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レクサスがフラッグシップSUVの新型「LX」を公開

掲載 更新 29
レクサスがフラッグシップSUVの新型「LX」を公開

LEXUS LX(プロトタイプ)

LEXUSは、新型「NX」に続く次世代LEXUS第2弾モデルとして、多様化するユーザーのニーズやライフスタイルに寄り添うことを目指すブランドの姿勢を示すべく、新型「LX」をサウジアラビア王国ならびにアラブ首長国連邦で初公開すると同時に、オンラインでも映像を公開した。日本での発売は、2022年初頭を予定している。

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LEXUSは、1989年の創業以来、常にイノベーションの精神を貫き、ユーザーに新たな技術や価値を提供することに挑戦し続けてきた。LXは1996年に北米で発売されて以来、「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」をベースに、乗り心地や静粛性などを磨き上げることで、世界中のあらゆる道での運転に耐えうる運動性能と、上質な乗り心地を両立するLEXUSのフラッグシップSUVとして好評を得て、2021年8月末時点で約50か国、累計約50万台を販売してきた。

新型LXは、いかなる場所においても快適で上質な時間を乗員へ提供しつつ、ユーザーのライフシーンを一層豊かなものに昇華させる。「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を確保するために、伝統とも言えるボディオンフレーム構造を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化、デジタル開発による高剛性ボディの実現などを通じ、クルマの素性を刷新。

また、高出力、高トルクのV6 3.5Lツインターボガソリンエンジンや電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を搭載することで、オンロード、オフロードともにユーザーがLEXUSらしい運転を満喫できるよう走行性能を追求した。これら素性の刷新や新たなパワートレーンの採用は、環境性能の向上にも寄与し、従来型に比べ、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約20%低減、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。

過酷なオフロードにおいては、より安心で快適な走行を実現すべく、インストルメントパネルにLEXUS初の12.3インチと7インチの上下2画面のデュアルディスプレイを採用するとともに、世界初採用のバックアンダーフロアビュー機能を搭載した。またユーザーの多様なライフシーンに少しでも寄り添うために、標準仕様に加え、あらゆる道を優雅に、安心して移動するための4座独立式シートをはじめとした専用設計の“EXECUTIVE”や、前後デフロック等、専用の機能を装備し、オフロード性能を最大限に高めた“OFFROAD”を新たに設定している。

デザイン面においては、NXから始まった運動性能や機能に寄与するデザインを追求しつつ、フラッグシップSUVに相応しい力強さと存在感、さらに洗練さを兼ね備えたプロポーションを実現している。また、LEXUS初採用の指紋認証スタートスイッチは、盗難リスクの低減に寄与する。

新GA-Fプラットフォームの採用や200kgの軽量化などによるクルマの素性の刷新

新型LXでは、世界中のどんな道でも、楽に、上質に運転できるように、伝統とも言えるボディオンフレーム構造は維持しつつも、走りの進化を支える基本的な素性を抜本的に見直した。新プラットフォームであるGA-Fプラットフォームの採用や、クルマの骨格を一から見直すことで、徹底した低重心化と軽量化、さらにボディ剛性の向上といったクルマの素性から刷新することで、走りの飛躍的な向上を実現している。

■新プラットフォーム採用と軽量かつ高剛性なボディ・フレーム

新GA-FプラットフォームをLEXUS初採用し、伝統のラダーフレームを刷新。最新の溶接技術の活用等により、高剛性(従来型比+20%)かつ軽量なフレームとし、衝突安全性能、静粛性、並びに走りの質を向上させた。ボディについても、高張力鋼板の採用拡大やボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化(ルーフのアルミニウム化はLEXUS初)。また、パワートレーンの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動した。これらにより従来型との車両重量比で約200kgの大幅な軽量化と低重心化、前後重量配分の改善を果たしている。ドライビングポジションの改善とも相まって、ドライバーの意思に沿う走りに貢献している。さらに軽量化は環境性能の向上にも寄与している。

そして、操舵時のボディ変形挙動をコンピューター解析し、スポット打点増し打ちやドアオープニング周り、フロアへの構造用接着剤の最適配置などによりねじり変形を抑えることで、優れたボディ剛性を実現。オフロード性能はもちろん、オンロードでの操舵応答性や手応え、リヤのグリップ感、優れた乗り心地、LEXUSらしい走りの質感を確保している。

また、乗員の生存空間はもちろん、パワーユニットや燃料タンクなどの部品も守る、優れた堅牢性を実現。悪路走行時に応力を受けやすいサイドレール断面特性を最適化し、路面からの入力に対する強度、剛性、衝突安全などの性能バランスを取るために9本のクロスメンバーを最適に配置した。さらに最大5mmの厚鋼鈑や、高張力鋼板を適材適所に配置することで、悪路走行時に受ける衝撃にも車体の歪みが抑えられ、操縦安定性や乗り心地への影響を低減する。

加えて、厚板と薄板の鋼板をレーザー溶接によって結合し、プレス成形する世界初の技術「曲線テーラード・ウエルドブランク」を用いた工法により、強度と剛性を維持したまま、大幅な軽量化を実現した。サイドレールの断面の高さを増した部分や、クロスメンバーの一部にこの技術を採用している。

そのほか、フレームにキャブマウントを介し、ボディが架装されているフレーム車の構造は、オフロードの走行時などに、ボディへ損傷を受けた場合でも、クルマの基本走行性能を支えるフレームへの影響を及ぼすことが少なく、万が一の場合でも乗員の安全を確保しながら目的地を目指す。

■あらゆる道での走破性と操縦安定性を実現するサスペンション

オフロード走破性とオンロードの操縦安定性を高次元で両立するため、フロントはハイマウントダブルウイッシュボーン式サスペンションを採用し、サスペンションジオメトリおよびコイルスプリングのばね定数を最適化。優れた車両安定性と乗り心地を両立する。また、オフロード走破性の重要なファクターであるサスペンションストロークは、リバウンド従来型比+15mmと十分な長さを確保し、優れた路面追従性と悪路走破性を実現する。

フロントサスペンション(プロトタイプ)

リヤは、信頼性の高いトレーリングリンク車軸式サスペンションを現行モデルから継承しつつ、サスペンションアーム、ショックアブソーバー配置と特性をつくり込み、車軸の動きをコントロールしやすくすることで、優れた車両安定性と乗り心地を両立。またリバウンドストロークは従来型に比べ20mm拡大し、優れた路面追従性を確保している。

リヤサスペンション(プロトタイプ)

まお、リヤショックアブソーバーをロアコントロールアームより外へ配置し、アブソーバー取付角度を車軸の動く角度に合わせた。タイヤの上下動に追従しやすくなり、アブソーバーの減衰効果を高め、路面からのショックや振動を吸収する優れた車両安定性を実現する。

■リニアでシームレスな加速を実現するパワートレーン

3.5L V6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、最高出力305kW(415PS)、最大トルク650N・mを発生。マルチホール直噴インジェクタ付D-4STの採用とロングストローク化、バルブ挟角の最適配置による高速燃焼と高効率ツインターボが力強い低速トルクと優れた過給レスポンスを生み出す。

ガソリンエンジン(プロトタイプ)

またオートマティックトランスミッションは、発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。さらに、10速化により、ギヤステップのクロス化、全体のギヤレシオのワイドレンジ化を実現し、リズミカルで心地の良い走りのリズムと、高速燃費、発進加速、オフロード性能の向上を同時に果たしている。加えて、駆動力特性と変速タイミングを最適化。高回転域までの伸びやかなトルク特性を引き出すような気持ちよい加速感を生かし、ドライバーの意思に寄り添った力強い加速を実現している。

トランスミッション(プロトタイプ)

そのほか、車体の過度な傾斜などによりオイルレベルが著しく下がった場合に油面低下を検出し、警告灯点灯によりドライバーに知らせるオイルレベルセンサーを採用。登降坂および左右の車体傾斜45度までのオイル供給性能を確保する。また、渡河や多塵環境下でのSUV特有の使用シーンを想定し、防水・防塵性能が高いベアリングやオイルシールを採用している。

「Lexus Driving Signature」を追求したオンロード走行性能

街乗りでも上質なドライブを楽しめるよう、LEXUS初のGA-Fプラットフォームの採用や、約200kgの軽量化などのクルマの素性を刷新。加えて、高出力、高トルクのツインターボエンジンやECB、EPSを搭載することで、あらゆる走行シーンで減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さと接地感、力感、安心感のある走りを実現し、「Lexus Driving Signature」をさらに深化させた。また、新AHC、AVS(Adaptive Variable Suspension system)を採用。伝統のオフロード走破性と車両安定性はそのままに、フレーム車でありながら、オンロードでの高い車両コントロール性と優れた乗り心地を実現している。

■世界中のあらゆる道での走行と安心感に寄与するAHC(Active Height Control suspension)

使用環境に応じて車高を調整可能なAHCは、選択可能な車高ポジションを拡大している。また、ショックアブソーバーとガス・油圧併用のばねと金属ばねで車高を調整する機構は踏襲しつつ、従来型では前輪のみに装着していたばねレート切り替え装置を後輪にも装備することで、車高調整にかかる時間を短縮した。

車高ポジションはNormal/Hi1/Hi2の3種類と乗降時のLowを基本とし、ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて最適な車高を自動で調整。車高の状態はメーターパネルだけでなく7インチタッチディスプレイにも表示が可能となった。また、AHCは車高調整のみならず、ピッチやロールといった車両姿勢変化にも対応し、ばねレートを随時最適化することにより旋回や加減速時の車両姿勢を安定させる機能も持ち合わせている。

アクティブハイトコントロール(プロトタイプ)

さらにトランスファーL4レンジ選択や、マルチテレインセレクトのモード選択と協調し、道路環境に合わせて、Hi1またはHi2に自動調整。Hi1、Hi2が選択された時は、車速に応じて最適な車高に自動調整し、路面との干渉回避と操縦安定性を両立する。

そして、センターコンソールディスプレイとメーターの両方に車高状態を表示することで、より容易に確認が可能となった。街中で段差を乗り越える際などには、ばねを柔らかくし快適な乗心地を、ステアリング操作時はばねを固くしてフラットな安定感を確保する。また、乗降時や走り出し時に車高を自動調整する機能もある。

■上質な乗り味を実現するAVS(Adaptive Variable Suspension system)

リニアソレノイドバルブ方式に変更したことにより、減衰力切替えの優れた応答性を実現、路面や走行状態に応じてきめ細かく、滑らかな制御を提供。街中で段差を乗り越える際などには、減衰力を低めに設定することで、快適な乗心地を、ステアリング操作時は減衰力を高めることでフラットな安定感を確保する。さらにドライブモードに併せて減衰力も変化し、ドライバーの好みに合わせた走りに貢献する。

■進化した性能を支えるタイヤ性能の向上

オフロード走行に加え、オンロード性能向上のために、LEXUS最大サイズの22インチタイヤを初採用した。18インチ、20インチ含めすべてのタイヤのばね下重量を軽減し、転がり抵抗値の最適化により、燃費性能の向上に寄与する。また、操縦安定性、乗り心地、静粛性を成立させるために最適なトレッドパターンや構造を追求したほか、ドライ、ウェット路面など、世界各地の環境やお客様の使われ方を加味しタイヤを使い分けることにより、操縦安定性と制動性能を確保している。

22インチタイヤ&鍛造アルミホイール(プロトタイプ)

伝統と先進技術を融合し、過酷な環境でも安心して運転できるように磨き上げた悪路走破性

新型LXはこれまで定評のある悪路走破性をさらに進化させた。伝統のボディオンフレーム構造とリヤのリジッドサスペンションなどのハード性能を磨き上げるとともに、マルチテレインセレクト、クロールコントロールなどのソフトウェアを進化。さらに、マルチテレインモニターやLX初のデュアルディスプレイなど、オフロードでの運転を支える様々な最新技術を導入することにより、過酷な環境においてもより安心して運転することができる。

■ヘリテージの継承

歴代のLXが引き継いできた、高い悪路走破性とゆとりある室内空間を両立するホイールベースの黄金比2,850mmを新型においても継承した。また、対地障害角(アプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングル)や最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河性能700mmは従来型同等を維持。本格オフロード車として、優れたディメンジョンを実現している。

■進化したマルチテレインセレクト

路面状況に応じたオフロード走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できるマルチテレインセレクトを、新型においても採用。従来のブレーキ油圧に加え、駆動力、サスペンションを統合制御し、選択したモードに応じて最適化。路面状況に応じた走破性能を引き出すことが可能である。

また、従来ローレンジ(L4)のみであった動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、世界中のどんな道でも楽で上質な走行を実現する機能に進化した。さらに、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化するAUTOモードを、LEXUS初採用。ドライバー自らモード切替えすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことを可能にした。

マルチテレインセレクト イメージ(岩石路)
マルチテレインセレクト イメージ(砂地)
マルチテレインセレクト イメージ(深雪路)

■オフロード走行をアシストするクロールコントロール

ドライバーに選択される5段階の速度設定に合わせて、駆動力とブレーキ油圧を自動で制御。凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際、ドライバーはアクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するためスタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減する。

クロールコントロール(プロトタイプ)

また、歴代LXの高い悪路走破性は継承しつつ、新規採用の電子制御ブレーキシステムによるリニアなブレーキ油圧制御を最大限活かすための仕様改良により、静粛性を大幅に向上。オフロード走行においても、LEXUSらしい上質な走りを実現する機能に進化させた。さらに、クロールコントロール作動中にドライバーがアクセル操作した場合にも、ドライバーの加速操作を妨げないシームレスな駆動力、ブレーキ油圧制御を実現。路面状況によってドライバーが加速したい時にもアクセル操作ができ、ストレスの少ないオフロード走行をアシストする。

■急坂路での運転負荷を軽減するダウンヒルアシストコントロール

エンジンブレーキだけでは十分減速できないような険しい急坂路を降坂する際、4輪のブレーキ油圧を自動的に制御し、タイヤロックさせること無く安定して降坂することをサポートする。スイッチ操作によって選択された車速が保たれるため、ブレーキやアクセルの操作に気を使うことなく、ステアリング操作に集中でき、運転負荷を軽減してくれる。

■先進的なデザインとオフロード走行時の機能性を両立したデュアルディスプレイ

インストルメントパネルに上下2画面のデュアルディスプレイをLEXUS初採用。上部は12.3インチのタッチディスプレイでナビゲーションやオーディオ画面を表示し、オフロード走行時にはマルチテレインモニターになる。下部の7インチタッチディスプレイは空調のコントロール画面や、マルチテレインセレクトおよびドライブモードセレクトなど走行系の画面を表示。上部画面でカメラ画像を表示しながら、下部で車両状態をリアルタイムで同時に表示することで、画面の表示を切り替えることなく、オフロード走行時の状況把握を可能にしている。

■オフロード走行に安心感をもたらすマルチテレインモニター

車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートするシステム。フロント・サイド両側・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、12.3インチディスプレイの全面に車両周辺映像をより鮮明に、滑らかな動きで映し出し、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認できる。

また、アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供し、現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで車両下の状態や前輪の位置が確認できる。さらに、車両を透過し、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する機能を追加。タイヤ付近の状況や障害物との距離感を把握でき、スタックや行き止まりからの脱出に貢献する。

マルチテレインモニター(プロトタイプ)

そして、後退時に手前で撮影された過去の映像を合成することで車両を疑似的に透過し、後輪付近を表示する世界初採用の「バックアンダーフロアビュー」は、車両後方の障害物との位置関係の把握や、後輪と路面の確認を支援。林間路、モーグル路、岩石路などでの走破性に寄与する。

多様化するユーザーのニーズに応じた新たなグレードラインアップ

次世代LEXUS第2弾モデルであるLXは、多様化する様々なユーザーのニーズに一層寄り添った開発を図り、標準仕様に加え、新たに“EXECUTIVE”と“OFFROAD”を新規設定した。“EXECUTIVE”では、オンロードはもちろん、ラフロードでも快適に過ごせる機能を備え、移動時間に安らぎを提供。また“OFFROAD”では、悪路走破性を高める専用装備によって、LEXUSの新たなオフロードイメージを提案する。

インテリアカラー“EXECUTIVE”専用サンフレアブラウン(プロトタイプ)
“EXECUTIVE”リヤシート(プロトタイプ)
“EXECUTIVE”リヤシート(プロトタイプ)

機能性と優雅さが調和したLEXUSの次世代デザイン言語に沿ったプロポーション

新型LXでは「Dignified Sophistication」をデザインキーワードとし、本格オフローダーとしての走破性を考慮しつつ、圧倒的な存在感を狙った、上質で洗練されたプロポーションをめざした。LXのデザインは、機能的本質に根差しており、エクステリアでは力強さを感じさせるとともに細部にこだわった見ごたえのある造形や、インテリアでは、乗員にとって安心感やくつろぎ感のある室内空間を実現。

また、これまで培ってきた機能性と、クルマとドライバーが直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を融合させることで、視認性と操作性の良さを実現した。

■力強さと圧倒的な存在感に洗練さを兼ね備えたフォルム

フロントピラーを車両後方へ引くキャブバックワードデザインとし、加えて骨太なボディにLEXUS最大となる22インチタイヤを採用、ダイナミックかつスマートな表現としました。また、プラットフォームを新たに開発しながら、歴代モデルの走破性から培ったホイールベースの黄金比2,850mmや対地障害角を継承している。

■風格と機能を両立させたフロントフェイス

LXにふさわしい新しいスピンドルグリルの表現として、7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成とした。一つひとつのバーの厚みをミリ単位で細かく調整することにより、デザイン性とツインターボエンジン搭載に伴う高い冷却性能を両立。また、サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとり、整流効果の高い形状とし、機能に根差したLXらしいデザインを実現。さらに、、ヘッドランプは、L字型のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状へと進化させ、さらにインナーレンズを二重化し、それぞれに異なる段差を設けることで、奥行き感と見る角度による変化を与えています。

■塊感を主張しつつ、洗練されたサイド&リヤビュー

サイドは、フロントから始まる骨太で水平軸のトルソーをリヤまで貫き、ルーフからバックウインドウへ絞り込んだクォーターピラーと、ロッカー下端からリヤタイヤ後方へ駆け上がるアンダーの流れによって、一体感のある強い塊感を表現。

またNXに続き、リヤの中央に配置されたブランドマークは、従来のL字ロゴから新たなLEXUSロゴに刷新し次世代LEXUSを象徴している。リヤコンビネーションランプも、フロントからショルダー、そしてリヤのシルエットに連続する軸の流れにL字形状と一文字を組み合わせたテールランプを採用した。メリハリの効いたシャープなデザインを強調し、LEXUSとしての一貫性を表現している。

■オフロードでも安心とくつろぎ感をもたらす室内空間

運転に集中できる快適な空間を提供するため、「程よい包まれ感のあるドライビング空間」を実現した。具体的には、インストルメントパネルを薄く見せる二段構成とし、上段はエアコンの吹き出し口を左右にオーバーハングさせることで、より強い水平基調と広がり感を演出。下段では、インストルメントパネルロアから左右ドアアシストグリップまでつながった造形とすることで、乗員を包み込むような安心感を 提供している。

前席空間では、アシストグリップの太さや角度にこだわり、オフロード走行時の姿勢保持のしやすさと乗員を包み込む造形美を両立。また、フロントドアトリムの肩口や腰部に柔らかなソフトパッドを配し、プロテクト性を強調、同乗者にも安心とくつろぎを提供。

また、フロントシートは、優れたホールド性と快適な乗り心地を提供すべく、クッションパッドに座面の安定性と圧力の分散性の高い素材を採用。硬度分布を最適化したことで腰の横揺れ抑え、上体の傾きを低減することで、低G領域でのホールド性を確保する。

インテリアカラー ヘーゼル

セカンドシートは、乗降性は維持しつつも、サイドサポート高さとクッション性を最適化することで、ホールド性を高めました。ドアトリムのショルダー部にソフトパッドを配し、上質感と安心感を表現。リヤドアガラスにはサンシェードを設定しつつ、サンシェードとトリムの間に黒セラミックを施すことで遮光性を高め、後席に安らぎの空間をもたらす。さらに後席中央のセンターバックを倒すことで使用可能なセンターアームレストは、座面からの最適な高さと、先端部のカップホルダーの使いやすさを両立させている。

インテリアカラー ヘーゼル

乗降性については、センターピラーガーニッシュの薄型化や、セカンドシートクッションのコーナーに丸みを設けることで車室内への足の出し入れをスムーズにした。また、優れた乗降性を確保しつつ、悪路走破性を阻害しないようなサイドステップのサイズ・位置とした。

インテリアカラー ヘーゼル

7人乗り仕様の3列目シートにおいて、荷室スペースをお客様のニーズに合わせて調節できるよう電動リクライニングを可能とした。シートアレンジについては、LEXUS初となる「マルチシートオートアレンジ」を採用。荷室のオートアレンジスイッチの操作によって、フロントシートも含む全てのシートが動き、広大な荷室を作り出す「ラゲージスペース拡大機構」と、セカンドシート肩口のスイッチを押すことによって、セカンドシートを電動で折りたたみつつ跳ね上げ、サードシート(7人乗り仕様)への乗降性をより容易にする「ウォークイン機構」を設定している。

ラゲージルーム

人間中心の考え方に基づいた先進安全技術と利便性向上

■LEXUS初の指紋認証スタートスイッチ

LEXUS初の指紋認証を全車に標準装備。スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ中央の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構としている。

指紋認証スタートスイッチ

■ブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)

新たにブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)を採用。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、ブレードミラーに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らす新機構のAHS。残像効果で光は動いているように見えないが、ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯することで、配光を細かく制御することができる。これにより、従来のAHSより細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで対向車や先行車を眩惑することなく歩行者や標識を認識することができる。

AHS機能付き薄型三眼ヘッドランプ

関連情報:https://lexus.jp/models/lx/worldpremiere/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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みんなのコメント

29件
  • デザインは好みの分かれるところでしょうね。
    日米中の富裕層には評判が良い代わりに買え
    ない層からは揶揄されるトヨタらしいデザイン。
    現実は買えないけど富裕層だったら買ってる。
  • カニの裏側にしか見えない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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