購入者の目線でチェックすると、スバル「ソルテラ」とトヨタ「bZ4X」はなにがどう違うのか？

デザインの違いは限定的
今月発表された「スバル ソルテラ」は「トヨタ bZ4X」と共同開発したEV専用プラットフォームをベースとする電気自動車SUVだ。ではソルテラとbZ4Xはどこが違うのか。その違いに注目してみよう。

ソルテラとbZ4Xは、プラットフォームだけでなく、内外装も多くの部品が共通だ。生産は両者ともトヨタの工場で行われる。エクステリアは、バンパー下部の意匠が異なり、クロームパーツの使用部位が異なるほか、ソルテラにはフォグランプが内蔵される。このほかフロントやリア、ステアリングホイールにそれぞれのエンブレムが備わる。

グレード展開に違い
価格は、ソルテラが標準モデルの「ET-SS」が594万円（FWD）および638万円（AWD）、上級モデルの「ET-HS」は682万円（AWD）と発表された。対してbZ4Xは「Z」のみのものグレード構成で、FWDが600万円、4WDは650万円である。




2モデルが設定されるソルテラだが、44万円の価格差となるET-HSとET-SSの装備差は、20インチホイール（ET-SSは18インチ）、11スピーカーのharman/kardonサウンドシステム、フロントシートベンチレーション、タン色の本革シート、リモートパーキングなどで、オプションのソーラールーフもET-HSのみ選択可能となる。一方で、モーターの出力やバッテリー容量といった性能に関する部分に差異はなく、インフォテイメントシステムやカメラを使ったスマートリヤビューミラー等の先進機能も全車標準だ。

リースのみのbZ4Xに対し、ソルテラでは購入も可能
また、リースプラン「KINTO」のみとなるbZ4Xに対し、ソルテラは現金一括、クレジット等での購入が可能。愛車として所有したい人にはソルテラが魅力に映るだろう。また、KINTOではリース特有の縛りとして喫煙やペットの乗車が禁止されているから、愛煙家や動物好きにとってもソルテラが選びやすそうだ。

なお標準モデルでは、ソルテラの方がやや安価な設定となっているが、これはフロントシートベンチレーションやリモートパーキングといった装備を省いたことによるもの。




ボディカラーや仕様装備に違いあり
ほかにも、ボディカラーにおいて、ソルテラのイメージカラー「ハーバーミストグレーパール」はbZ4Xには設定されず、逆にbZ4Xの「プレシャスシルバー」はソルテラでは選べない。オーディオについても、ソルテラはET-SSが6スピーカー、ET-HSがハーマンカードン製の11スピーカーなのに対し、bZ4XはJBL製の9スピーカーになる等々、両モデルは細かく異なっているため、購入検討中の人は装備の違いにもチェックしたい。

なおソルテラの受注開始は5月12日でbZ4Xと同じ。販売目標はスバルでは150台/月を見込んでいるとのこと。

Comments

質感や動力性能でもヒョンデのEVに完敗と言われる現実をなんとかしてほしいです。
もちろん日本でヒョンデは全く売れないと思いますが。
それに比べればこの２台の違いなど微々たるものでしょう。

ソルテラについていえば価格コムも5ち○んねるもSNSもまったく盛り上がらず予約したというコメントを見たことがない。大失敗だと思う。
結局のところ共同開発とはいえトヨタ車のOEMみたいなもん。
アメリカは知らんけど日本ではトレジア同様消えていく運命になると予想する。