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GTE規定は2023年で終了。GT3ベースの新カテゴリーが2024年ル・マン/WECに誕生へ

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GTE規定は2023年で終了。GT3ベースの新カテゴリーが2024年ル・マン/WECに誕生へ

 8月20日、FIA世界自動車連盟とACOフランス西部自動車クラブは「GT3プラットフォームに基づく」新しいフォーミュラが、2024年からのル・マン24時間レースとそれに関連するWEC世界耐久選手権などのチャンピオンシップにおいて、現行のGTEに置き換えられることを共同で確認した。

 FIAエンデュランス・コミッションのプレジデントを務めるリシャール・ミルは、今週末に開催される第89回ル・マン24時間を前に行われたACOの年次記者会見の場で、この移行について説明した。

『GTDプロ』は大部分でGTDと同様の規則に。シリーズのボスは「各々12台」の参戦を見込む/IMSA

 現在、WECやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどで採用されているGTEレギュレーションは2023年まで継続され、以後は世界中のGTカーシリーズで採用されているFIAのグローバルGT3フォーミュラに置き換えられる。

 現在のところ、ACOが承認するGT3の新しいクラスが標準仕様のGT3カーで構成されるのか、一部が技術的に変更された車両で構成されるのかは不明だ。

 この動きはランボルギーニやアウディ、メルセデスAMG、ホンダなど、現時点でGTEマシンを製造していないGT3メーカーにもWEC、ELMS、ル・マンのGTカテゴリーに参戦する道が開かれたことを意味する。

 なお、GT3カーはすでにAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズと、ミシュラン・ル・マン・カップへの参戦が認められている。

 昨年末のアストンマーティンの撤退によって、フェラーリとポルシェのみとなったWECのGTEプロクラスは来年以降、廃止されるもとのみられていたが、2023年末まで継続されることとなった。1年以上型落ちとなったマシンの使用が義務付けられるGTEアマクラスでも同様に、2023年の最終シーズンまで現行規定が継続される予定だ。

「ACOとFIAにとって、GTはつねに重要なパラメーターだった」とミルは語った。

「多くのアマチュアドライバーがレースに参加できることは、我々にとって重要なことだ。現在の状況では、2023年まで現行カテゴリーであるGTEを維持する予定だ」

「しかし2024年以降は現在のGT3プラットフォームに基づく新しいGTカテゴリーが誕生することになる。我々の目標は今年の上半期にこのトピックに取り組むことだ」

「これらすべてが今年の年末までにFIA世界モータースポーツ評議会で最終決定することを望んでいる」

■ACOとIMSAがパートナーシップを延長

 2024年にGTEをGT3ベースのカテゴリーに置き換えるという決定は、今年1月にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権が、年々その数を減らしているGTEベースのGTLMクラスをGT3ベースのカテゴリーに切り替えることを発表した後に行われた。

 北米シリーズの新しいGTカテゴリーは現在のGTDクラスに加えて、オールプロのラインアップを認めるGTDプロとして行われる予定だ。

 なお、本件とは直接の関係はないが、20日行われたカンファレンスではACOとIMSAのパートナーシップの延長が発表され、両団体が今後10年間にわたって協定を結ぶことが確認された。
 
 ACOとIMSAは今年、ル・マン・ハイパーカー(LMH)規定とIMSAシリーズが2023年に導入するLMDhプラットフォームの“コンバージェンス(収束、収斂の意)”を実現させ、WECとウェザーテック・スポーツカー選手権のトップクラスを戦う双方のクルマが、互いのシリーズを行き来することを可能にしている。

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みんなのコメント

2件
  • これを機に日本のメーカーにもGT3に本気になって欲しい。
  • 木村選手のようにスーパーGTとWECにW参戦する選手が増えて欲しい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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