれども、オーバーテイクが恐ろしかったレースだ。ミゲールが2番手に上がったとき、マルクとミゲールがすでに離れていっているとわかった」

「それで、アレイシ(・エスパルガロ)とジャック(・ミラー)の後ろでタイヤをマネジメントした。このレースでは、マネジメントや冷静に対処することなどの多くを学んだよ。こういう風にフィーリングがないとき、表彰台を獲得するのはとても重要だ」

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