輸入車 [2023.08.04 UP]
ルノー カングー フランスが産んだ遊べるクルマの魅力
ルノー カングー|語り継がれる名車の系譜 vol.32|
メディア対抗「#カングー映え活選手権」開催!カングーの「映え」写真がインスタに登場!
文●ユニット・コンパス 写真●ルノー
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年7月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年9月号の内容です)
日本にも数多くの熱狂的なファンを持つカングーが、2023年フルモデルチェンジを受けた。その魅力の源泉を掘り下げる。
そのラゲッジルームには、幸せな生活が詰まっている
フランスの文化が産んだ遊び心にあふれたMPV
人もクルマも、個性的なほど強く惹かれるものだ。輸入車の魅力は、そのクルマを生み出した国の風土や文化、国民の気質といった目に見えないものが作り出す個性にある。
フランスのルノーが販売するカングーは、まさにその代表例だろう。
カングーは、商用車のライトバンを乗用車らしく仕立てたもの。日本車がミニバンとして、より乗用車的な上質さを求めて進化していったのと対照的に、カングーは商用車らしさを隠そうとしていない。
物を運ぶ用途のため特化した合理主義的プロポーションと簡素さを、マイナスではなくむしろ美徳とする精神性は、いかにもフランス的だ。
そのDNAは、2023年にフルモデルチェンジした新型カングーにも受け継がれている。
それをわかりやすく示すのが、「LUDOSPACE(ルドスパス)」というコンセプトだろう。これは、ラテン語で遊びを意味する「LUDOS」と空間を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語で、遊べる空間という意味が込められている。
グローバリゼーションによってすべてが平均化していく現代において、カングーはいまだ強い個性を放っている。その魅力の源泉といえるのが、歴代モデルから受け継がれてきた、人生や物事をおもしろがる遊び心というDNA。理屈ではなく、心で欲しくなる稀有な1台だ。
ルノー カングーはこんなクルマ
日本では2023年に新型が導入されたカングー。3代目となった現行モデルは、これまで培ってきた遊べる空間というコンセプトはそのままに、全方位的にレベルアップ。先進安全装備も導入した。
凹凸の少ない使いやすいラゲッジルームは先代より容量を拡大。通常時で775L、最大で2800Lと先代よりもそれぞれ100L以上アップした。
大きく開く前後ドアや観音扉を採用したバックドアなどカングーらしさを踏襲。商用車ゆずりの積載力は遊びにも大活躍。
液晶ディスプレイやメーターを採用。静粛性も改善され、車内での会話がしやすくなった。
[ルノー カングーが名車になった理由]働くクルマが家族のクルマになったら最高に楽しかった!
ご先祖様は世界的にヒットしたモデルの商用車版
約835万台という量産車として累計世界3位の記録を持つ「4(キャトル)」。その商用車バージョン「4フルゴネット」がカングーの始祖。ライトバンでありながらも、乗用車的な使い勝手のよさが大衆に受け入れられた。
商用車の使い勝手を乗用車に与えた初代は大ヒット!
「4フルゴネット」とその後継車「エクスプレス」の血筋を受け継ぐ小型MPVとして1997年に登場したのが初代カングー。ルノーはMPVとしての需要を見抜き、商用モデルに加え、当初から乗用モデルを用意。大ヒットとなった。
いまやカングーの代名詞となった観音扉のリアゲート
カングーが人気となった理由。それは使いやすさがライバルよりも優れていたから。背の高い荷物も搭載できるパッケージングを採用しつつ、運転しやすさを高い次元で両立させた。また、衝突安全性能にも優れていた。
2代目には3ドアでしかもオープンという派生モデルも存在
個性的なカングーのなかでも語り草的なのが2代目に存在した「カングービボップ」。スライドドアを廃し、サンルーフとリアオープントップを採用。実用性ではなく、遊び心を突き詰めたコンセプトで熱心なファンを持つ。
ヨーロッパでは電気自動車版も販売中
年々高まる電動化の要求に答え、欧州ではEV版の「E-TECHエレクトリック」も登場。同クラスでは販売台数トップを誇る。商用車版に加えて、乗用車版も販売されている。EVでも、積載量については内燃モデルと同等。
限定モデルは販売されるとすぐに完売する人気
カングーといえば、折に触れて登場する限定モデルも人気を集めている。特に記憶に新しいのが、先代最終モデルの「カングー リミテッド ディーゼルMT」。その名の通りディーゼルとMTの組み合わせで、人気が殺到し中古車市場でプレミアがついた。
新車といま買いの中古車たち
新型カングー
ついに日本でも販売開始した新型。パワートレインはガソリンとディーゼルを採用。ブラックバンパーが印象的な「ゼン」と「クレアティフ」、上質な仕上げの「インテンス」を用意。
新車価格:384万円~419万円(全グレード)
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カングー(2代目・後期)
2013年8月のマイナーチェンジで登場した後期モデル。主な違いはフロントマスクのデザインで、大きくなったルノーロゴやライトが特徴。また、横滑り防止装置が全車に標準装備された。
中古車参考価格帯:80万円~390万円(13年~22年 全グレード)
カングー(2代目・前期)
初代に比べてボディサイズを大幅に拡大した2代目カングー。荷室や後席ドアの開口部も広がり、荷物や人が乗り降りしやすくなった。エンジンは1.6LでATとMTが存在。中古車も豊富だ。
中古車参考価格帯:40万円~150万円(09年~13年 全グレード)
カングー(初代)
中古車市場でもなかなか見かけなくなった初代カングー。カングーといえば観音開きのバックドアがトレードマークだが、初期モデルには跳ね上げ式も存在。写真は2006年以降の後期型。
中古車参考価格帯:30万円~110万円(02年~09年 全グレード)
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