2021年2月16日、三菱自動車工業(以下、三菱)は、モデルチェンジした新型「パジェロスポーツ」をインドネシアで販売開始したと発表した。
日本では手に入らないミッドサイズSUV
パジェロスポーツは、三菱のミッドサイズSUVだ。一部の国や地域では「モンテロスポーツ」の名で販売されている。初代は1996年に発表、日本でも2001年まで「チャレンジャー」の名で販売されていたので覚えている人も多いことだろう。現行型は2015年に登場した3代目だが、2019年にビッグマイナーチェンジされてタイで発表された。
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今回、インドネシアで発売されたモデルは、基本的にこれと同じもの。だが生産は、インドネシアの西ジャワ州ブカシ県にある、三菱のインドネシアにおける乗用車生産拠点「ミツビシ モータース クラマ ユダ インドネシア」で行われる。ちなみに3代目パジェロスポーツの世界累計販売台数は2021年1月までに34万8000台に達し、インドネシアでの累計販売台数(2016年1月~2021年1月)は約8万9000台となっている。
新型パジェロスポーツは、三菱の世界戦略車のひとつだ。本格SUV「パジェロ」で培ったオフロード性能と信頼性や耐久性を継承しながら、快適性や機能性も兼ね備えている。東南アジアの事情に合わせ、3列シートの乗車定員7名を採用している。
最近の三菱車のアイデンティティであるダイナミックシールドなどを採用した力強いスタイリングと上質なインテリアを実現するとともに、8インチのカラー液晶メーターやスマートフォンでも開閉できるエレクトリックテールゲートなどを新たに装備している。
パワートレーンには2.4LのMIVECディーゼルターボエンジンと8速ATを組み合わせ、4WD車にはスーパーセレクト4WD-IIを搭載。オフロードモードでは、エンジン/トランスミッション/ブレーキを統合制御して悪路での走破性を最大限に高めている。また、レーンチェンジアシストや後退時車両検知警報システムなど、安全性能も強化している。
日本でも発売すればウケそうなパジェロスポーツだが、残念ながらその予定はないという。間もなく新型が発表されるアウトランダー、ビッグマイナーチェンジされたばかりのエクリプスクロス、そしてRVRというラインアップで当面は展開していくようだ。
■パジェロスポーツ 主要諸元(タイ仕様参考値)
●全長×全幅×全高:4825×1815×1835mm
●ホイールベース:2800mm
●車両重量:2075kg
●エンジン種類:直4 DOHCディーゼル+ターボ
●排気量:2442cc
●最高出力:133kW<180ps>/3500rpm
●最大トルク:430Nm<43.9kgm>/2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:4WD
●タイヤ:265/60R18
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みんなのコメント
ダイナミックシールドのうっすいヘッドライトはユーザーにしっくりきてない気がする。
日本仕様のアウトランダーはパジェロスポーツ顔に変えて売り出せばけっこう人気出ると思うけどなぁ。