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「キャデラックらしさ」が随所に光る“アメリカンラグジュアリーSUV”がついに上陸! 世界で高評価を獲得する新型「リリック」ってどんなクルマ?

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「キャデラックらしさ」が随所に光る“アメリカンラグジュアリーSUV”がついに上陸! 世界で高評価を獲得する新型「リリック」ってどんなクルマ?

キャデラック初のフル電動SUV「リリック」とは?

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは2025年3月7日、キャデラック初のBEV(電気自動車)である「リリック」の日本仕様を発表しました。

【画像】「えっ!…」キャデラック初のBEVが上陸! これがアメリカンラグジュアリーを体現する電動SUV「リリック」です(30枚以上)

 120年以上の歴史を誇るキャデラック初のBEVとなった電動SUV「リリック」は、新時代のラグジュアリーとオリジナリティを追求。排ガスゼロの実現のために生まれた、キャデラックの未来を切り拓く重要なモデルと位置づけられています。

 2023年に米国で販売がスタートした「リリック」は、これまでアメリカで92件の特許を取得。最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、そして細部に至るまで緻密なつくり込まれたデザインを融合させることで、ラグジュアリーカーの世界に新たなスタンダードを確立しています。

 その評価は世界的に高く、ドイツのラグジュアリーカー・オブ・ザ・イヤーをアメリカ車として初受賞。キャデラックらしい個性的なデザイン、かつてないドライビングフィール、そして優れた快適性が高評価の要因となっています。

 今回発表された日本仕様のボディサイズは、全長4995mm、全幅1985mm、全高1640mm、ホイールベース3085mmという堂々としたもの。

 エクステリアは、伸びやかなサイドビューとルーフライン、流れるようなフロントピラーとウエストライン、そして3mを超えるロングホイールベースや21インチという大径ホイールにより、ラグジュアリーBEVらしい風格と優雅さを創出しています。

 往年の名車のヘリテージを受け継いだ、キャデラックの新世代デザイン言語を採り入れたフロントマスクは、ブラックのクリスタルシールドの中央にクリアの“キャデラッククレスト”が鎮座。「リリック」が次世代のBEVであることを印象づけています。

 加えて、キャデラック車であることがひと目で分かる縦長のLEDヘッドランプは、上部のLEDウインカーとともに存在感を主張。美しいワイド&ローのフロントマスクを際立たせています。

 往年のキャデラック車を想起させるリア回りには、1967年型「エルドラド」のオマージュとするコンビネーションランプを採用。スポーティなスタイリングを強調するアクセントになっています。

 対するインテリアは、特にコックピット回りに採用されたシンプルかつダイナミックな造形が目を惹きます。

 ドライバーの正面には、湾曲した33インチのカラーLEDディスプレイを装備。9Kにも匹敵する高解像度を誇る同ディスプレイは機能別に3つのゾーンで区切られており、多彩な情報がドライバーに瞬時に伝わるよう配慮されています。

 センターコンソールは宙に浮いているかのようなデザインが特徴で、リアルウッドのパネルが上質さと未来的な印象を演出します。

 そんなインテリアで注目したいのがドアパネル。業界初のレーザーエッチングバックライトを配しており、きらめくような光の動きを生み出す“KOMOREBI(こもれび)”がキャビン全体を温かみのある空間に演出します。

 また、ローレット加工が施されたロータリーコントローラーは高級感にあふれ、ウッドパネルに映える鈍い輝きを創出します。

 シートは、レザーのような動物由来ではないサステナブルな表皮“インタラックス(Inteluxe)”を標準で設定。前席にはヒーター&ベンチレーションを、後席にはヒーターを内蔵するほか、クッション自体に新開発の高密度フォームを採用し、ロングドライブでも快適に過ごせるよう配慮されています。

 リアシートの足元は、電動車の強みを活かしてクラストップレベルの広さを実現。さらに、クラス最大級の大きさを誇る電動サンシェードつきガラスルーフから差し込む光が、キャビンを美しく演出します。加えて、ドアパネルやフットウェルには、好みに応じた照明色に調整できる126色のアンビエントライトを装備。キャビンを華やかに彩ります。

 ちなみに、電動開閉式リアゲートを備えたラゲッジスペースは、通常状態で793リットル、リアシートの背もたれを倒した状態で最大1722リットルと大容量。利便性や実用性もしっかりと追求されています。

522ps/610Nmを発生する超パワフルなパワートレイン

 キャデラック初のBEVとなる「リリック」は、全く新しいBEV専用のプラットフォームを採用。出力タイプを選択できる駆動用モーターを始め、電力の変換や制御、供給を統合した電動パワートレインと、大容量のバッテリーセルを組み合わせた独自のモジュラーシステムで構成されています。

 前後の車軸にそれぞれモーターを搭載するデュアルモーター仕様のe4WDシステムにより、優れた俊敏性と優れた動力性能、そして長い航続距離を実現。ふたつのモーターは、トータル最高出力約522ps(384kW)、最大トルク610Nmを発生します。

 この前後モーターを独立制御することで、「ツアー」、「スポーツ」、「スノー/アイス」、「マイモード」という4種のドライブモードに準じたトラクションと安定性を確保。通常はエネルギー効率を優先して電費を抑える一方、必要に応じて前後の駆動トルクを最適化します。

 車体下部に水平に配置されたバッテリーは前後タイヤ間に収められ、低重心化による安定性の向上と構造上の強度確保を実現。前後重量配分は理想的な50:50としています。

 また、マルチリンク式フロントサスペンションと、精密な制御&補正をおこなえるトルクオーバーレイを導入したステアリングシステムにより、車両重量2650kgというヘビー級ながら正確なハンドリングを実現。タウンユースからダイナミックな走行シーンまで、あらゆる場面に対応します。

 BEVで気になる走行用バッテリーは95.7kWhと大容量で、1回の充電で最長510kmの走行が可能。急速充電は日本のCHAdeMo規格に対応しています。

 ここで注目は回生ブレーキ機能で、アクセルペダルだけで加速から停止まで操作できるスムーズなワンペダルドライブを実現。一般的なBEVの約2倍の性能を誇る最大0.4Gの回生ブレーキで回生されたエネルギーはバッテリーに送られ、航続距離の延長に貢献します。

 なお、回生ブレーキのレベルは3段階から調節可能。ステアリングのパドルを使用しての回生ブレーキ操作も可能で、パドル操作のみで完全停止まで制御することができます。

●優れた静粛性とハイクオリティサウンドが快適なキャビンを演出

「リリック」の高剛性ボディは、優れた静粛性にも貢献しています。

 ボディのあらゆる部分に吸音材や制振材を施すことで、ノイズを減らして騒音を低減。また、フロントとサイドには二重ガラスを採用するほか、リアガラスには厚さ5mmの強化ガラスを採用しています。

 加えて、次世代型のアクティブノイズキャンセレーションを搭載。車体四隅に配置した3軸加速度センサーでタイヤからの振動を検知し、それをキャビン内のマイクセンサーで検知したノイズと合わせることで不快な侵入音をシャットアウトし、ハイレベルな静粛性を追求しています。

 一方、キャビンには、マイクとヘッドホンの世界的なブランド・AKGが手がけた19個のスピーカーをレイアウト。全方位から立体的なナチュラルサウンドで乗員を包み込み、豊かな音響空間を構築します。

* * *

 今回発表された日本仕様の「リリック」は、全モデルとも右ハンドル仕様。ボディカラーは「クリスタルホワイト トライコート」、「ステラーブラック メタリック」、「アージェントシルバー メタリック」の3色が設定されています。

 組み合わされるインテリアは、“インタラックス”トリムの「スカイクールグレーサントリーニブルーアクセント」に加え、オプションでフルレザーの「ジュニパー ウィズ スカイクールグレーアクセント」を選ぶことができます。

 気になる価格は1100万円(消費税込)。キャデラック初のBEVとなったラグジュアリーな電動SUV「リリック」。その日本仕様は2025年5月以降にデリバリー開始予定となっています。

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