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世界最強トラクターに乗ってみた! ジョンディア 9RX(1) 926psで34.5t、農地の怪物

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世界最強トラクターに乗ってみた! ジョンディア 9RX(1) 926psで34.5t、農地の怪物

世界で最も高馬力な量産トラクター

ジョンディア社のウェブサイトを見ると、「馬力の高いトラクター」として9RXシリーズが紹介されている。正直、アメリカのメーカーにしては控えめな表現だと思う。何しろ、本当は世界で最も高馬力な量産トラクターなのだから。

【画像】世界最強トラクター ジョンディア 9RX 830 荒れた農地も余裕? 屈強オフローダーたち 全120枚

今回試乗したのは、ジョンディア 9RX 830。クルマと同様に、9RXはモデル名。それに続く数字は、力強さを示している。830の場合、オーバーブーストを効かせれば926psを発揮するそうだ。しかも、何時間も連続してこの馬力を維持できるらしい。

化け物のようなトラクターは、扱いやすく信頼性も高い。基本的には、農夫1人で運転できるように設計されている。朝から晩まで。

大規模な農場が広がる英国でも、9RX 830ほどの大型モデルを見かけることは殆どない。グレートブリテン島も、実際はそこまで大きな島ではない。大陸の広大な農場で巨大な耕作機械を引っ張り、効率的に収穫し、利益を得るために作られている。

全長8829mm クローラーが支える3万4473kg

トラクターへ求められる要素は、大まかに3つあるといえる。1つ目は、不整地での確かなグリップ力と牽引力。これにはトラクター自体の重さと、充分なパワーも必要になる。有能なオフローダーでもある程度満たしているが、9RX 830は桁が違う。

全長は8829mm、全幅は2997mm、全高は3774mmあり、車重は3万4473kg。普通に一般道を運搬できるサイズではない。

4本や8本のタイヤでは、この重さを支えることが難しい。柔らかい土壌を激しく荒らし、ハマってしまうはず。そこで、幅が762mmある無限軌道、クローラーを履いている。これで荷重を分散させ、1平方cm当たりの荷重を0.58kgへ抑えている。

その内側の頂部には、直径1.2mの駆動用ホイール。大きなギザギザでクローラーを掴み、パワーが伝達される。「駆動用のラグ(ギザギザ)が大きいほど、路面へ強いパワーを伝えられます」。ジョンディア社の技術者、ハーベイ・コール氏が説明する。

直6ツインターボは1万7993cc 燃料タンク1500L

巨大なボンネット内に隠れているのは、1万7993ccの直列6気筒ツインターボディーゼル。レブリミットは1900rpmと低い。燃料タンクは1500Lあり、場所はキャビンの真下。燃料の量に関わらず、前後の重量配分が均等になるよう考えられている。

9RX 830は四輪駆動で、前後にはロック可能なデフが備わる。トランスミッションは、21速オートマティック。コールは、これを「心臓部」だと表現した。公道を走る量産車ではないから、微粒子フィルターやアドブルーは備わらない。

シャシー後方には、油圧タンクと3基のポンプ、パワーの出力機構、牽引バーなどが装備されている。大型機械を牽引することへ特化し、小型トラクターと比較すると、ヒッチの種類は少ないそうだ。油圧ポンプは、毎分424Lの動作オイルを送れるとか。

シャシー中央には、左右へ曲がる関節がある。見かけによらず、機動性は高いらしい。

農作業を快適にこなせそうなキャビン

サスペンションで吊り下げられたキャビンへ乗り込むには、グラブハンドルを掴んで、7段のハシゴを登ることになる。エンジンがかかった状態では、粉塵が入らないよう、車内は僅かに加圧されている。ドアを閉めるのに、予想より力がいる。

補助席の奥にある運転席は、座り心地が良い。小さなステアリングコラムを挟んだペダルは、大きく踏みやすい。油圧パワーステアリングは、バイワイヤ制御。視界は清々しいほど広い。ガラスの総面積は6.86平方mあるとか。天井もガラス張りだ。

回転するシートには、ヒーターとベンチレーション、マッサージ機能を内蔵。大きなハードスイッチとタッチモニターで構成されるインターフェイスは、ジョンディアの他モデルと概ね共有する。右側のアームレストに、農耕機械の操作コンソールが備わる。

車載システムは、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに対応。オーディオの音質も悪くなく、強力なエアコンが装備され、農作業を快適にこなせそうに思える。

気になる走りの印象とスペックは、ジョンディア 9RX(2)にて。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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