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【コンパクトな高性能SUV】新型ヒュンダイ・コナN 欧州発表 280psに8速DCT

掲載 更新 17
【コンパクトな高性能SUV】新型ヒュンダイ・コナN 欧州発表 280psに8速DCT

5番目の「N」モデル

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】ヒュンダイ・コナN【標準モデルやライバルSUVと写真で比較】 全132枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ヒュンダイのクロスオーバーであるコナは、i20、i30、i30ファストバック、ヴェロスターに続き、「N」のバッジを冠した5番目のパフォーマンスモデルとなる。ヒュンダイは、2022年末までにNおよびNラインシリーズを18車種に拡大する計画を発表している。

コナNの価格は3万5395ポンド(約537万円)で、注目を集めつつあるパフォーマンス・クロスオーバー市場において、フォード・プーマSTとフォルクスワーゲンTロックRの間に位置している。

欧州での発売当初は1グレードのみの設定となるが、300~565ポンド(約4万5000円~8万5000円)の追加料金でオプションの塗装仕上げを選択することができる。

i20 Nがホットハッチとしてフォード・フィエスタSTに挑む一方で、コナNは、これまで直接のライバルがいなかったプーマSTをターゲットにしている。

しかし、コナNは、i20よりもi30 Nとの共通点が多く、パフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスの向上を目的とした「モータースポーツにインスパイアされた」一連の機能を備えている。

スポーツ仕様のDCT

ターボ付きの2.0L 4気筒ガソリンエンジンは、最高出力280ps、最大トルク40kg-m(フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツとほぼ同等)を、ヒュンダイの8速デュアルクラッチ・トランスミッション「N DCT」を介してフロントアクスルに供給し、「より良い加速とより速いシフトアップ」を実現するという。

このトランスミッションには、ヒュンダイが「ドライバーの顔をほころばせること間違いなし」と言う3つの「ハイパフォーマンス」モードが用意されている。

1つ目の「Nパワー・シフト」は、アクセル入力が90%を超えたときに作動する。シフトアップ時のトルク低下を緩和してスムーズな加速カーブを実現するとともに、エグゾーストのバックファイアを発生させる。

2つ目の「N グリン・シフト」は、「最も適切なギア」に瞬時にシフトダウンすることで、20秒間最大のパフォーマンスを発揮する。ヒュンダイによれば、このモード(40秒ごとにしか使用できない)は、サーキットでは特に有効で、路上では合流や追い越しの際に役立つという。

3つ目の「Nトラック・センス・シフト」は、サーキット走行に適したモードで、ドライバーの行動に基づいてシフトチェンジを最適化し、ラップタイムを短縮する。

シャシーも大幅強化

直進性能については、1510kgのコナNは、ローンチコントロールを作動させると、0-100km/h加速を5.5秒で走り抜け、最高時速は240km/hに達する。

足回りでは、専用のピレリPゼロ・パフォーマンス・タイヤを軽量の19インチ鍛造合金ホイールに装着。フロントとリアのブレーキを大幅に強化するとともに、ボディを強化してコーナリング時の安定性を向上させている。そのオールラウンドなパフォーマンスは「妥協のないもの」だと謳われている。

特に注目すべきは、電子制御式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(eLSD)の採用だ。これは、ヒュンダイが「Nコーナー・カービング・ディファレンシャル」と呼んでいるもので、アンダーステアとホイールスリップを低減することで、より高速でのコーナリングを可能にしている。

電動アシストステアリングは、正確性、ダイレクト感、フィードバックを重視してチューニングされており、電子調整式サスペンションは、ボタンを押すだけで硬さを変更することができる。

ブルーの専用カラーリング

コナNは、目立つエアロパッケージ、色分けされたバンパー、ワイドトレッドのホイールデザインなどにより、標準のコナとは異なるスタイリングとなっている。また、Nモデルのトレードマークである「パフォーマンス・ブルー」にインスパイアされた専用色ソニック・ブルーが設定されており、インテリアのアクセントとしても使われている。

インフォテインメント・システムにも改良が加えられており、10.0インチのタッチスクリーンとデジタルディスプレイは、Nまたはスポーツモードを選択すると、「すべてのドライビング・エクスペリエンスにゲームのような次元を与える」という。

ラップタイムやサーキットマップなどの重要な情報がゲーム感覚で表示され、ボタンを使ってドライバーの好みに合わせて設定することができる。

ヒュンダイは、Nブランドの拡大により、「主要な車両セグメントごと」にスポーツテイストのモデルを投入するとしている。Nブランドの担当副社長であるティル・バルテンベルグは、「Never just drive(ただ走るだけではない)」という新しいNのスローガンを「ヒュンダイNの将来的な電動化の指針」として挙げており、EVのホットバージョンも視野に入れている。

新しいE-GMPアーキテクチャーの「驚異的な柔軟性」のおかげで、新型EVのアイオニック5がその候補となっているようだ。

また、ヒュンダイは、コナNが「SUVのラインナップ拡大の可能性を予告している」と述べ、ツーソンやサンタフェのパフォーマンスモデルが検討されていることを示唆した。

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みんなのコメント

17件
  • こんなのに乗ってコナゴナになりたくないな
  • > 最高出力280ps、最大トルク40kg-m(フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツとほぼ同等)
    その内容(出力曲線)はどうなんだろうね。
    最大トルクの範囲が狭けりゃ「ゴルフと同等」とは言えないんじゃないかな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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