5番目の「N」モデル
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】ヒュンダイ・コナN【標準モデルやライバルSUVと写真で比較】 全132枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ヒュンダイのクロスオーバーであるコナは、i20、i30、i30ファストバック、ヴェロスターに続き、「N」のバッジを冠した5番目のパフォーマンスモデルとなる。ヒュンダイは、2022年末までにNおよびNラインシリーズを18車種に拡大する計画を発表している。
コナNの価格は3万5395ポンド(約537万円)で、注目を集めつつあるパフォーマンス・クロスオーバー市場において、フォード・プーマSTとフォルクスワーゲンTロックRの間に位置している。
欧州での発売当初は1グレードのみの設定となるが、300~565ポンド(約4万5000円~8万5000円)の追加料金でオプションの塗装仕上げを選択することができる。
i20 Nがホットハッチとしてフォード・フィエスタSTに挑む一方で、コナNは、これまで直接のライバルがいなかったプーマSTをターゲットにしている。
しかし、コナNは、i20よりもi30 Nとの共通点が多く、パフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスの向上を目的とした「モータースポーツにインスパイアされた」一連の機能を備えている。
スポーツ仕様のDCT
ターボ付きの2.0L 4気筒ガソリンエンジンは、最高出力280ps、最大トルク40kg-m(フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツとほぼ同等)を、ヒュンダイの8速デュアルクラッチ・トランスミッション「N DCT」を介してフロントアクスルに供給し、「より良い加速とより速いシフトアップ」を実現するという。
このトランスミッションには、ヒュンダイが「ドライバーの顔をほころばせること間違いなし」と言う3つの「ハイパフォーマンス」モードが用意されている。
1つ目の「Nパワー・シフト」は、アクセル入力が90%を超えたときに作動する。シフトアップ時のトルク低下を緩和してスムーズな加速カーブを実現するとともに、エグゾーストのバックファイアを発生させる。
2つ目の「N グリン・シフト」は、「最も適切なギア」に瞬時にシフトダウンすることで、20秒間最大のパフォーマンスを発揮する。ヒュンダイによれば、このモード(40秒ごとにしか使用できない)は、サーキットでは特に有効で、路上では合流や追い越しの際に役立つという。
3つ目の「Nトラック・センス・シフト」は、サーキット走行に適したモードで、ドライバーの行動に基づいてシフトチェンジを最適化し、ラップタイムを短縮する。
シャシーも大幅強化
直進性能については、1510kgのコナNは、ローンチコントロールを作動させると、0-100km/h加速を5.5秒で走り抜け、最高時速は240km/hに達する。
足回りでは、専用のピレリPゼロ・パフォーマンス・タイヤを軽量の19インチ鍛造合金ホイールに装着。フロントとリアのブレーキを大幅に強化するとともに、ボディを強化してコーナリング時の安定性を向上させている。そのオールラウンドなパフォーマンスは「妥協のないもの」だと謳われている。
特に注目すべきは、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eLSD)の採用だ。これは、ヒュンダイが「Nコーナー・カービング・ディファレンシャル」と呼んでいるもので、アンダーステアとホイールスリップを低減することで、より高速でのコーナリングを可能にしている。
電動アシストステアリングは、正確性、ダイレクト感、フィードバックを重視してチューニングされており、電子調整式サスペンションは、ボタンを押すだけで硬さを変更することができる。
ブルーの専用カラーリング
コナNは、目立つエアロパッケージ、色分けされたバンパー、ワイドトレッドのホイールデザインなどにより、標準のコナとは異なるスタイリングとなっている。また、Nモデルのトレードマークである「パフォーマンス・ブルー」にインスパイアされた専用色ソニック・ブルーが設定されており、インテリアのアクセントとしても使われている。
インフォテインメント・システムにも改良が加えられており、10.0インチのタッチスクリーンとデジタルディスプレイは、Nまたはスポーツモードを選択すると、「すべてのドライビング・エクスペリエンスにゲームのような次元を与える」という。
ラップタイムやサーキットマップなどの重要な情報がゲーム感覚で表示され、ボタンを使ってドライバーの好みに合わせて設定することができる。
ヒュンダイは、Nブランドの拡大により、「主要な車両セグメントごと」にスポーツテイストのモデルを投入するとしている。Nブランドの担当副社長であるティル・バルテンベルグは、「Never just drive(ただ走るだけではない)」という新しいNのスローガンを「ヒュンダイNの将来的な電動化の指針」として挙げており、EVのホットバージョンも視野に入れている。
新しいE-GMPアーキテクチャーの「驚異的な柔軟性」のおかげで、新型EVのアイオニック5がその候補となっているようだ。
また、ヒュンダイは、コナNが「SUVのラインナップ拡大の可能性を予告している」と述べ、ツーソンやサンタフェのパフォーマンスモデルが検討されていることを示唆した。
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みんなのコメント
その内容(出力曲線)はどうなんだろうね。
最大トルクの範囲が狭けりゃ「ゴルフと同等」とは言えないんじゃないかな。