WRC(世界ラリー選手権)の2019年シーズンでドライバーズチャンピオンを獲得したのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナクだった。そんなタナクがトヨタを離れてヒュンダイに移籍するというニュースは、驚きをもって伝えられた。
motorsport.comの取材によると、タナクはトヨタからオファーされた2年間の延長契約に合意できなかった為、チームを去ったようだ。
■トヨタが2020年のWRCドライバーラインアップ発表。帝王オジェら加入で体制一新
2020年からトヨタの一員としてWRCを戦うセバスチャン・オジェは、チャンピオンを獲得したチームを離れるというタナクの決断に驚いたことを認めた。しかしオジェはその理由を推測することに関心がなく、自身の少年時代である1990年代後半にWRCで活躍したトミ・マキネン(TOYOTA GAZOO Racing WRT代表)と共に働くことに集中している。
トヨタでの最後のシーズンにおいて、タナクが困難な状況を耐え抜いているように見えたかどうかについて意見を求められたオジェは、次のように語った。
「“耐え抜く”という言葉が適切かどうかは分からない。僕にはそんな風に見えなかった」
「オットとは少し話をしたことがあるけど、彼が初めてチャンピオンを獲得したチームから離れるということには、僕もみんなと同じように少し驚いた」
「ただ、僕たちがそれについて全てを知り得ることはできないんだ。当事者になってみないと分からない」
「正直、僕はこのチーム(トヨタ)で仕事をすることを楽しみにしている。トミは僕の少年時代のヒーローだったんだ」
「僕が鮮明に覚えている最初の記憶は、ラリー・モンテカルロだ。トミはそのイベントを圧倒的な強さで制した。今、そんな彼と共に仕事ができるのは最高なことだ」
オジェはトヨタ移籍が発表される前に、既に2020年シーズン限りでの引退を表明していたが、現在もその計画を変更する予定はないようで、トヨタとの契約は単年契約であることを認めた。
「1年契約だ。僕のプランは変わっていない」とオジェは語った。
「もちろん、僕は(2020年に)最後のタイトルを勝ち取りたいと思っている。僕にとっては3つの異なるメーカーでタイトルを獲得することになるから尚更だ。でもそれはシーズンが始まる時に一番意識していることではない。僕が意識しているのは、その時その時のラリーに勝つことだ」
「『今年が最後のチャンスだ』などといったことは考えたりしない。僕は既に驚くべきキャリアを歩んできているし、それに何か加えられるものがあれば素晴らしい、といった感じだ」
オジェは同じく今年からチームに加わるエルフィン・エバンス、カレ・ロヴァンペラ、そして育成ドライバーである勝田貴元と共に、2020年シーズンに向けた準備をスタートさせており、既にフランス・アルプスで走行を行なった。
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